2022年9月5日

BASF、シンガポールに新生産拠点を開設、アジア太平洋地域の生産者に革新的な作物保護ソリューションを提供

BASF、シンガポールに新生産拠点を開設、アジア太平洋地域の生産者に革新的な作物保護ソリューションを提供

 

  • シンガポール国内で4つ目、投資額4千万ユーロの生産拠点、 アジア太平洋地域のハブとして、2千万ヘクタール以上の農地の需要をカバー

  • BASFの最も革新的で持続可能な農業ソリューションを、より柔軟に、迅速に 生産者へ提供

  • Inscalis®とRevysol®をベースにしたBASFの革新的なソリューションを生産、 6種の液体製剤技術に対応

     

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、農業ソリューション事業の新しい 生産拠点をシンガポールのTuas(トアス)に開設しました。4千万ユーロを投じた多目的拠点で、6種の液体製剤技術をオペレーションできるよう設計されており、BASFは戦略的な立地から、アジア太平洋地域の生産者に作物保護製品を供給できるようになります。Tuas拠点の初期生産能力は年間7,000キロリットルであり2千万ヘクタール以上の 農地への供給が十分可能で、30人以上の技術者と専門家を雇用しています。同拠点は、BASFがシンガポールに多額の投資を行ったもので、同国内4つ目の生産拠点です。

 

BASFは、米、果物、野菜などの主要作物の生産者が害虫防除を行い、より持続可能な方法で収量を増やす支援を目的とした、複数の新しいイノベーションをアジア太平洋地域で開始しました。

 

このイノベーションには、BASFの新しい有効成分であるInscalis®(インスカリス)をベースにした作物保護製品や、生産者が害虫防除を行うのに役立つ、特許取得済のRevysol®(レヴィソル)が含まれます。これら2つの有効成分を特徴とする製品と、BASFのイノベーションパイプラインから間もなく発売予定の複数の製品は、この新拠点で生産されます。

 

BASFは1978年よりシンガポールに進出し、化学品、建設、エレクトロニクス、パーソナルケア、ヘルスケア、ニュートリションなど、さまざまな業界で製品を提供しています。Tuas拠点の新設は、シンガポールへのコミットメントとアジア太平洋地域でのプレゼンスの強化を示すものです。シンガポールはアジア太平洋地域のほとんどの国と自由貿易協定を複数締結しており、重要な物流ハブとしての地位を確立しているため、BASFは同地域の顧客や生産者のニーズをより確実に満たすことができます。 

 

開所式にはBASFのアグロソリューション事業本部アジア・パシフィックのシニア・ バイス・プレジデントであるSimone Barg(シモーヌ・バーグ)と、アジア・パシフィック (中国を除く)のプレジデントであるDr.Carola Richter(カローラ・リヒター)が出席しました。また、シンガポール経済開発庁(EDB)から、バイスプレジデント兼ケミカル&マテリアル担当責任者のOw Kai Onn(オウ・カイオン)氏と、Jurong Town Corporation( ジュロンタウン・コーポレーション、本社:シンガポール、以下「JTC」)からエネルギー・ケミカル群担当副ディレクターのLoh Yew Pong(ロー・ユー・ポン)氏も参加しました。

 

開所式で講演したカイオン氏は、EDBをはじめとするシンガポール政府機関がBASFなどの企業と協力して、シンガポールをはじめアジア・パシフィック全体のために、農業分野の成長を促進していることについて、次のように述べました。「BASFの農業ソリューション事業の新しい生産拠点の開所式に出席できることを嬉しく思います。本施設のオープンにより、シンガポールの人々が、プロセス技能者、技術者、生産プランナー、品質保証化学者などの職業を通じて、グローバルな農業食品バリューチェーンに参加し、安全で栄養価の高い、適正価格の作物の生産に貢献する機会がもたらされます。Tuas拠点は、世界的なパンデミックという厳しい状況の中で建設されました。本日、無事オープンの運びとなったのは、シンガポールが安定した投資先であり、スペシャリティ・ケミカルの信頼できる製造拠点として、企業がアジアの顧客のためにより迅速・柔軟に対応できるサプライチェーンを構築するための戦略的な場所であるからこそなのです」。

 

リヒターは次のように述べています。「本日の開設は、アジア太平洋地域のお客様と パートナーに対する当社の継続的なコミットメントにおける、あらたな重要なステップと なっています。農業ソリューションは、世界および本地域におけるBASFの事業の大きな要です。EDBやJTCなどのパートナーや関係者の協力を得て、より多くの『メイド・イン・アジア』製品をお客様に提供したいという当社の大志を実現することができました。これからは、アジア太平洋地域の生産者のニーズに、より迅速かつ効率的に対応することができます」。

 

バーグは、新しい生産拠点はチームにとって非常に大きな成果であり、より持続可能な農業を支援するというBASFの継続的な取り組みをさらに強化するものだと語りました。「Tuasの新生産拠点により、アジア太平洋地域の生産者が生産性と持続可能性を向上させることをより効果的に支援することができます。私たちはこの地域における農業の 
将来と、シンガポールがアジア太平洋地域のハブとして機能する可能性について、大変明るい希望に満ちた見通しを持っています。本日のオープンは、このプロジェクトを安全かつ計画通りに遂行し、70万時間以上の安全作業時間を達成した、ここにいるチームによる大きな成果です。これはコロナ禍にあっては一層特筆すべき大きな成功です。 
この拠点から、革新的で持続可能性のある作物保護ソリューションをお届けするのが待ち遠しいです。BASFはアジア太平洋地域にコミットし、地球上で最も大切な仕事である農業の支援に取り組んでいます」。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFのアグロソリューション事業本部について

環境への影響を減らすと同時に、急速に増加する人口に対して、健康的で手頃な価格の食料を十分に共有するには、農業が不可欠です。提携パートナーや農業の専門家と協力し、持続可能性の基準をあらゆるビジネスでの意思決定に統合することで、生産者が持続可能な農業にプラスの影響を与えるお手伝いをします。そのために、革新的な思考と現場での実践的な行動とを結びつける強力な研究開発パイプラインに投資しています。当社のポートフォリオは、種子、厳選された苗の形質、化学的および生物学的な作物保護、土壌管理、植物の健康、害虫防除およびデジタル農業のためのソリューションで構成されています。ラボ、フィールド、オフィス、生産の専門家チームと共に、農家、農業、未来の世代の人々のために、成功のための適切なバランスを見つけたいと考えています。2021年の売上高は82億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細はhttps://agriculture.basf.com/jp/ja.htmlまたは各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

■BASFについて 

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

Last Update 2022年9月5日