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2014/10/28
日本

BASF、2014年第3四半期の業績を発表 需要減少の中でも増収増益

(本資料は 2014 年10月24日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)
  • 売上高は183億ユーロ(前年同期比3%増)
  • 特別項目控除前EBITは、18億ユーロ(前年同期比9%増)
  • 化学品部門と石油・ガス部門で増益
  • 農業関連製品部門は減益
  • 2014年の見通し:市場環境は厳しさを増しているが、特別項目控除前EBITは、小幅増益の予想を据え置き

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、 2014 年第 3 四半期の業績を発表しました。 BASF グループ全体の売上高は、前年同期比 3% 増の 183 億ユーロとなりました。増収に主に貢献したのは、販売量が大幅増となった天然ガス取引事業でした。特別項目控除前営業利益( EBIT )は約 18 億ユーロで、前年同期を 1 億 5,000 万ユーロ上回りました。増益に大きく貢献したのは、化学品部門、石油・ガス部門、そして「その他」に分類される事業でした。しかし、農業関連製品部門が大幅減益となり、増益額は圧縮される形となりました。

BASF 取締役会会長である Dr. クルト・ボックは、「 2014 年第 3 四半期も、厳しい経済環境が続きました。地政学的な緊張と世界経済の先行き不安の高まりにより、化学品の需要は大きく後退しましたが、そのなかで、 BASF グループは増収増益を確保しました」と述べています。

EBIT は 18 億ユーロで、前年同期を 1 億 2,800 万ユーロ上回りました。 EBITDA は、 25 億ユーロで、前年同期を 3,000 万ユーロ上回りました。税引前及び少数株主持分控除前利益は、 16 億ユーロで、前年同期を 1 億 2,600 万ユーロ上回りました。税率引き上げと、少数株主利益の増加の結果、純利益は 5,300 万ユーロ減少し、 10 億ユーロとなりました。第 3 四半期の 1 株当たり利益は前年同期の 1.20 ユーロに対して 1.14 ユーロとなりました。特別項目と無形固定資産償却分を調整した後の 1 株当たり利益は、前年同期の 1.28 ユーロと同水準を維持し、 1.27 ユーロになりました。

2014 年通年の見通し

  • BASF は、 2014 年第 4 四半期中の需要回復はないと見ています。 2014 年の世界経済に対する見通しを下方修正しました(以前の予測をカッコ内に示しています)。
  • G DP 成長率: 2 .3 % ( 2. 5 % )
  • 化学品生産の成長率: 4.0% ( 4.4% )
  • ユーロ/ドルの平均為替レート: 1 ユーロ =1.35 ドル(変化なし)
  • 年間平均ブレント原油価格: 1 バレル =105 ドル ( 1 バレル =110 ドル)

「今後も不安定で厳しい事業環境が続くと予想しています。それでも、 2014 年の特別項目控除前 EBIT の小幅増益を目指します」とボックは述べています。為替のマイナス効果に加えて、今年中に予定されているガス取引・貯蔵事業の売却により、売上高は小幅ながら減少となる見通しです。

2015 年の売上高と収益の戦略目標

電話会見で BASF は、 2011 年に発表した企業戦略「 We create chemistry (私たちは化学でいい関係を作ります)」で公表した 2015 年の収益目標とその現状を報告しました。

  • 現時点では、 BASF は、 2015 年の意欲的な収益目標(売上高: 800 億ユーロ、 EBITDA : 140 億ユーロ)の達成は難しいと見ています。 2010 年から 2015 年までの GDP 、工業生産、化学品生産の成長率は当初予想を下回っています。
  • BASF の現時点での予想では、世界各国の GDP 成長率は年 0.8% ポイント減少すると予想しています(従来予想は年率 3.4% 、現在予想は年率 2.6% )。
  • 工業生産の成長率の予想は、以前の年率 4.6% から年率 3.4% に下方修正しています。
  • 化学品生産の成長率は従来の 4.9% から 4.0% に下方修正しています。ただし、依然として GDP と工業生産の成長率を大幅に上回る水準です。

「世界経済の成長減速の理由は明白です。新興国経済の成長の勢いが鈍化し、欧州経済の回復が遅れているからです」とボックは述べています。さらに、基礎化学品や高性能製品部門の一部では、予想以上にマージンの下押し圧力が高まっています。それが高性能製品部門の組織再編を進めてきた理由であり、また、 2017 年以降、この組織再編により約 5 億ユーロの増益を見込んでいます。

2015 年の売上高と EBITDA は市場の予想どおりとなる見込みです。 EBITDA は、 100 億ユーロから 120 億ユーロの間だと市場は予想しています。例年どおり、 2015 年 2 月 27 日に開催する年次記者会見で、 2015 年の見通しを発表し、また長期目標をアップデートする予定です。

「当社の戦略は順調に進んでいます。ますます困難な環境下でも、当社は利益成長を続けるでしょう」とボックは述べています。

オペレーショナル・エクセレンス・プログラムの STEP の進捗状況は、予定を上回っています。「 2015 年末までに、当初計画を 3 億ユーロ上回る 13 億ユーロの価値向上を目標としています」とボックは述べています。

新たなリサーチ・プラットフォームをグローバルに展開

イノベーションは、 BASF の企業戦略「 We create chemistry (私たちは化学でいい関係を作ります)」に欠かせない重要な役割を担っています。 2020 年に、発売開始から 10 年未満の製品の売上高を 300 億ユーロに達することを目指しています。こうしたイノベーションの基盤となるのは、効果的かつ効率的な研究開発です。この意欲的な目標を達成するために、研究組織の開発をさらに進めるとともに、以下の 3 つのグローバルプラットフォームにおいて、コンピテンシーの強化に取り組みます。

  • 先進材料&システムリサーチ( Advanced Materials & Systems Research ) 2016 年までに、本部を中国・上海のイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック内に設置
  • バイオサイエンス・リサーチ( Bioscience Research ) 米ノースカロライナ州にあるリサーチ・トライアングル・パーク内に 2015 年 1 月より本部を開設
  • プロセスリサーチ&ケミカルエンジニアリング( Process Research & Chemical Engineering ) ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本部設置

欧州地域以外でのプレゼンスが高まれば、顧客との良好なリレーションシップの構築や科学的な連携を拡大する新たな機会が創出できます。上記の 3 つのリサーチ・プラットフォームは、 BASF の顧客の研究開発のニーズをサポートすることを目的としてグローバルに設置するものです。その結果、研究開発のフェアブントが強化され、各地域のパートナーまたは雇用企業としての BASF の魅力も高まるでしょう。

部門別業績

「化学品部門」 の売上高は、前年同期の水準を維持しました。アジアの市場環境は厳しく、欧州では販売量が減少しました。北米での石油化学品事業本部の販売量が大幅増となりました。化学品部門の利益は前年同期の水準を 8,900 万ユーロ上回り、 6 億 1,600 万ユーロとなりました。これは、主に石油化学品事業本部のマージン拡大によるものです。

「高性能製品部門」 の売上高は、前年同期と同じ水準に達しました。為替のマイナス効果が影響しましたが、販売量と販売価格はいずれも安定していました。販売量は、パフォーマンス・ケミカルズ事業本部で大幅に増加しました。しかし、ペーパーケミカルズ事業本部では、販売量が減少したため、売上高は大幅に減少しました。組織再編などにより固定費が低下しました。利益は 3 億 7,600 万ユーロで、前年同期の水準を維持しました。

「機能性材料部門」 の売上高は前年同期の水準を 2% 上回りました。販売価格はほとんどの事業分野で上昇し、為替のマイナス効果を十分に補う形となりました。自動車業界からの需要は、特に触媒事業本部への需要が好調でした。利益は、 1,000 万ユーロ増加し、 3 億 1,000 万ユーロとなりました。コーティングス事業本部と触媒事業本部が増益に大きく貢献しました。

「農業関連製品部門」 の売上高は前年同期の水準を 3% 下回りました。ほぼすべての市場において、穀物商品価格の継続的な下落と、それを受けた買い控えが目立ちました。販売価格はすべての地域で上昇しましたが、販売量の減少を吸収することはできませんでした。利益については、第 3 四半期はもともと季節要因で減少することが多いのですが、 1 億 2,900 万ユーロ減少して 4,300 万ユーロとなりました。これは主に、販売量の減少に加えて、望ましいプロダクトミックスが減少したことでマージンが縮小したことと、研究開発、製造販売の費用が増加したことによるものです。

「石油・ガス部門」 の売上高は、前年同期を 17% 上回りました。天然ガス取引事業の販売量が大幅に増加し、売上高に大きく貢献しました。しかし、原油価格と天然ガス価格の低下により、売上高の伸び率は鈍化しました。利益は、天然ガス取引事業の貢献が拡大し、 8,200 万ユーロ増加して 5 億 400 万ユーロになりました。

「その他」 に分類される事業の売上高は、主に原材料取引の増加により、前年同期を 3% 上回りました。特別項目控除前 EBIT は、 9,800 万ユーロ増加してマイナス 700 万ユーロになりました。長期インセンティブ制度の評価が大きく影響し、また外国為替の影響も改善しました。

地域別業績

欧州地域 の売上高は前年同期比で 3% 増加しました。これは、主に天然ガス取引事業の販売量が大幅に増加したためで、化学品部門と農業関連製品部門の販売量は減少しました。触媒事業本部では、売上高も販売量も大幅に増加しました。石油化学品事業本部では、工場稼働率の低下により売上高が伸び悩みました。特別項目控除前 EBIT は、主に化学品部門、石油・ガス部門、そして「その他」の部門の貢献度が大幅に拡大したため、 2 億 200 万ユーロ増加し、 11 億ユーロになりました。

北米地域 の売上高は、米ドル建てとユーロ建ての両方で 3% 増となりました。これは、主に石油化学品事業本部の販売量と販売価格上昇に伴う売上高の増加によるものです。利益は 3 億 4,200 万ユーロで小幅減益となりました。農業関連製品部門の貢献度が大幅に縮小したことが影響しています(前年同期は 3 億 5,500 万ユーロでした)。

アジア太平洋地域 の売上高は、現地通貨建てとユーロ建ての両方で 4% 増加しました。これには、触媒事業本部とパフォーマンス・ケミカルズ事業本部の販売量増加が大きく影響しました。販売価格のわずかな低下と為替のマイナス効果が、同地域の売上高の伸びを抑制する形になりました。利益は 1 億 7,300 万ユーロで、前年同期の水準を 3,300 万ユーロ下回りました。これは主に、化学品部門の基礎製品が大幅減益となったことによるものです。

南米、アフリカ、中東地域 の売上高は、現地通貨建てで 8% 増、ユーロ建てでは 4% 増となりました。為替のマイナス効果は、販売価格の上昇で吸収することはできませんでした。特に石油・ガス部門では、販売価格の上昇が大幅な増収につながりました。第 3 四半期は、農業関連製品事業で販売量が大幅に増加しました。利益はやや減少し、 600 万ユーロ減の 1 億 9,700 万ユーロになりました。農業関連製品部門は、マージンの縮小とジェネリック殺虫剤の競争激化により、大幅減益となりました。

 

日本の BASF について

BASF は日本では 1888 年に事業を開始いたしました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の 4 分野です。主要生産拠点は神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県北茨城市(プラスチック添加剤)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)です。 また、研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。 2012 年には「横浜イノベーションセンター」(エンジニアリングプラスチック)を、 2013 年には既存の尼崎研究開発センターを拡張し、バッテリー材料に特化した研究施設「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」を新設しました。 201 3 年の BASF の日本での売上は 1,959 億円(約 15.1 億ユーロ)、従業員数は 1,301 人です。

BASF について

BASF (ビーエーエスエフ)は 2015 年、創立 150 周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。 BASF は、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、 BASF は科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。 BASF の製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。 BASF は「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。 2013 年の売上は約 740 億ユーロで、従業員数は約 11 万 2000 人です。 BASF の詳しい情報は、 www.basf.com(英語)、 newsroom.basf.com(英語)、 www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。

将来の予測に関する記述について

この文書には BASF 経営陣による現時点での経験、推測、および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらは将来の業績を保証するものではなく、予測が困難な一定のリスクと不確実性を含んでいるほか、将来のできごとに関する、正確とは限らない仮定に基づいています。 BASF の実際の結果、業績、達成事項は、多くの要因によってこれらの記述が明示的または黙示的に示したものとは大きく異なる場合があります。この文書に記載された将来の予測に関する記述に関しては、 BASF は更新の義務を負いません。

P-14-353

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Last Update 2014/10/28