2015年2月12日

BASF、ドイツ・ベジクハイムのビスマスバナデート顔料の生産設備を増強

(本資料は 2015 年2月5日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの抄訳です。)

  • クロム酸鉛顔料の代替に対する需要拡大を受け、投資を決定
  • 2015 年に新たなビスマスバナデート顔料 2 製品を発表予定

BASF はドイツ・シュトゥットガルト近郊のベジクハイムにあるビスマスバナデート顔料の生産設備を大幅に増強し、 2017 年に稼働開始予定であることを発表しました。ビスマスバナデート顔料は 緑味を有する特殊な色調を持つ黄色無機 顔料であり、 BASF は Sicopal® (シコパール)お よび Paliotan® ( パリオタン )という 商標名で 販売しています。これらの製品は、塗料やコーティング材、プラスチック塗料の 着色 に用いられています。

EUの化学物質規制であるREACHにおいて、クロム酸鉛はCMR 物質(発がん性、変異原性、または生殖毒性を有する物質)と分類されています。ビスマスバナデート顔料はこのクロム酸鉛を含有する顔料に代替する高性能な無機顔料です。BASF ディスパージョン&ピグメント事業本部アジア太平洋地域担当シニアバイスプレジデントのジェフ・ナイトは次のように述べています。「今後数年でビスマスバナデート顔料に対するお客様の需要は、ヨーロッパのみならず世界中で、顔料市場全体よりも急速に拡大するとBASFは予測しています。BASFでは生産設備を増強することで、需要の拡大に対応していきます。私たちは持続可能なソリューションの開発を可能にする革新的な製品を、お客様に提供することに注力しています。」 なお、BASFでは今年から、クロム酸鉛を含有する顔料の生産は行っていません。


BASF 、ビスマスバナデート顔料の包括的な製品ポートフォリオを拡充

BASF はビスマスバナデート顔料の分野における世界的なマーケットリーダーであり、包括的な製品ポートフォリオの拡充を継続的に行っています。 2013 年、 BASF は Sicopal® Yellow L1130 という特に着色力の高い黄 色顔料の販売を開始し、市場に定着させました。この製品は亜鉛含有顔料の代替品として使用されており、耐候性が高く、彩度の高い黄色を実現します。 2015 年、 BASF は 塗料用に耐アルカリ性を向上、プラスチック用着色剤用途に耐熱性を向上させた ビスマスバナデート顔料の 2 製品を発表する予定です。


BASF のディスパージョン&ピグメント事業本部について
ディスパージョン&ピグメント事業本部は、業界の専門知識と包括的な製品ラインナップをもとに、お客さまのフォーミュレーションを促進させます。ディスパージョン&ピグメント事業本部では、コーティング・塗料、印刷・包装、建設、接着剤、電子ディスプレイなどの業界で使用される顔料、樹脂、添加剤、接着剤用ポリマーディスパージョン、繊維接合、建設化学品などの原材料を生産しています。 BASF の企業価値と同様、ディスパージョン&ピグメント事業本部は、イノベーションを創出し、 BASF が製品を提供するお客さまと業界のために持続可能なソリューションを促進します。詳細についてはhttp://www.dispersions-pigments.basf.comをご覧ください。


BASF について
BASF (ビーエーエスエフ)は 2015 年、創立 150 周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。 BASF は、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、 BASF は科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。 BASF の製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。 BASF は「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。 2013 年の売上は約 740 億ユーロで、従業員数は約 11 万 2000 人です。 BASF の詳しい情報は、 www.basf.com (英語)、 newsroom.basf.com (英語)、 www.japan.basf.com (日本語)をご覧ください。

P-15-130

Last Update 2015年2月5日