2016/05/10
日本

2016年第1四半期/年次株主総会

(本資料は 2016年4月29日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

2016年第1四半期:

  • 売上高は142億ユーロ(前年同期比29%減)
  • 特別項目控除前営業利益は19億ユーロ(前年同期比8%減)
  • 高性能製品部門、機能性材料部門、農業関連製品部門で特別項目控除前営業利益が増加
  • 化学品部門、石油・ガス部門は大幅減益

2016年の見通し:

  • 天然ガス取引・貯蔵事業の売却により、売上高は大幅減の見通し
  • 平均原油価格1バレル40ドルと想定し、特別項目控除前営業利益は2015年比微減と予想

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、2016年第1四半期の業績を発表しました。第1四半期の売上高は142億ユーロで、前年同期比29%減となりました。これは主に、ガス取引・貯蔵事業の売却によるもので、同事業は前年同期に42億ユーロの売上を計上していました。

原油価格の下落によって、特に化学品部門の減収をまねきました。販売量は全体的には前年同期の水準を維持しましたが、機能性材料部門、石油・ガス部門、高性能製品部門で微増、農業関連製品部門と化学品部門では微減となりました。

ドイツ マンハイムのローゼンガルテン コングレス センターで行われた年次株主総会にて、BASFの取締役会会長であるDr. クルト・ボックは、「高性能製品部門、機能性材料部門、農業関連製品部門において、特別項目控除前営業利益をわずかながら増加させることができました」と述べています。石油・ガス部門および化学品部門からの貢献が大幅に減少したことで、特別項目控除前営業利益は1億6,400万ユーロ減少し、19億ユーロとなりました。一方、「その他」の事業では大幅増益となりました。これは主に、長期インセンティブ(LTI)制度における評価替の影響によるものです。

営業利益(EBIT)は前年同期比で1億2,900万ユーロ減少し、19億ユーロとなりました。利息・税金・償却控除前利益(EBITDA)は7,800万ユーロ減少し、28億ユーロとなりました。金融収支はマイナス1億8,800万ユーロとなり、前年同期(マイナス1億6,400万ユーロ)の水準を下回りました。

2016年第1四半期の税引前及び少数株主持分控除前利益は、1億5,300万ユーロ減の17億ユーロとなりました。税率は15.4%でした(2015年第1四半期は29.7%)。この減少は主に、石油・ガス部門における税金によるものです。

純利益は2億1,300億ユーロ増の14億ユーロとなりました。1株あたりの利益は、前年同期の1.28ユーロに対して1.51ユーロでした。特別項目、および無形固定資産償却分調整後の1株あたりの利益は1.64ユーロでした(2015年第1四半期は1.43ユーロ)。

2.90ユーロの配当金を提案

BASFは自社の積極的な配当方針に従い、2015年度の1株あたりの配当金を2.90ユーロで提案します(前年度: 2.80ユーロ)。BASFはこれにより、株主の皆様に約27億ユーロをお支払いすることになります。「私たちは毎年、配当金を増やしていく、あるいは最低でも前年度の水準を維持することを目指しています。2016年は厳しい年になる見通しですが、本日の年次株主総会にてこのような配当金を提案できるということは、BASFの将来の発展に対する私たちの自信の表れです」とボックは述べています。

2016年通期見通しは現状維持

2016年に対してBASFは、現在の厳しい条件が続き、相当なリスクが伴うと見ています。2016年の世界の経済環境に対する予測は従来通りのまま据え置きます。

  • GDP成長率: 2.3%
  • 世界工業生産の成長率: 2.0%
  • 化学品生産の成長率: 3.4%
  • ユーロ/ドルの平均為替レート:1ユーロ=1.10ドル
  • 年間平均ブレント原油価格:1バレル=40ドル

ボックは次のように述べています。「私たちは2016年通期について従来見通しを踏襲し、すべての部門で販売量の拡大を目指します。ただし、BASFグループの売上高は特にガス取引・貯蔵事業の売却と原油・ガスの価格の下落により大幅に減少するでしょう。特別項目控除前営業利益は、2015年の水準をやや下回ると見ています。現在の不安定で厳しい環境を考えれば、これは果敢な目標であり、また原油価格の推移に大きく左右されます。」

高成長事業に集中して取り組む

「2016年、私たちはポートフォリオの見直しを継続していきます。私たちの目標は高成長事業に重点を置くことです」とボックは述べています。2月末、BASFは工業用塗料事業を売却することでアクゾノーベル社と合意に至りました。これにより、BASFは中核事業である自動車塗料により一層集中して取り組むことが可能になります。4月には、中国の広東銀帆化学(Guangdong Yinfan Chemistry)から自動車補修用塗料事業を買収することで合意しました。この買収により、急成長を続ける中国の補修用塗料市場におけるBASFの地位が強化されます。また4月後半、BASFはポリオレフィン触媒事業を米企業W.R.グレース(W.R. Grace & Co.)に売却することで合意しました。この売却で、BASFは化学触媒や精製用触媒事業など、主要成長分野におけるプロセス触媒の領域へのフォーカスをより鮮明にします。

部門別業績

「化学品部門」の売上高は前年同期比19%減少し、31億ユーロとなりました。これは主に、原材料価格の下落に伴う製品価格の下落が原因です。販売量は特に北米の石油化学品事業本部で減少しました。特別項目控除前営業利益は高採算だった前年同期に比べ2億6,100万ユーロ減少し、4億6,500万ユーロとなりました。この減益は利益率の低下に加え、2015年の新工場稼働に伴う固定費の増加に起因しています。

「高性能製品部門」の売上高は、取引量が増加しました。しかしながら衛生品事業における継続的な価格競争があったにもかかわらず、原油価格に連動した原材料低下によって、売上高は前年同期比6%減の38億ユーロに収まりました。固定費の減少と取引量の増加により、特別項目控除前営業利益は3,200万ユーロ増加し、5億4,700万ユーロとなりました。

「機能性材料部門」の売上高は、主に貴金属取引における価格の下落に伴う販売価格の引き下げにより、前年同期比4%減の44億ユーロとなりました。特に自動車産業、建設産業からの需要が高まったことから、販売量は増加しました。パフォーマンスマテリアルズ事業本部と建設化学品事業本部からの貢献度が拡大したため、特別項目控除前営業利益は2,500万ユーロ増の4億5,600万ユーロとなりました。

「農業関連製品部門」の売上高については、市場環境が依然として厳しい状態にあり、6%減の18億ユーロとなりました。価格は上昇したものの、販売量の減少と為替のマイナス効果を吸収することはできませんでした。特別項目控除前営業利益は1,700万ユーロ増加し、5億9,100万ユーロとなりました。価格上昇を一因とする利益率向上と固定費減少によるものです。

「石油・ガス部門」の売上高は、前年同期比88%減の6億1,100万ユーロとなりました。2015年に完了したガスプロムとの資産交換により、天然ガス取引・貯蔵事業からの貢献がなくなったことが原因です。さらに、原油・ガスの価格の下落も売上高を圧迫しました。生産量は特にノルウェーで増加しました。特別項目控除前営業利益は3億7,100万ユーロ減の6,600万ユーロとなりました。

「その他」に分類される事業の売上高は、前年同期に比べて31%減少し、4億7,700万ユーロとなりました。原材料取引事業における価格の下落と取引量の減少が主因です。シンガポールで行っていた共同事業エルバ・イースタンの株式を2014年末に売却したことに伴い、原材料の供給契約が2015年末に終了したことによるものです。特別項目控除前営業利益は3億9,400万ユーロ改善し、マイナス2億1,900万ユーロとなりました。これは主に、長期インセンティブ(LTI)制度における評価替の貢献によるものです。また、為替のプラス効果もありました。

 

日本のBASFについて
BASFは日本では1888年に事業を開始しました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点として、神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県北茨城市(プラスチック添加剤)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)を構え、また全国に建設化学品の製造センターを有しています。研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。近年、バッテリー材料産業での事業拡大に向けて「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」や日本のパートナーとの合弁会社を設けたほか、自動車の軽量化をさらに推進するため「アジア・コンポジット・センター」を横浜に開設しました。2015年のBASFの日本での売上高は約15億ユーロ(2,001億円)、従業員数は1,209人です。

BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、 www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

将来の予測に関する記述について
この文書にはBASF経営陣による現時点での経験、推測、および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらは将来の業績を保証するものではなく、予測が困難な一定のリスクと不確実性を含んでいるほか、将来のできごとに関する、正確とは限らない仮定に基づいています。BASFの実際の結果、業績、達成事項は、多くの要因によってこれらの記述が明示的または黙示的に示したものとは大きく異なる場合があります。この文書に記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。

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Last Update 2016/05/10