2016/07/29
日本

BASF、2016年第2四半期の業績を発表 化学品事業は大幅増益、石油・ガス部門は大幅減益

(本資料は 2016年7月27日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

2016年第2四半期

  • 売上高は145億ユーロ(前年同期比24%減): 販売量は増加したが、価格が下落、ポートフォリオ変更による大幅なマイナス影響
  • 特別項目控除前営業利益は17億ユーロ(前年同期比16%減)
  • 高性能製品部門、機能性材料部門は大幅増益
  • 石油・ガス部門はポートフォリオ変更による影響と価格下落により、売上高、利益ともに大幅減

2016年の見通し:

  • ガス取引事業の売却により、売上高は大幅減の見通し
  • 特別項目控除前営業利益は2015年比微減と予測

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、2016年第2四半期の業績を発表しました。3月末以降原油価格が上昇し、需要が回復したことから、マクロ経済環境にわずかに改善が見られました。BASFの取締役会会長であるDr. クルト・ボックは、「堅調な需要がとりわけ自動車産業および建設産業で確認されたものの、マクロ経済状況は依然として予測が困難です」と述べています。

2016年第2四半期のBASFグループの売上高は、前年同期比24%減少し、145億ユーロとなりました。この減少の3分の2は、事業ポートフォリオの変更に伴うものです(16%減)。具体的には2015年9月末に行ったガスプロムとの資産交換の一環としてガス取引・貯蔵事業を売却したことが主因です。また、特に化学品部門での原材料価格の下落が販売価格の引き下げにつながりました(7%減)。農業関連製品部門以外のすべての部門が貢献し、販売量の微増(2%増)となりました。化学品、高性能製品、機能性材料の3部門で構成される化学品事業では、販売量が4%増加しました。また、すべての事業本部で為替のマイナス効果が見られました(3%減)。

第2四半期の特別項目控除前営業利益は、好調だった前年同期と比べて3億3,600万ユーロ減少し、17億ユーロとなりました。化学品事業は大幅増益でしたが、石油・ガス部門による大幅な減益を吸収できませんでした。営業利益(EBIT)は前年同期比3億2,100万ユーロ減少し、17億ユーロとなりました。

純利益は1億7,300万ユーロ減の11億ユーロとなりました。1株あたりの利益は、前年同期の1.38ユーロに対して1.19ユーロでした。特別項目、および無形固定資産償却分調整後の1株あたりの利益は1.30ユーロでした(2015年第2四半期は1.49ユーロ)。

2016年通期見通し

2016年に対してBASFは、大きなリスクを伴う現在の厳しい市場環境が続くと見ています。2016年の世界の経済環境に対する当社の予測は従来のまま据え置きます。

  • GDP成長率: 2.3%
  • 世界工業生産の成長率: 2.0%
  • 化学品生産の成長率: 3.4%
  • ユーロ/ドルの平均為替レート:1ユーロ=1.10ドル
  • 年間平均ブレント原油価格:1バレル=40ドル

ボックは次のように述べています。「BASFグループの売上高および特別項目控除前営業利益については従来の見通しを維持し、販売量の拡大を目指します。ただし、BASFグループの売上高は特にガス取引・貯蔵事業の売却と原油・ガスの価格の下落により大幅に減少するでしょう。引き続き、特別項目控除前営業利益は2015年の水準をやや下回ると見ています。」

さらにボックは、「現在の不安定で厳しい環境下で、当社の2016年の見通しは果敢なものあり、また原油価格の今後の動向に大きく左右されます。これを踏まえ、2016年上半期に効果の見られたコスト抑制、事業再構築に今後も注力していきます。近年行ってきたポートフォリオの組み替えが、当社の中長期的成功に貢献してくれるでしょう」と述べています。

部門別業績

「化学品部門」の第2四半期の売上高は前年同期比15%減少し、34億ユーロとなりました。これは主に、原材料価格の下落に伴う全事業本部での製品価格の下落が原因です。販売量は全事業本部、特に中間体事業本部で増加しました。特別項目控除前営業利益は利益率低下により8,100万ユーロ減少し、4億6,700万ユーロとなりました。固定費は前年同期と同水準でした。2016年上半期の売上高は17%減少し、65億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は主に採算低下が原因で3億4,200万ユーロ減少し、9億3,200万ユーロとなりました。

「高性能製品部門」の第2四半期の売上高は、前年同期比6%減の38億ユーロとなりました。主に原材料価格の下落と衛生品事業における継続的な価格競争によって、販売価格の引き下げにつながりました。2015年に実行した複数の事業売却と為替のマイナス効果も、減収の一因です。固定費の削減、全事業部門における採算性の向上、取引量の増加により、特別項目控除前営業利益は1億9,900万ユーロ増加し、5億300万ユーロとなりました。2016年上半期の売上高は前年同期比6%減で、76億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は2億3,100万ユーロ増加し、11億ユーロとなりました。

「機能性材料部門」の第2四半期の売上高は、前年同期比4%減の47億ユーロとなりました。これは主に、貴金属の価格下落に伴う販売価格の引き下げが原因です。為替のマイナス効果により、全事業部門で売上高が停滞しました。販売量は、特に自動車産業および建設産業で増加しました。特別項目控除前営業利益は、全事業本部、特にパフォーマンスマテリアルズ事業本部で大幅な改善が見られたことを受け、7,700万ユーロ改善し、5億3,500万ユーロとなりました。2016年上半期の売上高は4%減の91億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は2015年上半期と比べて1億200万ユーロ増加し、9億9,100万ユーロとなりました。

「農業関連製品部門」は、市場環境が依然として厳しい状態にあり、第2四半期の売上高が前年同期比13%減の15億ユーロとなりました。販売量の減少と為替のマイナス効果が減収の主な原因です。製品価格 はわずかに上昇しました。特別項目控除前営業利益は主に販売量の減少により、4,500万ユーロ減少し、3億2,000万ユーロとなりました。2016年上半期の売上高は9%減の32億ユーロでした。特別項目控除前営業利益は2,800万ユーロ減少し、9億1,100万ユーロでした。

「石油・ガス部門」の第2四半期の売上高は、前年同期比83%減と大幅に減少し6億1,700万ユーロとなりました。前年同期の売上高には、ガスプロムとの資産交換前の売上高30億ユーロ分が含まれていたためです。また、原油・ガス価格の下落も売上高を圧迫しました。生産量は全体的に増え、特にノルウェーで増加しました。特別項目控除前営業利益は、主に価格下落とガス取引・貯蔵事業からの貢献消失によって3億3,700万ユーロ減少し、9,400万ユーロとなりました。2016年上半期の売上高は、前年同期比86%減の12億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は7億800万ユーロ減少し、1億6,000万ユーロとなりました。

「その他」に分類される事業の第2四半期の売上高は、前年同期比36%減少し、4億8,500万ユーロとなりました。原材料取引事業における価格下落と取引量減少が主因です。特別項目控除前営業利益は1億4,900万ユーロ減少し、マイナス2億1,200万となりました。これは主に、長期インセンティブ(LTI)制度における評価替によるものです。また、2016年上半期の売上高は33%減少し、9億6,200万ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は為替のプラス効果が一部貢献し、2億4,500万ユーロ改善し、マイナス4億3,100万ユーロとなりました。

 

日本のBASFについて

BASFは日本では1888年に事業を開始しました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点として、神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)を構え、また全国に建設化学品の製造センターを有しています。研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。近年、バッテリー材料産業での事業拡大に向けて「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」や日本のパートナーとの合弁会社を設けたほか、自動車の軽量化をさらに推進するため「アジア・コンポジット・センター」を横浜に開設しました。2015年のBASFの日本での売上高は約15億ユーロ(2,001億円)、従業員数は1,209人です。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

将来の予測に関する記述について

この文書にはBASF経営陣による現時点での経験、推測、および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらは将来の業績を保証するものではなく、予測が困難な一定のリスクと不確実性を含んでいるほか、将来のできごとに関する、正確とは限らない仮定に基づいています。BASFの実際の結果、業績、達成事項は、多くの要因によってこれらの記述が明示的または黙示的に示したものとは大きく異なる場合があります。この文書に記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。

Last Update 2016/07/29