2016年10月31日

BASF、ITO Design、Interstuhlの3社で椅子を共同製作 TeamUP Chair(チームアップチェア)

(本資料は 2016年10月11日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)
 
  • 現代のオフィス環境に最適な多機能チェア
  • いつでも、どこでも利用できる万能チェア
  • 優れた快適性、軽量性、最高の機能性を実現する新素材

ソリューションは需要の変化と共に進化します。このことが特に当てはまるのがビジネスの世界です。仕事、職場や組織の構造がこれまでにないスピードで変化する中、柔軟で、新しいオフィス設計が求められています。BASFは、ITO Design(ドイツ・ニュンベルク)およびInterstuhl(インタースツール、ドイツ・ティエリンゲン)と共同で、TeamUP Chair(チームアップチェア)を製作しました。この椅子には、約20種類におよぶBASFの素材を活用し、人間工学に基づくデザインと多機能性が、オフィスにクリエイティブなハブの役割をもたらす新たなスタンダードを提案します。

TeamUP Chairのプロトタイプは、10月19日から開催されたK Fair 2016(国際プラスチック・ゴム産業展)で展示されました。

アイデアから画期的なチェアの設計へ

BASFは、ただ単に素材を提供するだけではありません。技術部品の製造分野において、シミュレーションツールUltrasim®(ウルトラシム)を通じてお客様や設計者をサポートし、家具業界やオフィスの領域で新たなトレンドを生み出しています。2014年、BASFのdesignfabrik®(デザインファブリーク)は、オフィス環境の変化に対応する新しいチェアの開発に向けたコンテストを開催し、ITO Designが、このコンテストで優勝をしています。

ITO DesignのCEOを務めるアーミン・サンダー氏は次のように述べています。「様々な環境下で最良のチームワークを実現し、コラボレーションを促すような柔軟なオフィス環境が、将来、成功への鍵となるでしょう。この椅子は、絶え間ない動きや、変化する要件にスムーズに適応する機能を備えています。私たちはTeamUP Chairのコンセプト開発にあたり、主にチームワーク、学習、社会的コミュニケーションという3つの領域に重点を置きました。」

TeamUP Chairは、スタッフが集まって一時的に構築されるミクロな作業空間だけでなく、集中力が必要な単独作業にも対応します。独立した作業空間を形成する要件にも適応します。また、会議用チェアの移動性と柔軟性に、アームチェアの快適さと個室環境を組み合わせています。まさに、いつでも、どこでも利用できる万能チェアです。(写真参照)

こうしたプロジェクトには、家具製造において最高レベルの基準を持ち、優れた業績を有する革新的なパートナーが必要です。ドイツを拠点に開発と製造を行う有名オフィス家具メーカーであるInterstuhl(インタースツール)は、まさに理想的なパートナーです。Interstuhlは、企業向けに優れた作業環境を新規設計するための開発やオプションに取り組む「Office21」というプロジェクトにも参加しています。Interstuhlの社長を務めるフランク・グフレーラー氏は次のように述べています。「TeamUP Chairが新たなスタンダードを打ち立て、仕事環境の変化に対応する画期的なプロジェクトになることは、最初のプレゼンテーションの時点から確信していました。独自の、知的なオフィス家具を提供することで当社は認知されていますが、TeamUP Chairはそれを具体化したものです。」

最高の機能性と快適さをもたらす多用途の素材

本作品は、設計の段階で重要な役割を果たす素材の選択に成功の鍵があり、優れた品質の多くは「素材選び」によって実現します。キャスターから張り地まで、BASFが提供する素材はおよそ20種類にのぼります。キャスターにはUltramid®(ウルトラミッド)とUltraform®(ウルトラフォルム)が使用され、滑りと摩擦の完璧なバランスがもたらされるほか、ポリウレタン注型エラストマーのElasturan®(エラステュラン)をコーティングすることで、さまざまな床表面に対するキャスターのグリップ力が最適化されます。クッションにはポリウレタンフォームのCosyPUR®(コージーPUR)とElastoflex® W(エラストフレックス W)が使用され、最大限の圧力吸収と快適なパッドが確保されています。この2つの素材は幅広い硬度に対応し、単独でも、組み合わせても最大限の快適性を実現します。サイドテーブルのブラケットには、ガラス長繊維で強化された高性能ポリアミドのUltramid® Structure LFXが使用されています。極めて丈夫で硬いこの素材は金属の代用となり、幅広い用途に対応します。サイドテーブルにはUltramid® SI、または非常に柔らかな触感を実現するElastollan®(エラストラン)でコーティングされたUltramid®が使用されています。最新のポリアミドはフレームにも使用されています。ポリアミドの特長である技術品質と洗練された外観が融合され、家具メーカーの高度な要求にも対応します。さらに座面の中央部には、ホルムアルデヒドを含まない水性アクリル樹脂、Acrodur®(アクロデュア)が使用されています。valureTM(バリュアー)をコーティングすることで、座面と後部に洗練された印象がもたらされているほか、色と形は選択可能です。

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部で、EMEA地域(ヨーロッパ・中東・アフリカ)の家具マーケティングを担当するジェンズ・ミューラーは、次のように述べています。「TeamUP Chairは、最終的な目標として、シリーズ展開の製造に向けた競争力の高い製品設計をしています。そのため、座面、サイドテーブル、サイドテーブルのブラケットを含むフレームなどの重要な部品については、BASFの解析ツールUltrasim®(ウルトラシム)によって計算され、部品と型を最大限に活用できるようになっています。」 家具業界向けの設計、開発、素材性能がすべて、TeamUP Chairに凝縮されています。

TeamUP Chair は、K Fair 2016(国際プラスチック・ゴム産業展)においてBASFが出展したほか、最新オフィス家具の国際見本市「オルガテック」においては、Interstuhlが展示しました。

詳細はこちら(英語)

TeamUP Chair: www.basf.com/teamup

ITO Design : www.ito-design.com

Interstuhl : www.interstuhl.com

P-16-323

K 2016への出展

アイデアを理想的ソリューションに:BASFは、2016年10月19日~26日にドイツのデュッセルドルフで開催されるK fair(国際プラスチック・ゴム産業展)に出展します(第5ホール、C21/D21ブース)。関連プレスリリース、画像、詳細情報は、basf.com/k2016でご覧ください。

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2015年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、67億ユーロを達成しました。詳細に関しては、www.performance-materials.basf.comをご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

Last Update 2016年10月31日