2017/02/28
日本

BASF、2016年(1月~12月)の業績を発表 第4四半期は、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る

(本資料は 2017年2月24日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

2016年第4四半期:

  • 売上高は148億ユーロ(前年同期比7%増)
  • 特別項目控除前営業利益は12億ユーロ(前年同期比15%増)

2016年通年:

  • 売上高は576億ユーロ(前年比18%減)
  • 特別項目控除前営業利益は63億ユーロ(前年比6%減)
  • 化学品事業は前年比大幅増益、石油・ガス部門および「その他」に分類される事業は大幅減益
  • 1株あたり利益は4.42ユーロ(前年比2%増)
  • 2016事業年度の配当金は3.00ユーロを提案(2015年は2.90ユーロ)

2017年の見通し:

  • 全部門で売上増となり、大幅な成長達成の見通し
  • 特別項目控除前営業利益は微増と予想

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのたび、2016年の業績を発表しました。売上成長、利益ともにBASFが設定していた目標を達成しました。化学品事業は順調な伸びを見せ、採算性がさらに向上しました。石油・ガス部門の利益は、予想通り前年の水準を達成することができませんでした。ルートヴィッヒスハーフェンで開催された年次記者会見にて、BASF取締役会会長 Dr. クルト・ボックは、次のように述べています。「2016年が経過するにつれて、BASFの業績は成長しました。販売量が四半期ごとに増加したのです。特にアジアでは、化学品事業で継続的な販売量の増加を達成しました。私たちが近年行ってきた、研究開発への大幅な投資や生産能力の増強が成果を上げました。」

2016年第4四半期の売上高は、主に販売量の増加により前年同期比7%増の148億ユーロとなりました。BASFグループ全体、また、化学品部門、高性能製品部門、機能性材料部門の3部門で構成される化学品事業の販売量は、いずれも6%増加しました。特別項目控除前営業利益は、前年同期比で1億5,700万ユーロ増加し、12億ユーロとなりました。化学品部門、機能性材料部門、石油・ガス部門で大幅増益となり、農業関連製品部門、「その他」に分類される事業の減益を十二分に埋め合わせました。

2016年通年の売上高は18%減少し、576億ユーロとなりました。これは主に、2015年9月末に行ったガス取引・貯蔵事業の売却(ガスプロムとの資産交換の一環である)に起因しています。同事業は2015年の売上高に101億ユーロの貢献をしていました。ポートフォリオ変更による影響で、全体としての売上高が15%減少しました。また、原材料価格の下落が販売価格の引き下げ(4%減)につながりましたが、1年を通して継続して販売量を増加させることができました。販売量は全体として前年比で2%増加し、なかでも化学品事業では4%増加しました。為替のマイナス効果により、わずかな減収が見られました(1%減)。

特別項目控除前営業利益は、前年比4億3,000万ユーロ減の63億ユーロとなりました。主に価格の下落と天然ガス取引・貯蔵事業の売却の影響から石油・ガス部門で約8億5,000万ユーロ減となったことが、今回の結果につながりました。ガスプロムに移譲した事業は、2015年の特別項目控除前営業利益に約2億6,000万ユーロ貢献していました。農業関連製品部門の特別項目控除前営業利益は、前年の水準を維持しました。化学品事業では、高性能製品部門、機能性材料部門の著しい貢献により大幅な増益となりました。純利益は前年の40億ユーロを上回り、41億ユーロとなりました。1株あたり利益は、前年の4.34ユーロから4.42ユーロに増加しました。

3.00ユーロの配当金を提案

不安定な市場環境下で、BASFの株価は非常に順調に上昇し、88.31ユーロで2016年を締めくくることができました。これは前年末と比べ、約25%の上昇です。配当金の再投資で、BASFの株価は30%の伸びを見せました。これはDAX 30(7%増)やDJユーロ・ストックス50(4%増)、MSCIワールド・ケミカルズ(11%増)を大幅に上回る上昇率です。ボックは、「BASFは自社の配当方針に従い、年次株主総会にて1株あたりの配当金を再び0.10ユーロ増額し、3.00ユーロで提案する予定です」と述べています。2016年末の株価の終値を基準とし、BASF株は今回も3.4%という高い配当利回りを提供します。

2017年の見通し

「2017年の見通しとして、私たちは慎重ながらも楽観的な見方をしています。さらなる成長を目指し、全ての部門からの貢献を期待しています。そして何より、再び増益を目指します。石油・ガス事業でも同様です。世界経済はおそらく2016年と同じようなペースで成長すると思われます。政治的な不安定さを踏まえると、依然として変動性は高いと言えるでしょう。」とボックは述べています。欧州連合では大幅な成長減速が予想されます。米国では、経済成長がわずかに上向きになると見られています。中国における経済成長は今後、さらに減速が続く見込みです。ブラジルおよびロシアにおける不況は終わりを迎えると思われます。

BASFの2017年の見通しは、以下の経済予測に基づいています(カッコ内は前年の数字)。

  • 世界経済の成長率: +2.3% (+2.3%)
  • 世界の化学品生産の成長率(医薬品を除く): +3.4% (+3.4%)
  • ユーロ/ドルの平均為替レート: 1ユーロ= 1.05ドル(1ユーロ= 1.11ドル)
  • 年間平均ブレント原油価格: 1 バレル= 55ドル(1バレル= 44ドル)

2017年、BASFグループの売上高は大幅に増加すると予想されます。高性能製品部門における売上高の微増に加え、それ以外の部門および「その他」に分類される事業で、売上高が大幅に増加するとみられることが理由です。

「BASFは2017年、特別項目控除前営業利益で、2016年比微増を目指します。石油・ガス部門からの貢献が大幅に増えると見ています。高性能製品部門、機能性材料部門、農業関連製品部門では、特別項目控除前営業利益が微増すると考えていますが、一方、化学品部門からの貢献は前年の水準と同レベルになるでしょう」とボックは述べています。

政治的、経済的に不安が高まっていることから、BASFは今後も支出、およびコスト面で厳格な管理を継続していきます。戦略的エクセレンスプログラムであるDrivEが、この目標に貢献しています。2018年末からは、ベースラインとなる2015年と比較し、毎年約10億ユーロの利益貢献が同プログラムから得られるとBASFでは考えています。2016年の利益貢献は3億5,000万ユーロに達しました。

大幅投資の段階が終わり、これまでの発表通り、BASFは2016年の投資規模を10億ユーロ以上縮小させました。資本支出(買収による土地、工場、設備の追加、資金供給、復旧義務、IT投資は除く)への投資額は39億ユーロでした。「今後数年間は、同程度の投資を行う予定です。私たちは現在、新たな工場をフル稼働させており、昨年見られた販売量増加の勢いを拡大させていきます」とボックは述べています。

部門別業績

「化学品部門」の第4四半期の売上高は、販売量の増加、販売価格の上昇により12%増の36億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は、3億8,600万ユーロ増の6億3,500万ユーロでした。これは、特にイソシアネートやクラッカー製品の利益率が上昇したことが主因です。通年では、特に石油化学品事業本部での原材料価格の下落に伴う販売価格の低下により、売上高は8%減の135億ユーロとなりました。販売量の増加も、これを相殺することはできませんでした。特別項目控除前営業利益は、前年比で9,200万ユーロ減少し、21億ユーロとなりました。これは主に、新生産工場の始動に伴う固定費の増加が原因です。石油化学品事業本部、中間体事業本部の利益率が低下したことも、特別項目控除前営業利益の減少につながりました。モノマー事業本部におけるイソシアネートの利益率の向上が、減少の緩和に貢献しました。

「高性能製品部門」の第4四半期の売上高は、前年同期比1%減の36億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は利益率の向上により微増となり、2億3,100万ユーロでした。通年の売上高は前年比4%減の150億ユーロとなりました。これは主に、販売価格の低下や2015年に完了した事業分離が原因です。特別項目控除前営業利益は3億7,900万ユーロ増加し、17億ユーロとなりました。これは主に、利益率の向上に加え、事業再構築や固定費の厳格な管理により、固定費を大幅に削減したことによるものです。

「機能性材料部門」の第4四半期の売上高は、販売量の増加により、前年同期比10%増の50億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は、販売量の増加、望ましいプロダクト・ミックス、徹底したコスト管理の継続により、6,900万ユーロ増の4億5,800万ユーロとなりました。通年の売上高は、1%増の187億ユーロでした。全事業本部で販売量が増加したことで、販売価格の低下や為替における若干のマイナス効果を、十二分に吸収できました。販売量の増加は主に、自動車産業の製品に対する需要が高まったことによるものです。建設産業の事業は、全体的に販売量が高い水準にありました。特別項目控除前営業利益は前年比2億9,700万ユーロ増の19億ユーロでした。全事業本部、特にパフォーマンスマテリアルズ事業本部が今回の大幅増益に貢献しました。

「農業関連製品部門」の第4四半期の売上高は、販売量の増加により10%増の13億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は6,500万ユーロ減の7,900万ユーロとなりました。これは除草剤ジカンバなどの生産施設の新設、拡張などの影響から固定費が増加したことが原因です。通年では、販売量の減少と為替のマイナス効果が影響し、売上高は4%減の56億ユーロとなりました。農業関連製品に関しては厳しい市場環境が続き、とりわけ南米での殺虫剤の需要、欧州での殺菌剤の需要が弱まりました。販売価格は2015年の水準を維持しました。厳格なコスト管理により、農業関連製品部門では固定費を削減させることができました。このおかげで、売上高が減少したものの、特別項目控除前営業利益は11億ユーロと、前年の水準を維持することができました。

「石油・ガス部門」の第4四半期の売上高は、販売量の増加と販売価格の上昇により、前年同期比26%増の9億2,200万ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は3,600万ユーロ増の1億6,300万ユーロとなりました。通年の売上高は、前年比79%減の28億ユーロとなりました。2015年9月末に完了したガスプロムとの資産交換のため、天然ガス取引・貯蔵事業およびWintershall Noordzee B.V.からの貢献が2015年第4四半期で消滅しました。これらの事業活動は2015年の売上高に101億ユーロの貢献をしていました。継続して行っている石油・ガス事業では、販売量が前年比15%増となりましたが、販売価格と為替の影響が合計でマイナス15%見られました。2016年の特別項目控除前営業利益は、8億4,900万ユーロ減の5億1,700万ユーロでした。これはガス取引・貯蔵事業をガスプロムに売却したことに加え、原油、ガスの価格が下落したことが主因です。ガスプロムに移譲した事業は、2015年の特別項目控除前営業利益に約2億6,000万ユーロ貢献していました。

「その他」に分類される事業は、第4四半期の売上高が前年同期比22%減の5億1,800万ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は、前年同期のマイナス1億1,400万からマイナス3億8,600万ユーロに減少しました。通年の売上高は、前年比28%減の20億ユーロとなりました。原材料取引事業の販売価格の低下、および販売量の減少が主因ですが、シンガポールで行っていた共同事業エルバ・イースタンの株式を2014年末にBASFが売却したことに関連し、供給契約が終了したことも影響しました。「その他」に分類される事業の特別項目控除前営業利益は前年比で1億6,200万ユーロ減少し、マイナス11億ユーロとなりました。これは主に、長期インセンティブ(LTI)制度における評価替によるものです。為替のプラス効果が、減少の緩和に貢献しました。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)で、持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約114,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2016年、BASFは約580億ユーロの売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

将来の予測に関する記述について

この文書にはBASF経営陣による現時点での経験、推測、および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらは将来の業績を保証するものではなく、予測が困難な一定のリスクと不確実性を含んでいるほか、将来のできごとに関する、正確とは限らない仮定に基づいています。BASFの実際の結果、業績、達成事項は、多くの要因によってこれらの記述が明示的または黙示的に示したものとは大きく異なる場合があります。この文書に記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。

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Last Update 2017/02/28