2017年2月14日

BASF、高度な液晶ディスプレイ(LCD)および有機ELディスプレイ(OLED)の光マネジメントのスペシャリスト、Rolic社を買収

(本資料は 2017年2月8日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

  • Rolic社のテクノロジーと製品を手に入れることにより、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイのコントラストと輝度の向上を実現
  • 買収により、BASFのディスプレイ材料事業のテクノロジープラットフォームと製品ポートフォリオが拡大

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は2月7日、スイス、アルシュヴィルに本拠地を置くRolic(ロリック)社を買収しました。両社は今回の取引に関する財務上の詳細は開示しないことで合意しています。アルシュヴィルの他、オランダのアイントホーフェン、中国の上海にあるRolic社の支社も、取引に含まれています。規制当局による認可は必要ありません。

Rolic社は、世界中で事業を展開する革新的なハイテク企業です。同社は110名の高度な技術を有した社員を抱えており、ディスプレイおよび偽造防止向けのレディ・トゥ・ユース(そのまま使える)のフォーミュレーションや機能性フィルム製品、また、バリア材やバリアフィルムの開発、販売を行っています。

Rolic社は光配向材料におけるマーケットリーダーであり、テクノロジーリーダーでもあります。各パネルメーカーが同社のテクノロジーを採用しており、高いコントラストと輝度によって最適な画質を実現しながら、エネルギー消費を抑えた製品を求める最終消費者のニーズを満たしています。

BASF ディスパージョン&ピグメント事業本部プレジデントのDr. マルクス・クラマーは、次のように述べています。「BASFにRolic社のチームが加わることを非常に嬉しく思います。今回の買収は、エレクトロニクス産業で成長していくことを目指すBASFの戦略的・長期的コミットメントを反映するさらなる一歩となります。」

BASF 電子材料ビジネスユニットのシニア・バイスプレジデントであるDr. ローター・ラウピヒラーは次のように述べています。「動きが速く、イノベーションを求めるこの業界ニーズに対応するためには、次世代電子機器向けで最高クラスのテクノロジーソリューションを提供するBASFの能力と、あらゆる主要市場においてBASFが確立してきたプレゼンスが成功の鍵となります。Rolic社が築いてきた優れたテクノロジーノウハウや顧客関係と、BASFの販売力を組み合わせることで、解像度や明度をより向上させ、コントラストをさらに深めた、次世代の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを共同開発していくことができると私たちは確信しています。」

 

BASFのディスパージョン&ピグメント事業本部について

BASFのディスパージョン&ピグメント事業本部は、高品質の幅広い顔料、樹脂、添加剤およびポリマーディスパージョンの開発、生産、販売を世界各地で行っています。これらの材料は、コーティング・塗料のフォーミュレーション、印刷・包装製品、建設化学品、接着剤、繊維結合、プラスチック、紙、さらにディスプレイなどの電子用途に使用されます。ディスパージョン&ピグメント事業本部は、包括的な製品ポートフォリオと業界に関する広範な知識を生かして、革新的かつ持続可能なソリューションをお客様に提供し、フォーミュレーションの促進に貢献しています。ディスパージョン&ピグメント事業本部のさらに詳しい情報は、http://www.dispersions-pigments.basf.comをご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

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Last Update 2017年2月14日