2018年8月29日

BASFのUltramid® Deep Gloss、German Innovation Award 2018を受賞

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2018年7月30日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

  • 今までよりも高い付加価値を備えたソリューションが評価される
  • コーティングなしでも自動車内装で光沢度の高さを実現する特殊ポリアミド

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)の特殊ポリアミドUltramid® Deep Glossが、German Innovation Award 2018を「材料・表面」部門で受賞しました。German Innovation Award 2018は、今までよりも付加価値の高いソリューションを提供する、様々な業界の製品を表彰するために、German Design Council(ドイツデザイン評議会)から贈られる賞です。2017年末に市場投入したUltramid® Deep Glossは、半結晶性ポリアミドの耐薬品性と非晶性プラスチックの高い光沢度および透過性を兼ね備えた特殊ポリアミドです。同製品は、高い光沢度と耐久性を備えているためコーティングが不要であり、自動車内装コンポーネントに最適です。

Ultramid® Deep Glossは、コンポーネントにピアノブラックの艶やかな表面をもたらします。これまでの製品とは異なり、精巧な保護コーティングは必要ありません。この特殊ポリアミドは、耐紫外線性、耐傷つき性、耐薬品性を備えた光沢度の高い表面を可能にし、表面上で光と影の強いコントラストを実現します。Ultramid® Deep Glossを使用することで、設計者はピアノブラックの表面にリップル加工やウェーブ加工、ハンマー仕上げ、ライン、ダイアモンドなど、独自のテクスチャーを取り入れることが可能です。また、未来の自動運転コンセプトに向け、触覚設計要素を表面の構造に取り入れた、統合型かつ機能的な設計を可能にします。

Ultramid® Deep Glossは、エアーベントや装飾用トリム、車のドアのはめ込み、センターコンソール、ダッシュボードなどのコンポーネントに最適です。開発の過程において、排出ガスや臭気に関する自動車業界の要件を考慮しました。Ultramid® Deep Glossは、ヒート&クール金型システム (金型昇降温機構を有するシステム)無しで加工が可能であり、また、コンポーネントのコーティングが不要なため、コスト削減につながります。

厳しい競争を勝ち抜いた特殊ポリアミド

German Innovation Awardは、ドイツデザイン評議会によって今年初めて設立された賞であり、650件の応募がありました。German Design Councilによってノミネートされた企業のみが授賞式に招待されました。審査員は業界や科学界、様々な機関、金融セクターの独立した専門家で構成されています。イノベーションの水準、ユーザーのメリット、コスト効率のカテゴリーで応募内容の評価が行われました。また、社会的、生態学的、経済的なサステナビリティや、エネルギー、リソースの使用といった側面も考慮されました。BASFのUltramid® Deep Glossプロジェクトマネージャー、クサーヴァー・ホプフェンシュピルガーは、「今回の受賞を誇りに思います。受賞により、この材料の成功を確信することができました。自動車内装では、ピアノブラックの表面に対する需要が高まっています。また、耐久性だけでなく質の高さ、機能的な表面への需要も今後高まるでしょう。自動運転への移行において新たな運用設計が求められることから、この傾向は今後もさらに強まります。個性的な自動車内装を実現したいというお客様の要望を実現するため、ピアノブラックだけでなく他のカラーも提供していきます」と述べています。

詳細につきましては、www.ultramid-deepgloss.basf.com(英語)をご覧ください。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2017年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、世界で77億ユーロの売上高を達成しました。詳細に関しては、www.performance-materials.basf.comをご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く、世界をリードする化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で115,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、アグロソリューション、石油・ガスの5つの事業部門から成ります。2017年のBASFの売上高は約645億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。

Last Update 2018年8月29日