2018年9月12日

BASF、ルートヴィッヒスハーフェンにおけるヘキサンジオールの製造能力を増強

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2018年9月4日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

  • グローバルの年産能力を7万トン以上に増強
  • 高性能処方に対する顧客需要の増大に対応

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はルートヴィッヒスハーフェンのフェアブント拠点(統合生産拠点)における1,6-ヘキサンジオール(HDO)の製造能力を50%以上引き上げます。これにより、2021年の稼働開始以降は、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンおよび米国のテキサス州フリーポートの製造拠点におけるHDOの最大年産能力が、世界全体で7万トン以上になる見込みです。

BASF中間体事業本部プレジデントのDr. アンドレア・フレンツェルは、次のように述べています。「HDOの製造能力を増強することにより、BASFでは引き続き、高い技術が要求されるHDO 処方に対して急速に拡大するお客様の需要を世界規模で支えていきます。この度の製造能力の増強は、自動車、家具及び包装材業界において高性能かつ環境に優しい技術が求められるというトレンドに合致しています。BASFは、HDOの主要なグローバルサプライヤーとして数十年におよぶ経験を有しており、高度に効率化された製造工程で、あらゆる地域のお客様にHDOを供給しています。」

また、BASFの欧州における中間体事業を担当するシニア・バイスプレジデントのミカエル・ブリットは次のように述べています。「今回の投資により、BASFはこれまで以上に柔軟性と信頼性をもってお客様に提供することができます。ルートヴィッヒスハーフェンの製造能力増強から得られる増産量により、主に欧州における強固なお客様基盤ならびに急速に成長しているアジア市場に対応していきます。」

HDOは、最終製品に耐加水分解性、柔軟性、粘着性及び耐候性を与えることで、多くの用途において付加価値を生みます。他の原料に比べて性能が優れていることから、BASFのお客様が高品質の産業、自動車、木材あるいは皮革コーティング、ポリウレタンプラスティック、接着剤および化粧品を生産する際に使用されています。 またHDOは、コーティングおよび接着剤用の低揮発性有機処方をはじめとする環境配慮型の用途向け原料としても役立っています。さらに、HDOはエポキシ樹脂システムを形成する際に必要な反応性希釈剤の製造にも使用され、最新の風力発電設備に使われるローターブレード等を効率的に製造する上でも役立っています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFの中間体事業本部について

BASFの中間体事業は、中間体の開発から製造販売までを行っており、約700種類もの中間体からなる包括的なポートフォリオを世界展開しています。提供製品のなかで特に重要性が高いのは、アミン類、ジオール類、多価アルコール類、有機酸類、スペシャリティ製品などです。中間体は、塗料やプラスチック、医薬品、繊維、洗剤、農薬の原料として使用されており、BASFの革新的な製品は、最終製品の特性の改善および、生産プロセスの効率性向上に役立てられています。BASFの中間体事業はISO 9001 認証を取得し、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに生産拠点を展開しています。2017年の世界での売上高は約30 億ユーロです。詳細については、www.intermediates.basf.com (英語)をご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く、世界をリードする化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で115,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、アグロソリューション、石油・ガスの5つの事業から成ります。2017年のBASFの売上高は約645億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、www.basf.com をご覧ください。

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Last Update 2018年9月12日