2018年11月2日

DunlopとBASF、テニスラケットの性能を向上

(この資料は2018 年9月27日に BASFがシンガポールで発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

  • ソニックコア・テクノロジーを搭載する、2019年モデルのダンロップ「CX」シリーズPowered by Srixonテニスラケット
  • BASFのInfinergy®(インフィナジー)を採用したソニックコアが、ボールの反発性を高め、早いボールレスポンスを実現

現代のテニスプレーヤーはよりスピンをかけてプレーする傾向があり、その結果、ラケットの中心よりも先端部分でボールを打つケースが多くなり、スピンを生み出すためにより大きな力でスイングしなければなりません。そのため、プレーヤーの腕に余分な負荷がかかり、けがの原因となる可能性があります。

ダンロップの研究チームはこの傾向に注目し、これらの課題を解決するための新たなイノベーションとして、ソニックコアにBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のInfinergy®を採用しました。

強力なクッション性、高い反発力、スピードおよび軽量性を求めるテニスプレーヤー向けに設計されたソニックコアは、業界に類を見ない直感的な設計とテクノロジーの原則を備えています。

Infinergy®は、優れたクッション性、反発性、パフォーマンスを備えた、世界初の熱可塑性ポリウレタン発泡粒子(E-TPU)です。ラケットの2時と10時の位置に配置されたInfinergy®製ソニックコアは、心地よい打感をサポートする高性能素材です。ダンロップの材料試験では、ダンロップの既存のソニックコア素材に対して跳ね返りの高さが46%増加し、ボールスピードが2%速くなることを示しています。優れた反発特性に加えて、Infinergy®は非常に優れた減衰特性も有し、標準的なカーボンファイバーラケットに比べて最大37%まで振動を低減します。

ソニックコア・テクノロジーは、ダンロップの次世代ラケット「CX」シリーズに搭載されています。この革新的な素材は、ダンロップのパデルテニス用ラケット向けのパワーフレックス技術にも採用されています。

ダンロップブランドを展開する住友ゴムグループの井川潔・テニスビジネス部部長は「2019年モデルの『CX』シリーズは当社の主力製品で、プレーヤーのニーズを念頭に設計されています」と述べています。「当社は最高品質の製品を提供することに専念しており、『CX』シリーズには最新技術が採用されています。新シリーズは、あらゆる世代と能力のプレーヤーに選択肢を提供し、より広いスイートエリアを提供するだけでなく、より大きなパワー、コントロール、スピンを可能にすることで、プレーヤーの皆様のテニスへの情熱を高め、上達に寄与します。」

BASF グローバル・ビジネス・マネジメント・Infinergy部門の責任者、ジェン・ピーター・ディエルセンは、「Infinergy®は、フットウエアだけでなく、ダンロップのテニスラケットのようなスポーツ用品向けにも設計されています。ダンロップと協力して新しいCXラケットを設計した際の私たちの目標は、耐久性、クッション性、スピードを最大化することであり、業界の新たなベンチマークとなるパフォーマンスの向上を実現しました」と述べています。

「CX」シリーズは、ダンロップのツアーチームのプレーヤーに支持されており、その中には、2019シーズン中にラケットを使用する、複数のグランドスラムのファイナリストであるケビン・アンダーソンも含まれています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

ダンロップについて

神戸に本社を置く住友ゴムグループのダンロップブランドは、テニススポーツにおいて長きに渡る歴史を有しています。ツアーに参加しダンロップのラケットを使うプレーヤーには、ケビン・アンダーソン、アグニエシュカ・ラドワンスカ、ドナルド・ヤング、ヘザー・ワトソン、ジェイミー・マリー、レイラー・ワウンゼンド、ザリナ・ディアス、奈良 くるみ、そしてアメリカのレジェンド、ジェームズ・ブライクとマイケル・チャンがいます。詳細については、 www.DunlopSports.com.をご覧ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く、世界をリードする化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で115,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、アグロソリューションの4つの事業部門から成ります。2017年のBASFの売上高は約600億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、 www.basf.comをご覧ください。

アンダーソン選手のような現代プレイヤー向けに設計された新シリーズで使用-BASFのInfinergy®(写真:ダンロップ)

アンダーソン選手のような現代プレイヤー向けに設計された新シリーズで使用-BASFのInfinergy®(写真:ダンロップ)

Last Update 2018年11月2日