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Trade News  |  2019/03/14
日本

持続可能な農業のためのイノベーション

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2019年2月26日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
 
  • 農業向け製品パイプラインの拡充により、今後の発売予定製品の総売上高は60億ユーロにのぼる見通し
  • 2028年までに世界で30以上の製品を上市し、より高い収量と品質、より持続可能な農業を可能に
  • 研究開発の推進において持続可能性の基準は不可欠

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は農業向けソリューションの発売予定の製品のパイプラインを大幅に拡充しており、2028年までに発売が予定されている製品の総売上高は60億ユーロにのぼる見通しです。パイプラインには、化学的および生物学的農薬製品、種子および形質、ならびにデジタルソリューションが含まれています。これにより、革新的で持続可能な農業における当社の主導的地位がさらに強化されます。BASFのイノベーションパイプラインは、研究開発への継続的な投資、買収したビジネスの統合、強力なパートナーシップにより、具体的な進展を見せています。2019年、BASFは農業ソリューションの研究開発に約9億ユーロを投じる予定です。

BASFアグロソリューション事業本部プレジデントのマルクス・ヘルドは次のように述べています。「私たちは革新的な技術、解決策、ノウハウの充実したツールを提供することで、生産者が食料バリューチェーンの要求に応え、ビジネスを成功させることを支援します。現在および将来のポートフォリオをより持続可能なソリューションになるよう積極的に推進しています。研究開発の初期段階から製品開発に至るまでの意思決定プロセス全体に、持続可能性の検討は組み込まれています。これは生産者、社会、地球にとってより効率的で革新的な化合物を開発することにつながります。」

 

現実の課題を深く理解するための革新的な研究

私たちは、予測不能な天候、病気や害虫の効率的な防除、天然資源と農地の不足など、数々の課題に直面しており、増加する世界人口への食料供給には、新たなイノベーションが必要不可欠です。これらの世界的な潮流は、食料安全保障および食料・農業システムの持続可能性全体に影響を及ぼしています。BASFの最新のイノベーションパイプラインは、これらの課題に対応する新しい技術とソリューションを、すべての主要な作物と地域において、生産者に提供します。

BASFのイノベーション力の一例として、大豆生産のための研究開発が挙げられます。 農業と貿易において最も重要で需要のある作物の一つである大豆は、世界の食料と飼料の供給に極めて重要な役割を果たしています。BASFは、大豆農家が高収量と高品質を実現するための革新的なソリューションを開発しました。

  • BASFの新しい大豆種子は、LibertyLink®(リバティーリンク)GT27TM形質プラットフォームを備えており、生産者はLiberty®(リバティー)除草剤、グリホサート、および発芽後の雑草防除のための新規作用機構の除草剤(規制当局の承認待ち)を使用することができます。この革新的な大豆技術は、BASFのCredenz®(クレデンス)ブランドおよびライセンスブランドのもとで生産者に提供される予定です。発売は2020年を予定しています。
  • 対応する病害虫管理ツールとして、BASFはILeVO®(イレボ)の殺線虫剤/殺菌剤種子処理製品を提供しています。米国市場でのみ発売される製品で、作物の突然死症候群(SDS)と種子周辺の線虫に対する効果的な防除効果を発揮し、より健康な植物とより高い収量の可能性をもたらします。ブラジルでは2020年までに登録完了を見込んでいます。
  • 世界中の生産者が引き続き効果的な雑草管理を利用できるよう、BASFはTirexor®(ティレクサー)除草剤を開発しました。この新規有効成分は、重要イネ科雑草と広葉雑草などの抵抗性を持った雑草の防除に特化して開発されました。BASFは2018年にオーストラリアと北米でこの新しい除草剤の申請書を規制当局に提出しました。規制当局の承認を経て、2020年にはオーストラリアでTirexor® ベースの製品が初めて市場に投入される予定です。
  • BASFは殺虫剤ポートフォリオをさらに拡大し、生産者に新たなソリューションを提供するため、三井化学アグロ株式会社と共同で 「ブロフラニリド」 を開発しました。この新規有効成分は、幅広い咀嚼性害虫を防除する強力な新規作用機構の殺虫剤です。2020年の発売を予定しています。

BASFは、菜種、小麦、米、果物、野菜などの重要な農作物の全栽培期間にわたり、等しく多様で有望なイノベーションパイプラインを提供します。昨年買収した事業によりイノベーションプラットフォームの範囲は大幅に拡大し、BASFはより包括的なソリューションを提供し、統合が進む業界においてより確かな選択肢を生産者に提供できるようになりました。

 

幅広い作物のより高い収量を持続的に達成するための革新的プロジェクト

耐性菌管理はすべての生産者が直面している大きな課題の一つです。BASFは穀物、大豆、とうもろこし、果物および野菜を含む多くの重要な作物の耐性菌管理に不可欠なツールとなる最新の殺菌剤 「Revysol® (レヴィソル)」をすべての地域の生産者に提供します。この新しい有効成分は、多数の作物における優れた生物学的特性を備え、また、散布の柔軟性は農場経営の改善にも貢献します。Revysol® は、作物に活力を与え、収穫量を増やし、より高い品質を達成することを支援します。コロンビアと韓国で最初の登録が完了し、市場投入の準備をさらに進めています。規制当局の承認と国の認可を経た後、穀物用のRevysol® 由来製品の最初の市場投入は2019/2020年を見込んでいます。BASFはまた、Revysol® をベースとした新しい種子処理製品をRelenyaTM(レレニヤ)ブランドで導入することも計画しています。この製品は穀物の初期の成長段階において、種子と作物の根を病原菌から保護します。規制当局の承認を経て2021年の米国市場導入を予定しており、他の地域でも展開していきます。

 

情報に基づいた意思決定を可能にする新しいデジタル農業製品

BASFの顧客である生産者は、厳しいビジネス環境にある起業家のように、多くのデータを分析し、複雑化する状況に対処し栽培の的確な判断をしなければいけません。BASFはデジタル製品「xarvio Field Manager(ザルビオフィールドマネージャー)」や「xarvio Scouting(ザルビオスカウティング)」など「xarvioTM Digital Farming Solutions(ザルビオデジタルファーミングソリューション)」により顧客をサポートします。このデータを活用することで、情報に基づいた意思決定が可能になり、より効率的で持続可能なリソースの投入と割り当てが可能になります。

xarvioのデジタルイノベーションパイプラインの最新の例がxarvio Healthy Fields(ザルビオヘルシーフィールド)です。現在はコンセプト策定段階にあります。効率的な作物保護のためのこのサービスパッケージは、xarvio Field Managerの認定請負業者または生産者自身による圃場地域特有の作物保護戦略と実施プログラムを提供するだけではなく、農薬散布の成功を確かなものにします。

 

最先端の農業研究へのコミットメント

「農業界では革新が不可欠です。私たちは情熱と専門知識をもって、生産者や農業が直面している現実の課題を深く理解し、革新的な思考につなげます。イノベーション主導の成長、的確なポートフォリオの拡大、買収した事業との相乗効果の実現に注力しています。私たちは今までにない強力なチームとして、現在、お客様のニーズを満たす最先端の製品、ツール、ソリューションを提供することで、新たな道を切り開く絶好の位置にいます。私たちは持続的に成長し、農業の未来への取り組みをさらに発展させます」 とマルクス・ヘルドは強調しました。

これらの製品とソリューションは、2028年までに世界で開始される30のプロジェクトを代表するもので、継続的な研究活動をベースにしたユニークなイノベーションパイプラインから生じたものです。BASFは、拡大・統合された農業分野の研究開発費を過去最高水準に維持することを目指しています。BASFはアグロソリューション事業本部の研究開発に、2018年に6億7900万ユーロを費やしました。これは同事業本部の売上高の約11%を占めます。

BASFの農業に関するイノベーションパイプラインの詳細については、Innovation Website(英語)を参照してください。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

 

BASFのアグロソリューション事業本部について

世界の人口が急速に増加するなか、持続可能な農業と健康的な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっています。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆さんと共にこの状況に対応しています。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っています。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出しています。2018年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は62億ユーロでした。アグロソリューション事業本部についての詳細は www.agriculture.basf.com/jp 、または各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。

BASF’s state-of-the-art innovation pipeline offers farmers new technologies and solutions in all key crops and regions to rise to global challenges. A proof for BASF’s innovation strength is its research and development for soybean production.

持続可能な農業のためのイノベーション①

Resistance management is one of the big challenges for all farmers. With its latest fungicide Revysol®, BASF provides them in all regions with an essential tool for resistance management in many important crops.

持続可能な農業のためのイノベーション➁

 Worldwide, BASF researchers work on new agricultural solutions. In 2019, BASF will spend around €900 million on research and development in agricultural solutions.

持続可能な農業のためのイノベーション③

BASF plans to launch more than 30 pipeline products globally by 2028 to enable higher yields and quality as well as even more sustainable production for farmers.

持続可能な農業のためのイノベーション④

Last Update 2019/10/11