Trade News  |  2019年11月6日

BASFのプラスチック添加剤、水中ケーブルの被覆の製造と機能性を向上

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2019年11月5日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のプラスチック添加剤パッケージが、インドの海洋・船舶用ケーブルの大手メーカーであるSiechem Wires and Cablesが開発した水中ケーブルに採用されました。このプラスチック添加剤パッケージは、Irganox®(イルガノックス®)シリーズの酸化防止剤とChimassorb®(キマソーブ®)およびTinuvin®(チヌビン®)シリーズの光安定剤から構成されたパッケージで、加工プロセスの安定化と水中ケーブルの被覆の耐用年数の延長に重要な役割を果たします。

BASFのアジア太平洋地域パフォーマンスケミカルズのシニアバイスプレジデントであるハーマン・アルトホフは、次のように述べています。「プラスチック産業では、特定の用途における製品の望ましい特性や性能を達成するために、プラスチック添加剤が必要です。当社のプラスチック添加剤は、水中ケーブルの例が示すように、自然現象に対し、より高い耐久性を実現する様々なプラスチック用途に展開できます」。

近年の海底光ファイバーケーブルは、髪の毛のように細いガラス繊維、銅の電力導体、スチールワイヤー強度膜で構成され、これらはすべて高密度ポリエチレン(HDPE)で覆われています。 Siechem社は、電子ビーム(EB)架橋プロセスにより、高性能ワイヤーおよびケーブルに使用されるHDPE被覆を製造します。

プラスチックを高エネルギー電子で架橋するプロセスは、熱性、化学的物性、遮断性、衝撃、その他の機械的特性を改善するために使用され、ワイヤーおよびケーブル事業を手掛けるお客様が求める用途に応えます。

酸化防止剤と光安定剤を使用することで、ポリマーを最適化し、架橋効率をさらに高め、使用期間中の耐久性を向上させます。BASFのプラスチック添加剤を樹脂に添加することで、色の生成を抑え、ペレット化および押出成形の加工工程を安定させます。これにより、ポリマーは、加工段階およびその耐用年数を通して保護されます。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFのプラスチック添加剤について

BASFはプラスチック添加剤を製造するリーディングサプライヤーであり、この分野におけるイノベーションパートナーでもあります。BASFの包括的かつ革新的な製品ポートフォリオには、各種ポリマーおよび成形品、フィルム、繊維、シート、押出成形品などの用途において加工安定性、耐熱性、耐光性を向上する安定剤などがあります。プラスチック添加剤に関する詳細につきましては、http://www.plasticadditives.basf.com をご覧ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.com をご覧ください。  

 

Last Update 2019年11月6日