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Business & Financial News  |  2020/05/11
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BASF、2020年第1四半期の業績を発表 コロナ危機においても多様なポートフォリオと堅実な財務基盤で力強さを示す

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2020年4月30日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

  • 主に販売量の増加により、売上高は168億ユーロ(前年同期比7%増)
  • 主にケミカル、マテリアル事業セグメントの減益により、特別項目控除前営業利益は16億ユーロ(前年同期比6%減)、特別項目控除前営業利益は川下分野の全事業で増加

2020年の見通し:

  • 経済情勢は非常に不透明
  • 売上高および利益の推移に関して、現時点での具体的な発表は不可能

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、2020年第1四半期の決算を発表しました。今期のBASFの売上高は、主に販売量が4%増加したことにより、前年同期比7%増の168億ユーロでした。特別項目控除前営業利益は、主にケミカル事業 セグメント、マテリアル事業セグメント、「その他」に分類される事業からの貢献が大幅に減少したことから、前年同期比6%減の16億ユーロでした。

今回の発表に際し、BASF取締役会会長 Dr. マーティン・ブルーダーミュラーは、「今期は、通常の四半期とは異なりました。この状況は第2四半期中も同様でしょうし、おそらく年内いっぱい続くでしょう。新型コロナウイルスにより、世界が大混乱に陥っています」と述べました。非常に厳しいマクロ経済環境によって、どの市場も非常に不透明な状態であり、現時点で確実な計画を立てることは、ほぼ不可能です。そのため、2020年の売上高および利益の推移に関して、現時点で具体的な発表ができません。

多様なポートフォリオというBASFの強み

「とりわけ困難なこの時期、BASFの多様なポートフォリオが強みとなっています。今回の感染拡大で顧客産業すべてが、同じように影響を受けているわけではありません。 こうした環境でも、様々なレベルで力強さを見せています。例えば、医薬品、洗剤・洗浄剤、食品などの分野では需要が高まっています」と、ブルーダーミュラーは述べています。BASFでは、ニュートリション&ケア事業セグメントの受注において、この傾向が顕著に表れています。農業分野の需要も、それほど影響を受けていません。

しかし、その他の顧客産業では感染拡大の影響が大きく、最終顧客の需要低下の打撃を受けています。さらに、生産停止やサプライチェーンの混乱も起きています。現在、 輸送、交通・自動車分野において最も大きな落ち込みが見られます。「最も重要な顧客産業からの需要がこのように低下したことで、当社は現在大きな打撃を受けています」とブルーダーミュラーは述べています。

2020年第1四半期のBASF各事業セグメントの利益推移

ケミカル事業セグメントとマテリアル事業セグメントの特別項目控除前営業利益は、前年同期比で2億4千6百万ユーロ減少し、3億8千3百万ユーロとなりました。エチレンおよびプロピレンのバリューチェーンにおける粗利、ならびにイソシアネートおよびポリアミド前駆体の粗利が前年同期比で減少したことが、両セグメントにおける利益に大幅なマイナスの影響を及ぼしました。また、固定費も増加しました。マテリアル事業セグメントでは、パフォーマンスマテリアルズ事業本部で大幅な増益となりましたが、モノマー事業本部における減益の一部相殺に留まりました。

BASF最高財務責任者であるDr. ハンス‐ウルリッヒ・エンゲルは、次のように述べています。「困難な市場環境ですが、当社の川下分野の事業では大幅な改善が見られました。4つの事業セグメント(インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)の特別項目控除前営業利益は、前年同期比13%増の16億ユーロとなりました。サーフェステクノロジー事業セグメント、アグロソリューション事業セグメントでは最も高い伸びを記録しました。」

インダストリアル・ソリューション事業セグメントの特別項目控除前営業利益は、前年同期比3%増の2億7千3百万ユーロでした。本事業セグメントでは、ディスパージョン&ピグメント事業本部が固定費の減少などで大幅増益となり、2019年1月31日付でBASFの製紙用薬品、水処理剤事業をSolenisグループに譲渡したパフォーマンスケミカルズ事業本部の減益を相殺しました。

サーフェステクノロジー事業セグメントの特別項目控除前営業利益は、前年同期比46%増の2億2千万ユーロでした。触媒事業本部は、貴金属取引における評価替により大幅な増益となりました。コーティングス事業本部は、自動車業界の需要低下により大幅な減益となりましたが、原材料価格の低下、固定費の減少により一部相殺することができました。

ニュートリション&ケア事業セグメントの特別項目控除前営業利益は、主にニュートリション&ヘルス事業本部における大幅な増収により、前年同期比14%増の2億5千4百万ユーロでした。これについてエンゲルは、「本事業本部は、危機のなか需要が増加している顧客産業に製品を供給しています。前年同期と比べてより多くの製品提供が可能だったことから、このような需要に対応することができました」と述べています。ケア・ケミカルズ事業本部は、固定費の減少により利益が微増しました。

アグロソリューション事業セグメントの特別項目控除前営業利益は、主に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う早期の需要による増収と固定費の減少により、前年同期比9%増の8億9百万ユーロでした。

2020年第1四半期のBASFグループの利益推移

特別項目控除前EBITDAは、前年同期比2%減の26億ユーロでした。EBITDAは前年同期の28億ユーロに対し、24億ユーロでした。特別項目控除前営業利益は前年同期比6%減の16億ユーロでした。EBIT(営業利益)に含まれる特別項目は、前年同期における2千9百万ユーロの利益に対し、1億8千4百万ユーロの損失でした。当期においては主にSolvayから取得したポリアミド事業の統合に関連して特別費用が発生した一方で、2019年第1四半期においては事業売却による収入が特別利益として計上されていたため、今期のEBITは前年同期比18%減の15億ユーロとなりました。

税率は前年同期の25.3%に対し、26.6%でした。純利益は前年同期の14億ユーロに対し、8億8千5百万ユーロでした。その結果、今期の1株当たり利益は、前年同期の1.53ユーロから0.96ユーロに減少しています。調整後の1株当たり利益は、前年同期の1.70ユーロに対し1.36ユーロでした。

2020年第1四半期のキャッシュフローの推移

営業活動によるキャッシュフローは、前年同期3億7千3百万ユーロのプラスに対し、10億ユーロのマイナスでした。これは主に、純利益が大幅に減少したことに加え、正味運転資本に投下されたキャッシュが12億ユーロ増加したことによるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、前年同期比で約10億ユーロ下回り、18億ユーロのマイナスとなりました。これは主に、Solvayからのポリアミド事業買収によるものです。それに対し、無形固定資産、土地、工場、設備への投資額は前年同期を1億7千2百万ユーロ下回りました。

財務活動によるキャッシュフローは、前年同期の6億2千万ユーロから大幅に増加し、43億ユーロとなりました。これは主に、予防措置として追加の流動資産を確保したことによるものです。

フリー・キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが減少したことから、前年同期3億6千8百万ユーロのマイナスに対し、16億ユーロのマイナスとなりました。

2020年の見通し

2020年2月28日に発表した2020年度の売上高および利益の予測は未達の見通しとなったため、これを撤回します。新型コロナウイルスの感染がどれだけの期間続き、どこまで拡大するのか、封じ込めるには今後どのような対策が必要なのかを、確実に予測するのは現時点では不可能であるため、売上高および利益の推移に関する具体的な声明の発表は控えます。

BASFは、特に自動車業界で生産停止が続いていることから、世界的な需要の低下と生産の落ち込みによる、経済的に深刻な影響を受けると予測しています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、その他の顧客産業にも影響を及ぼすでしょう。そのため、BASFでは2020年第2四半期の販売量は大幅に減少すると見ています。2020年第3四半期と第4四半期について、現時点では緩やかに回復すると見ていますが、状況がどのように推移するかは非常に不透明で予測できません。

BASFは、再度確実な予想ができるようになった時点で、売上高および利益の今後の推移に関する予測を数値化する予定です。

こうした状況の中、BASF監査役会のメンバーは、4月1日から2020年末まで、固定報酬の20%を返上することを決定しました。BASF取締役会のメンバーは2020年第2四半期、固定給の20%を自主的に削減します。今後どのように状況が推移するかにより、さらなる対応を検討していきます。

 

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFについて

 

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で117,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2019 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

 

将来の予測に関する記述について

本リリースにはBASF経営陣による現時点での推測および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらはここに記す将来の進展や業績を保証するものではなく、多くの要因に依存し、様々なリスクと不確実性を含んでいるほか、正確とは限らない仮定に基づいています。本リリースに記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。

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Last Update 2020/05/11