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Business & Financial News  |  2021年3月2日
日本

BASF、2020年の業績を発表

販売量の増加および販売価格の上昇で第4四半期は堅調

この資料は BASF本社(ドイツ)が 2020年02月26日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

  • 2020事業年度の配当金は3.30ユーロを提案(2019年も3.30ユーロ)
  • コロナ禍での健闘を称えるとともに、感謝の意を込めて、社員に賞与を支給

2021年の見通し:

  • 売上高は610億~640億ユーロとなる見通し(2020年は591億ユーロ)
  • 特別項目控除前営業利益は41億~50億ユーロとなる見通し(2020年は36億 ユーロ)

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、2020年の業績を発表しました。BASF取締役会会長Dr.マーティン・ブルーダーミュラーは、2020年の年次報告書のプレゼンテーションで、「2020年は厳しい事業年度でしたが、BASFは好調な状態で 1年を締めくくることができました」と述べました。2020年通期の特別項目控除前営業利益は、10月に発表した予測を上回り、アナリストのコンセンサスと反する結果となりました。BASFは2021年1月20日、速報値を発表済みです。

「2020年第4四半期には、すべての地域で販売量が増加しました。グレーターチャイナでは、販売量が引き続き2桁の伸びを見せています。第4四半期には、ほぼすべての事業セグメントで販売量が増加しました」とブルーダーミュラーは述べています。イソシアネートなど、一部の汎用品についても、利益率は大幅に向上しました。固定費の減少も、2020年第4四半期の好業績に貢献しました。

2020年第4四半期 BASFグループの売上高と利益

BASFグループ2020年第4四半期の売上高は、前年同期比8%増の159億ユーロでした。販売量は7%増加しました。販売価格も7%上昇しましたが、これは主にサーフェステクノロジー事業セグメント、アグロソリューション事業セグメント、マテリアル事業セグメントの貢献によるものです。Solvay社からのポリアミド事業の買収によるポートフォリオの変更でプラス効果が1%、売上高に対する為替のマイナス効果が7%、それぞれ見られました。

第4四半期の特別項目控除前EBITDAは、前年同期比15%増の21億ユーロでした。EBITDAは、前年同期の16億ユーロに対し、20億ユーロとなりました。特別項目控除前営業利益は、前年同期比32%増の11億ユーロでした。これは主に、マテリアル事業セグメント、ケミカル事業セグメント、インダストリアル・ソリューション事業セグメントの大幅増益によるもので、その他の事業セグメント、および「その他」に分類される事業の貢献減少を補って余りある効果がありました。EBIT(営業利益)に含まれる特別項目は、前年同期のマイナス2億63百万ユーロに対し、マイナス1億81百万ユーロでした。EBITは61%増の9億32百万ユーロでした。

2020年通期のBASFグループの売上高と利益

2020年通期、BASFグループの売上高は591億ユーロと、ほぼ安定した状態を維持しました。為替のマイナス効果や販売量減少の影響は、販売価格の上昇とポートフォリオ変更のプラス効果で相殺しました。

特別項目控除前EBITDAは前年比11%減の74億ユーロでした。EBITDAは前年の82億ユーロに対し、65億ユーロでした。2020年の特別項目控除前営業利益は前年比23%減の36億ユーロでした。コロナ禍の影響を受け、インダストリアル・ソリューション事業セグメントを除く全事業セグメントで減益となりました。インダストリアル・ソリューション事業セグメントでは、2019年と同水準の特別項目控除前営業利益を達成しましたが、ケミカル事業セグメント、マテリアル事業セグメントにおける川上事業からの貢献が大幅に減少したことで、BASFグループ全体としては減益となりました。とりわけ自動車産業からの大幅な需要減少が、サーフェステクノロジー事業セグメントの利益を圧迫しました。

2020年のEBITは前年の42億ユーロから減少し、マイナス1億91百万ユーロでした。EBITに含まれる特別項目は、前年のマイナス4億42百万ユーロに対し、マイナス38億ユーロでした。この特別費用の増加は主に、2020年第3四半期に現金に影響を及ぼさない、有形および無形固定資産の減損処理を行ったことによるものです。

2020年通年のBASFグループのキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは、前年の75億ユーロに対して54億ユーロでした。最高財務責任者のDr.ハンス‐ウルリッヒ・エンゲルは、「コロナ禍が当社事業にマイナスの影響を及ぼすなか、前年の37億ユーロから減少したものの、2020年は23億ユーロという堅調なフリー・キャッシュフローを確保できました」と述べています。この減少は主に、純利益の減少と正味運転資本にかかる現金の増加によるものです。無形および有形固定資産支払額の減少が、これを一部相殺するかたちとなりました。

1株当たり3.30ユーロの配当を提案

ブルーダーミュラーは次のように述べています。「困難な時期にありますが、安定配当はBASFの優先事項です。」従って、BASF取締役会および監査役会は年次株主総会にて、1株当たり3.30ユーロの配当を提案します。BASFは昨年同様、株主の皆様に総額30億ユーロを配当する予定です。2020年末の株価64.72ユーロを基準とすると、BASF株の配当利回りは5.1%と、高い数字になります。

ROCEは急落したものの、BASFは社員の健闘を称え賞与を支給

投下資本利益率(ROCE)は前年の7.7%に対し、1.7%でした。特に現金に影響を及ぼさない29 億ユーロの減損処理がEBITにマイナスの影響を及ぼし、それが今回のROCE低下の主因となっています。

社員の変動報酬はROCEによって決まるため、この低下は社員の業績連動報酬にも影響します。2020年のROCEは賞与支給基準を下回りました。しかし、取締役会は社員に対する感謝の気持ちとして、賞与の支給を決定しました。「誰にとっても困難であったコロナ禍の2020年において、奮闘してくれたBASFチームを称え、賞与を支給したいと思います」とブルーダーミュラーは述べています。BASFは総額3億60百万ユーロの賞与を支給する予定です。

非財務面での目標の達成

BASFは2030年までにカーボンニュートラルな成長を実現し、生産拠点やエネルギー購入からの温室効果ガスの排出を2018年の水準で安定的に維持しつつ、生産量を増やしたいと考えています。2018年の排出量は、CO2換算で2,190万トンでした。2020年には、CO2換算で2,080万トンとなりました。これは、前年比では3.5%増でした(2019年はCO2換算で2,010万トン)。エネルギー効率向上やプロセス最適化などの対策、生産量の減少により、排出量は減少したものの、とりわけ2020年1月にSolvay社から買収したポリアミド事業を統合したことで、相殺されました。

さらにBASFは、2025年までにアクセラレーター製品(バリューチェーンにおいてサステナビリティに大きく貢献すると判断された製品群)で220億ユーロの売上高達成を目指しています。2020年、アクセラレーター製品の売上高は167億ユーロでした。これは前年の売上高150億ユーロから11%増となります。この増収は、サーフェステクノロジー事業セグメント、およびアグロソリューション事業セグメントで、アクセラレーター製品の売上高が増加したことによります。

サステナビリティの分野における地位をさらに強化

ブルーダーミュラーは、「サステナビリティの向上に努めるなか、私たちは2020年、重要な節目に到達しました」と述べています。カーボンマネジメント・プログラムの一環として、BASFはメタン熱分解反応器を使用したパイロットプラントを始動しました。「これは二酸化炭素の排出を伴わない、水素の大量生産に向けた重要な一歩であり、中期的には水電解に代わる、よりエネルギー効率の高い生産手段となります」とブルーダーミュラーは述べています。

テキサス州にあるBASFの2拠点(フリーポートとパサデナ)では先日、再生可能エネルギーの利用が可能になりました。BASFは世界の19拠点を、部分的または全面的に再生可能エネルギーで稼働させています。

また、サーキュラー・エコノミープログラムの一環として、ケミカルリサイクルされた原料を用いた「Ccycled」製品の商業生産を開始しました。今年、生産量はさらに増加する予定です。

BASFグループの2021年の見通し

BASFでは、コロナ禍による急激な景気後退を経て、2021年は世界経済が回復すると期待していますが、今後も非常に不透明な状況が続くと見ています。そのため、当社の予測には、世界のサプライチェーンが再び大きな混乱に陥るリスクや、それに伴う経済全体への悪影響を幅広く考慮に含めています。「しかし、そのようなマイナスの影響がなければ、利益は予測範囲の上端まで達すると私たちは確信しています」とブルーダーミュラーは述べています。

BASFは、顧客産業、とりわけ自動車産業の成長を想定しています。世界経済は2020年比で4.3%の大幅な成長が見込まれます。世界の化学品生産は4.4%増と、前年を大幅に上回る見通しです。平均ブレント原油価格は、1バレル50ドル、ユーロ/ドルの平均為替レートは1ユーロ=1.18ドルを予測しています。

こうした想定内容に基づき、BASFは売上高目標を610億~640億ユーロとします。BASFグループの特別項目控除前営業利益は、41億~50億ユーロの見込みです。投下資本利益率(ROCE)は8.0%~9.2 %と予想しています。

2021年、アクセラレーター製品の売上高は180億~190億ユーロに達する見込みです。また二酸化炭素排出量は、2,050万トン~2,150万トンで推移すると見ています。

有機的成長への投資

ブルーダーミュラーは、今後の投資についても説明しました。2021年~2025年に、BASFは229億ユーロの設備投資を計画しており、うち41%をアジア太平洋地域、39%を欧州において実施します。2021年については、総額36億ユーロの投資を予定しています

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で110,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2020 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

 

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Last Update 2021年3月11日