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Business & Financial News  |  2021年4月16日
日本

BASF、持続可能な農業を実現するイノベーションパイプラインを拡充

この資料は BASF本社(ドイツ)が 2021年3月4日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 継続的な研究開発の成果を生産者、環境、社会に提供
  • 種子、農薬、デジタルサービスでより持続可能な農業ソリューションを実現
  • ピーク時の売上高は75億ユーロにのぼる見通し

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は生産者が抱える環境保護や経済的な課題の解決を支援し、消費者の持続可能な方法で生産された食品へのニーズに応えるため、持続可能な農業のためのイノベーションを創出する研究開発活動を強化します。今後10年の間に市場に投入される農業向けソリューションのパイプラインは、持続可能性(サステナビリティ)に貢献する農業ソリューションの売上シェアを毎年7%増加させるという目標*1の達成を後押しします。2030年までに30を超える大型研究開発プロジェクトが、BASFの種子および種子処理製品、化学的・生物学的ソリューション、デジタルサービスとの包括的な提案を補完する役割を果たします。ピーク時の売上高は75億ユーロにのぼる見通しです。2020年、BASFはアグロソリューション事業セグメントの研究開発に8億4000万ユーロを投資しました。これは同事業セグメントの売上高の約11%を占めています。2021年も高水準の研究開発投資を継続する予定です。

「当社は持続可能な農業を実現するソリューションの提供において業界をリードしています。イノベーション開発に加え、効果的な製品と新しいテクノロジーやサービスを組み合わせ、お客様のニーズや世界各地の様々な作物の栽培方法に沿った、包括的なソリューションを提供します」とBASFアグロソリューション事業本部プレジデント、ヴァンサン・グロは述べています。BASFは、農業事業において2030年を期限とする意欲的なサステナビリティの目標を設定しています。サステナビリティに貢献する農業向けソリューションの売上シェアを毎年引き上げることに加え、作物1トン当たりのCO2排出量を30%削減できるよう生産者を支援します。また、2030年までに4億ヘクタールを超える農地にデジタル技術を導入するとともに、BASF製品の安全な使用を徹底し、農業・食料システムを発展させるソリューション開発に継続的に取り組みます。「サステナビリティは、当社の研究開発プロセス全体に深く根付いています。生産者が天然資源を保護しながらより多くの質の高い作物を生産することを支援するイノベーション開発を主導します」とグロは強調しています。

生産性が高く、環境に優しい農業を実現する包括的なソリューションの提供

2050年までに、生産者は推定97億人に食料を供給するため、生産性を50%向上することが求められています。農業のデジタル化はこの達成に大きく貢献する可能性があります。そのためBASFは、他のイノベーションとともに製品ポートフォリオ全体でデジタル技術を強化しています。これらを組み合わせることで、生産者は生物多様性を保全しながら、既存の耕地における収量を増加させることが可能になります。

2020年11月、将来的にスマート農業ソリューションを世界的に販売することを目指し、BASFとBosch (ボッシュ) は合弁会社を設立*2することに合意しました。関係する反トラスト当局の承認取得後に設立されるこの合弁会社から、年内に「Smart Spraying (スマートスプレー)」ソリューションが上市される予定です。この新しい技術は、雑草を識別して除草剤の正確な散布を実現するため、土地利用の生産性を向上させるとともに、除草剤の散布量を削減することで環境への負荷も軽減します。さらに、新たな成果ベースの  ビジネスモデル「xarvio® HEALTHY FIELDS(ザルビオ ヘルシーフィールド)」は、生産者が合意した収量目標を達成できるよう、圃場とそのシーズンに合わせ最適化された作物保護戦略を提供します。このように、BASFは現代農業の課題、社会の要求、政府の行動計画に対応し、より持続可能な農業の実現に貢献しています。BASFは除草剤耐性のトレイト(形質)とそのトレイトに合わせた化学的農薬の開発をさらに拡大します。雑草を発芽前に抑制するソリューションと組み合わせることで、不耕起栽培が可能になり、土壌からのCO2排出量の削減、土壌流亡の軽減、腐植の集積を促進します。

持続可能な方法で生産された食品への需要増大に対応

BASFは、製品ポートフォリオにおいてより持続可能なソリューションを継続的に強化するため、研究開発の初期段階において、第三者機関の検証を受けた独自の「サステナブル・ソリューション・ステアリング」の手法を適用しています。「農業ソリューションに対する研究開発手法は過去20年間で根本的に変化しました。当社は、生産者、社会、環境の将来のニーズに等しく焦点を当てながら、持続可能なイノベーションを成功のうちに推進しています」とBASFのバイオサイエンスリサーチのプレジデント、ピーター・エックスは述べています。

BASFの先進的な殺虫剤ポートフォリオは、「サステナブル・ソリューション・ステアリング」を適用した成功事例の一つです。農業の生産性を高め、環境負荷を低減し、社会に付加価値をもたらすソリューションの提供につながっています。BASFが開発した新規殺虫剤有効成分Axalion®(アクサリオン、一般名:ジンプロピリダズ)は、「サステナブル・ソリューション・ステアリング」を利用した最新のイノベーションで、現在、農薬登録に向けて規制当局の承認を待っています。Axalion®の新しい作用機構により、生産者は土壌や水産動植物、鳥類に悪影響を与えることなく収穫量を確保することができます。Axalion®を使用した製品は、製品のラベルの指示に従って散布すれば、有用昆虫に対する影響は比較的小さく抑えられます。また、この新しい有効成分は殺虫剤の抵抗性管理にも不可欠なツールとなります。その他、BASFの製品で「サステナブル・ソリューション・ステアリング」を用いた開発事例としては、最近南北アメリカとアジアで地域に合わせて製品化された「Inscalis®(インスカリス)」をベースとする殺虫剤や、世界で初めて南米とアジアで登録を取得した「Broflanilide (ブロフラニリド)」があります。

BASFの新しい種子品種は、生産者が環境に優しい方法で、十分な量の食料を手頃な価格で生産することをサポートします。例えば、最新のホウレンソウの種子は、最も破壊的な真菌病の一つであるべと病に耐性があります。作物の全損を防ぎ、すべてのシーズンに播種が可能であり、有機栽培の生鮮ホウレンソウで大きな市場シェアを有しています。こうした特長は、生産者、加工業者、小売業者および消費者に付加価値を提供します。また、BASFは水耕栽培システムでレタスを栽培するなど、屋内の栽培システムの研究にも投資しています。水耕栽培は従来の土耕栽培に比べて狭い土地で少ない水でも栽培でき、従来の作物保護の必要性が低くなります。また、屋内での栽培技術であるため場所を問わず、より消費者に近い場所での栽培も可能となり、長距離輸送を回避し、関連するCO2排出量削減にもつながります。

農業分野におけるBASFのイノベーションパイプラインの詳細については、当社のイノベーションウェブサイトAgInnovation.basf.com(英語)をご覧ください。

*1 https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/global/2020/11/p-20-365.html
*2  https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/global/2020/11/p-20-361.html

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■サステナブル・ソリューション・ステアリング

BASFは、製品ポートフォリオの持続可能性を高めるために、「サステナブル・ソリューション・ステアリング」手法を開発しました。この自主的な評価手法は化学業界特有のものであり、第三者機関による監査を受けています。当社は、2020年度末までに、関連するポートフォリオの98.4%に相当する5万7,000を超える特定の製品アプリケーションの使用について持続可能性分析と評価を実施しました。製品の分類を見える化することで、BASFでは製品を体系的に改善し、ポートフォリオ全体を、より持続可能なものにすることが可能となっています。アクセラレータ製品(BASFのサステナビリティ評価ツールにより、バリューチェーンにおいてサステナビリティに大きく貢献すると判断された製品群)のBASFグループにおける売上は、2025年までに220億ユーロに達する見込みです。また、BASFアグリソリューション事業本部は、明確に定義されたサステナビリティの基準に照らして、透明性を持って製品ポートフォリオ全体を評価しています。同事業本部は、研究開発プロセスの初期段階で、業界をリードするサステナビリティの基準と第三者機関による検証を受けたサステナビリティの基準を統合することにより、研究開発を持続可能性の高いポートフォリオの実現に向けて継続的に推進しています。BASFの「サステナブル・ソリューション・ステアリング」の詳細は、https://basf.link/SustainableSolutionSteering(英語)をご覧ください。

 

■BASFの アグロソリューション事業本部について

世界の人口が急速に増加するなか、持続可能な農業と健康的な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっています。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆様と共にこの状況に対応しています。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っています。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出しています。2020年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は77億ユーロでした。アグロソリューション事業本部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で110,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2020 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

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20210416_Innovation_Pipeline_JP.pdf
News Release
Digitalization has the potential to make an important contribution to increasing productivity in agriculture. BASF is therefore further advancing its digital technologies together with innovations across its whole portfolio. This allows farmers to achieve better yield on existing arable land, while supporting biodiversity preservation.  [Reproduction for press purposes free of charge with credit “Picture: Bosch”]
Smart Spray:
デジタル化は農業の生産性向上に寄与します。(写真提供=ボッシュ)
Axalion™ active ingredient developed by BASF is the company’s latest insecticide innovation. With its novel mode of action, it helps farmers safeguard their yield without negatively impacting soil and water organisms or birds. Axalion will be registered for use in a broad range of crops in the fruits and vegetable markets, including grapes and potatoes. Additional row crop uses extend to soybeans and other legumes, cotton and cereals.

Axalion:
新規有効成分Axalion®(アクサリオン、一般名:ジンプロピリダズ)はBASFの最新の殺虫剤のイノベーション
Last Update 2021年4月16日