Trade News  |  2022年5月17日

xarvio® SCOUTING、欧州においてフェロモントラップを精密に分析する 新機能を実装

この資料は BASF本社(ドイツ)が 2022年3月31日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 害虫を即時に識別する新機能
  • 欧州のブドウ、仁果(リンゴ、ナシなど)、核果(モモなど)の生産者のために開発
  • コドリンガ、ホソバヒメハマキ、ナシヒメシンクイを検出

 

ドイツの総合化学メーカーBASFの子会社であるBASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ ケルン)のxarvio® SCOUTING(ザルビオスカウティング)は今季、ブドウ、仁果(リンゴ、ナシなど)、核果(モモなど)の欧州の生産者のために、フェロモントラップを即時に分析する機能を新たに実装しました。

この新機能は、無料で提供されているxarvio® SCOUTINGのスマートフォンアプリで使うことができます。フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、ポーランド、スペイン、イギリスの各国での使用に適しており、高度な画像認識技術、機械学習、アルゴリズムによって、コドリンガ、ホソバヒメハマキ、ナシヒメシンクイがフェロモントラップの中に何匹いるかを正確に識別します。

使い方は簡単です。スマートフォンに入れたxarvio® SCOUTINGアプリでフェロモントラップを撮影すると自動で分析され、どの害虫が何匹いるのかを数秒で識別できます。アプリで得られた情報により、生産者は作物や周辺地域への害虫の侵入状況をより深く理解しながら、作物管理の意思決定を迅速に行うことができます。また、この新機能では、発見されたすべての情報を自動的に記録します。

「xarvio®は、生産者や指導員等、生産に関わる方々が作物生産を最適化し、収益性を上げ持続可能性を高めるために、利便性と価値を提供することに力を注いでいます。我々のデジタルソリューションは、農薬の適正使用等を含む、農学的意思決定をより正確かつ迅速に行うことを可能にしていきます」とグローバルプロダクトマネージャーのエヴァ・ヒルは述べています。

「xarvio® SCOUTINGのフェロモントラップ分析機能は他に類を見ないものであり、生産者のニーズに基づき、圃場試験によってその有効性が実証されたものです。ブドウ、仁果、核果の生産者たちは、この機能の価値、特にその精度に加えて、フェロモントラップ内の害虫を数えるという手間のかかる作業から解放されるという点で、高く評価してくれると確信を持っています」とヒルは話しています。

xarvio® SCOUTINGは、各国の農業条件に合わせて調整されています。フェロモントラップ分析の新機能の他、窒素の取り込みのセンシング、葉の損傷の分析、400以上の雑草の検出、60種類以上の作物に関する400種類以上の病害虫および栄養不足によって引き起こされる被害の識別を行う機能を備えています。

xarvio® SCOUTINGは、日本でもApp StoreまたはGoogle Playより無料でダウンロードしてご利用いただけます。日本においては、雑草の検出、病害虫の識別、葉の損傷の識別の3つの機能をご利用になれます。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■xarvio®デジタル農業について(BASFデジタルファーミング社のブランド)

xarvio®(ザルビオ)は生産者が最も効率的かつ持続可能な方法で作物を生産できるように、各圃場の状況に応じたリコメンデーションを提供する作物モデルプラットフォームに基づいた最先端のデジタルソリューションです。xarvio®は、圃場を管理する「FIELD MANAGER」、病害虫雑草を画像診断する「SCOUNTING」、「HEALTHY FIELDS」から成り、100カ国以上の生産者に使用されています。「FIELD MANAGER」は世界16カ国で80,000人の生産者(総面積1,100万ha以上)が使用し、「SCOUTING」は600万回ダウンロードされています。xarvio®についての詳細はhttps://www.xarvio.com/jp/ja.htmlをご参照ください。

 

■BASFの アグロソリューション事業本部について

環境への影響を減らすと同時に、急速に増加する人口に対して、健康的で手頃な価格の食料を十分に供給するには、農業が不可欠です。提携パートナーや農業の専門家と協力し、持続可能性の基準をあらゆるビジネスでの意思決定に統合することで、生産者が持続可能な農業にプラスの影響を与えるお手伝いをします。そのため、BASFは、革新的な思考と現場での実践的な行動とを結びつける強力な研究開発パイプラインに投資しています。当社のポートフォリオは、種子、厳選された苗の形質、化学的および生物学的な作物保護、土壌管理、植物の健康、害虫防除およびデジタル農業のためのソリューションで構成されています。ラボ、フィールド、オフィス、生産の専門家チームと共に、生産者、農業、未来の世代の人々のために、成功のための適切なバランスを見つけたいと考えています。2021年の売上高は82億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jpまたは各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

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xarvio® SCOUTING new pheromone trap analysis feature instantly identifies and counts insect pests such as codling moth, grape berry moth and oriental fruit moth.
xarvio(R) SCOUTINGの新機能であるフェロモントラップ分析機能は、コドリンガ、ホソバヒメハマキ、ナシヒメシンクイなどの害虫を即座に識別してカウントします
xarvio® SCOUTING's new automatic pheromone trap analysis feature is supports growers of grapes, pome fruit and stone fruit.
自動でフェロモントラップを分析するxarvio® SCOUTINGの新機能は、ブドウ、仁果(リンゴ、ナシなど)、核果(モモなど)の生産者をサポートします
Last Update 2022年5月17日