Trade News  |  2022年10月20日

BASF、中国・湛江の新たなフェアブント(統合生産拠点)にネオペンチル グリコール工場を建設

この資料は、BASFが2022年10月11日に中国および香港で発表した英語のプレスリリースを、BASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 世界最大の化学市場である中国での需要拡大に対応
  • 多くの応用分野を持ち汎用性の高い化学中間体の、粉体塗料市場の地域的な需要に特化

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、中国の広東省湛江市(タンコウ市)の新たなフェアブント(統合生産拠点)に、年産能力8万トンの世界最大級のネオペンチルグリコール(NPG)工場を新設します。2025年第4四半期に稼働予定の新NPG工場によって、BASFは世界におけるNPG生産能力を年間255,000トンから335,000トンに増強し、世界有数のNPGメーカーとしての地位を強化します。現在、BASFは、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、米国のテキサス州フリーポート、中国の江蘇省南京市と吉林省吉林市にNPGの生産施設を保有しています。

BASF中間体事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントである、ヴァシリオス・ ガラノスは、次のように述べています。「湛江のフェアブントにNPG工場を建設することで、アジアのお客様、特に中国の粉体塗料分野のお客様からの需要に対応できるようになります。当社独自のフェアブントモデルと最高水準の技術から生まれる相乗効果を活用することで、今回のNPG工場への投資が、世界最大の化学市場である中国での、当社の競争力を高めることを確信しています。」

BASF中間体事業本部アジア太平洋地域、酸および多価アルコール類部門のビジネスマネジメント担当ディレクターであるアヌープ・パンディは、次のように述べています。「私たちは、環境にやさしい粉体塗料に対する中国での需要の高まりに応えていきます。新工場の建設を進め、ビジネスパートナーの成長をサポートするとともに、中国という広大な市場において当社の拠点を拡大し、リーディングサプライヤーとしての地位を維持していきます。」

NPGは高い化学的安定性および熱安定性から、主に粉体塗料用樹脂の製造に使用される中間体です。粉体塗料は、特に建設産業や家電製品の塗料において成功を収めています。粉体塗料は揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少ないため、液体塗料に比べてVOC排出量を最大50%削減でき、VOC排出規制の遵守を可能にします。NPGはこのほか、潤滑油、可塑剤、医薬品の製造などに使用されています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFの中間体事業本部について

BASFの中間体事業は、中間体の開発から製造販売までを行っており、約600種類もの中間体からなる包括的なポートフォリオを世界展開しています。提供製品のなかで特に重要性が高いのは、アミン類、ジオール類、多価アルコール類、有機酸類、スペシャリティ製品などです。中間体は、塗料やプラスチック、医薬品、繊維、洗剤、農薬の原料として使用されており、BASFの革新的な製品は、最終製品の特性の改善および、生産プロセスの効率性向上に役立てられています。BASFの中間体事業はISO 9001認証を取得し、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに生産拠点を展開しています。2021年の世界での売上高は約39 億ユーロです。詳細については、www.intermediates.basf.com (英語)をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

 

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Last Update 2022年10月20日