2015年5月25日

BASFジャパン、ブリーディング低減型AE減水剤高機能タイプ「マスターポリヒード® 1500/1505」を上市

  • 従来の AE 減水剤高機能タイプよりブリーディングを 10 ~ 50% 程度低減可能な高機能タイプの AE 減水剤
  • 使用骨材の影響に伴うワーカビリティーの低下やポンパビリティーの低下を改善
  • 2015 年 6 月 1 日より販売開始

BASF ジャパン株式会社 (本社 : 東京都港区、代表 : ヨルグ ‐ クリスチャン シュテック)は、新しい AE 減水剤高機能タイプ「 マスターポリヒード ® 1500 (標準形) /1505 (遅延形) 」を 2015 年 6 月 1 日より販売開始いたします。

近年、骨材資源の不足が顕在化し、天然骨材のみならず砕砂や砕石においても良質な骨材の確保が困難な状況となっています。また、環境配慮の観点から副産物の有効活用も推進されています。このように、品質の劣る骨材や多種多様な混和材の使用によるブリーディングの発生は建設産業が直面する課題の一つとなっています。新製品「 マスターポリヒード ® 1500 (標準形) /1505 (遅延形) 」は、このようなコンクリートの品質向上に貢献します。

マスターポリヒード ® 1500/1505 はそのブリーディング低減作用により 、既存の AE 減水剤高機能タイプを用いたコンクリートに比べてブリーディングを 10 ~ 50% 程度低減することができるため、高品質・高耐久なコンクリートの製造を可能とします。また、 マスターポリヒード ® 1500/1505 は、良質な骨材の枯渇化に伴い課題となるワーカビリティーの低下、ポンプ圧送や打込みなどの施工性の改善を実現します。これにより、限られた資源の有効利用に持続的に貢献します。

BASF ジャパン建設化学品事業部、執行役員 池田尚浩は次のように述べています。「骨材はコンクリートの品質に大きな影響を与えます。マスターポリヒード ® 1500/1505 は、ブリーディングを低減し、建設産業が直面する課題に革新的なソリューションを提供します。この製品により、日本の建設産業で直面する課題をお客さまとともに解決していきたいと考えています。」


BASF の建設化学品事業部について
BASF の 建設化学品事業部門は、構造物の新設、メンテナンス、補修、改修における先進的で化学的なソリューションを提供します。包括的な製品ポートフォリオは、コンクリート混和剤、セメント添加剤、地下建設用ソリューション、防水システム、シーリング剤、コンクリート補修保護システム、高性能グラウト材、高性能床材、固定システム、膨張収縮目地システム、防腐剤などで構成されています。全世界における建設化学品事業部の従業員は約 5,400 人で、建設分野の専門家により世界規模の技術支援体制でお客様をサポートしています。コンセプト作りからプロジェクト竣工までお客様の課題解決のため、 BASF は、専門知識や現地のノウハウを組み合わせて、世界における多数の建設プロジェクトで培った経験を生かします。また、技術だけでなく、現地の建築ニーズの深い知識を活用することで、お客様のさらなる成功をサポートするイノベーションを開発し、持続可能な建設業界を牽引します。建設化学品事業部門は、世界で 50 カ国以上に製造及び販売拠点を構え、 2014 年の売上は約 21 億ユーロです。


日本の BASF について
BASF は日本では 1888 年に事業を開始いたしました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の 4 分野です。主要生産拠点は神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県北茨城市(プラスチック添加剤)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)です。また、研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。 2012 年には「横浜イノベーションセンター」(エンジニアリングプラスチック)を、 2013 年には既存の尼崎研究開発センターを拡張し、バッテリー材料に特化した研究施設「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」を新設しました。 2014 年の BASF の日本での売上は 2,079 億円(約 14.8 億ユーロ)、従業員数は 1,138 人です。

Last Update 2015年5月25日