2015年7月23日

BASFジャパン、KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行氏と共同で、チンザノ スパークリングワイン向けのワインクーラーを制作

  • 高品質のポリアミド樹脂「Ultramid®」(ウルトラミッド)を採用し、上質な肌触りと重厚感を表現
  • コンシューマー向けにデザイン価値を付与した新しい「Ultramid®」のアプリケーションを提案
  • 「チンザノスプマンテ」のプロモーションとして、サントリーが7月中旬より提供

BASFジャパンはこのほど、工業デザイナーでKEN OKUYAMA DESIGN 代表の奥山清行氏と共同で独創的なワインクーラーを制作しました。素材にはBASFが提供している高品質なポリアミド樹脂「Ultramid®」(ウルトラミッド)を採用し、上質な肌触りと重厚感を表現しています。ワインクーラーは、マットブラック(つや消し黒)で、サントリーワインインターナショナル株式会社が輸入販売促進を行うスパークリングワイン「チンザノ スプマンテ」のプロモーションの一貫として、7月中旬より全国飲食店等に特別に提供されます。 (非売品)

ワインクーラーは、左右非対称な形でビジュアル的にも触感としても魅力的なデザインを奥山氏がデザインし、 BASF ジャパンのデザインプラットフォーム「 designfabrik ® Tokyo 」(デザインファブリーク東京)と奥山氏が、素材選びから成形に至るまですべての制作プロセスを共同で進めました。

今回素材として採用された BASF の高品質のポリアミド樹脂「 Ultramid® 」は、機械的強度、耐スクラッチ性、表面の質感、および熱安定性に優れているこ とから、自動車のエンジン周りや内装、外装用の素材として使用されています。今回の制作により、コンシューマー向けにデザイン価値を付与した新しい Ultramid® のアプリケーションを提案しています。

「 今回は、お酒メーカーと素材メーカー、そしてデザイナーという今までにない新しい取り組みです。一般的に自動車などの構造パーツに使われている素材をプロダクトに使用することで、造形性や表面処理などといった素材自体の新たな可能性を広げるものになったと思います 」 と奥山氏は述べています。

また、 BASF ジャパン designfabrik ® Tokyo エグゼクティブエキスパートの田中井俊史は次のように述べています「奥山氏やブランドオーナーと直接連携し、 BASF が持つ革新的な素材をソリューションとして提供するだけでなく、製品の初期開発段階から素材のコンサルティングを行うという designfabrik の機能が果たせたと考えています。」

designfabrik ® Tokyo は工業デザイナーやエンジニアが高機能プラスチックやポリウレタンをはじめとする BASF の素材に関するノウハウを利用できる環境を提供し、新しい用途開発の支援をする場として、 2014 年 10 月に BASF ジャパンの横浜イノベーションセンター内に設立されました。今後も デザイナーが製品を生み出す際の素材選びをサポートし、デザインプロセスにおける素材の CMF ( Color, Material, Finishing :色、素材、仕上がり)ソリューションを顧客と共に創出します。


奥山 清行(おくやま きよゆき) Ken Kiyoyuki Okuyamaについて
工業デザイナー / KEN OKUYAMA DESIGN 代表。1959 年 山形市生まれ。
ゼネラルモーターズ社(米)チーフデザイナー、ポルシェ社(独)シニアデザイナー、ピニンファリーナ社(伊)デザインディレクター、アートセンターカレッジオブデザイン(米)工業デザイン学部長を歴任。 フェラーリ エンツォ、 マセラティ クアトロポルテなどの自動車やドゥカティなどのオートバイ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパーク等数多くのデザインを手がける。2007 年よりKEN OKUYAMA DESIGN 代表 として、山形・東京・ロサンゼルスを拠点に、企業コンサルティング業務のほか、自身のブランドで自動車・インテリアプロダクト・眼鏡の開発から販売までを行う。東京モーターショー2013 では新型クーペ「kode9」がワールドプレミアを飾った。
2013 年4 月ヤンマーホールディングス株式会社取締役に就任。ヤンマーコンセプトトラクター、秋田新幹線、北陸新幹線、SL 銀河、山形新幹線と次々に手掛けている。滋慶学園COM グループ名誉学校長、アートセンターカレッジオブデザイン客員教授、金沢美術工芸大学客員教授、山形大学工学部客員教授。『フェラーリと鉄瓶』(PHP 出版社)、『伝統の逆襲』(祥伝社)、『人生を決めた15 分 創造の1/10000』(武田ランダムハウスジャパン)、『100 年の価値をデザインする』(PHP ビジネス新書)など著書や、講演活動も行う。


日本のBASFについて

BASFは日本では1888年に事業を開始いたしました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点は神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県北茨城市(プラスチック添加剤)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)です。また、研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。2012年には「横浜イノベーションセンター」(エンジニアリングプラスチック)を、2013年には既存の尼崎研究開発センターを拡張し、バッテリー材料に特化した研究施設「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」を新設しました。2014年のBASFの日本での売上は2079億円(約14.8億ユーロ)、従業員数は1,138人です。

Last Update 2015年7月23日