2016年8月4日

BASFジャパン、革新的なコンクリート混和剤「マスターイース®」を上市

  • 次世代ポリマーPAE化合物を主成分としたコンクリート混和剤
  • コンクリートの粘性を最大30%低減し、ポンプ圧送、打込み、締固めや仕上げを容易に
  • 遠心成形コンクリート製品の製造時のノロを低減

BASFジャパン株式会社 (本社: 東京都港区、代表: ヨルグ‐クリスチャン シュテック)は、次世代コンクリート混和剤「マスターイース®」を上市します。この新しい混和剤はコンクリートのレオロジー特性を改善し、時間と共に増大するコンクリートの粘性も著しく低減することができ、生コンおよび二次製品に適用できます。

マスターイース®は、JIS A 6204「コンクリート用化学混和剤」の規定に適合する液状製品です。革新的な主成分のPAE化合物がセメント粒子とのフレキシブルな吸着を可能にし、練上り直後のコンクリートの粘性を低減させるとともに、時間と共に増大するコンクリートの粘性も著しく低減することができます。これにより、生コンにおけるポンプ圧送、打込み、締固めや仕上げを容易にすることが可能となり、ワーカビリティーとレオロジー特性を大きく改善することができます。

また、マスターイース®は二次製品においても広く活用でき、パイル、ポール、ヒューム管といった遠心成形コンクリート製品の製造時のノロを大幅に低減することが可能で、製造者における処理費用を軽減します。また、耐久性の向上やコンクリート表面の改善といった効果も期待できます。

BASFジャパン建設化学品事業部、執行役員 池田尚浩は次のように述べています。「革新は当社の成長の鍵です。マスターイース®はまさにその革新を体現しており、この新製品が省力化、効率化、高品質化、環境負荷低減と言った市場のニーズに貢献できるものと考えています。」

MASTER BUILDERSポゾリス® について

MASTER BUILDERS ポゾリス® ブランドは、BASFの専門的技術を結集し構造物の新設、メンテナンス、補修・補強、改修における化学ソリューションを提供します。MASTER BUILDERS ポゾリス® は、世界の建設産業で1世紀以上にわたり培ってきた経験と、日本における「ポゾリス」ブランドの信頼の継承により構築されています。
BASFの建設分野の専門家による世界規模の技術支援体制は、MASTER BUILDERS ポゾリス® の中核を成しています。 お客様の課題解決のため、BASFは独自のポートフォリオから最適な要素を組み合わせ、地域を超えて専門知識を駆使し、世界中の多数の建設プロジェクトで培った経験を生かします。BASFは、現地の建設ニーズに関する深い知識とともにグローバルなBASFの技術を活用して、お客様にさらなる成功をもたらすイノベーションを創出し、持続可能な建設を推進します。

BASFの建設化学品事業部について

BASF の建設化学品事業部門は、構造物の新設、メンテナンス、補修、改修における先進的で化学的なソリューションを提供します。包括的な製品ポートフォリオは、コンクリート混和剤、セメント添加剤、地下建設用ソリューション、防水システム、シーリング剤、コンクリート補修保護システム、高性能グラウト材、高性能床材、固定システム、膨張収縮目地システム、防腐剤などで構成されています。全世界における建設化学品事業部の従業員は約5,500人で、建設分野の専門家により世界規模の技術支援体制でお客様をサポートしています。コンセプト作りからプロジェクト竣工までお客様の課題解決のため、BASFは、専門知識や現地のノウハウを組み合わせて、世界における多数の建設プロジェクトで培った経験を生かします。また、技術だけでなく、現地の建築ニーズの深い知識を活用することで、お客様のさらなる成功をサポートするイノベーションを開発し、持続可能な建設業界を牽引します。建設化学品事業部門は、世界で50カ国以上に製造 及び販売拠点を構え、2015年の売上は約23億ユーロです。

日本のBASFについて

BASFは日本では1888年に事業を開始しました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点として、神奈川県茅ヶ崎市 (コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)を構え、また全国に建設化学品の製造センターを有しています。研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。近年、バッテリー材料産業での事業拡大に向けて「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」や日本のパートナーとの合弁会社を設けたほか、自動車の軽量化をさらに推進するため「アジア・コンポジット・センター」を横浜に開設しました。2015年のBASFの日本での売上高は約15億ユーロ(2,001億円)、従業員数は1,209人です。

Last Update 2016年8月4日