2016年10月19日

ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンでの火災、現状について

2016 年10月18日午前11:00(ドイツ時間)現在

10月17日午前11:30 (ドイツ時間)に、BASF本社工場(ドイツ:ルートヴィッヒスハーフェン)のノースハーバーにて火災事故が発生しましたが、同日午後9:30(ドイツ時間)に鎮圧しました。BASF消防本部の社員2人が死亡、8人が重傷を負ったほか17人が軽傷を負い、1人が行方不明との報告を受けています。負傷された方はサイトで応急処置を受け、病院での治療が継続されています。また、その他6人がBASFの救急処置室で手当てを受け、その後職場に復帰しています。亡くなられた社員のご冥福をお祈り申し上げますと共に、ご遺族およびその他関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

「今回の火災事故により、社員2人が亡くなりました。消防士である彼らは人命救助に全力で取り組んでいました。亡くなられた方とそのご家族に哀悼の意を表します」と、BASF取締役マーガレット・ズッカーレは述べています。

今回の火災は、パイプラインでの作業中の爆発によるものです。火災により、重要な基礎化学品であるエチレンおよびプロピレン製品のパイプラインが影響を受けています。エチレンは、断熱材や溶剤などの製造に使用され、プロピレンは自動車用塗料、ディスパージョン、粘着剤などの製造に使用される化学品です。 

BASF消防本部は地元消防局とともに、冷却作業および安全確保に取り組んでいます。なお、使用済み消火用水はBASFの排水処理プラントに流しています。また、ノースハーバーとライン川の間は仕切られており、測定による数値の異常は見られません。

原料供給が依然として中断されているため、ルートヴィッヒスハーフェンサイトのスチームクラッカーは現在操業を停止しているほか、その他約20のプラントも操業を完全停止、または一部停止しています。

引き続き関係当局と原因究明を含む対応を進めると共に、事故内容の詳細が判明次第、都度お知らせして参ります。

Last Update 2016年10月19日