2017年2月20日

BASF、車室内の揮発性有機化合物(VOC)を低減するポリオールの新グレードを発売

(本資料は 2017年2月7日にBASFグレーターチャイナで発表されたプレスリリースの和訳です)

  • 中国の政府規制や業界基準を満たす上で、自動車会社に貢献できるLupranol®(ルプラノール)の新グレードを発売
  • ホルムアルデヒドの排出を5~10%、アセトアルデヒドおよびアクロレインは30~40%低減

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、揮発性有機化合物(VOC)を低減し、車室内空気質を改善できるポリエーテルポリオールの新しいグレードを発売しました。この新グレードは、高反発軟質ポリウレタンフォームや半硬質ポリウレタンフォーム製自動車用部品に利用される、Lupranol®(ルプラノール)ブランドの製品です。低VOCグレードのポリオールは、VOC、特にアルデヒドの排出を大幅に低減することが証明されており、シートや天井、ステアリングホイールなどの自動車内装部品に用いるポリウレタンフォームの製造において、持続可能な代替品となるものです。

BASFアジア太平洋地域 パフォーマンスマテリアルズ事業本部シニア・バイスプレジデントのアンディ・ポスルスウェイトは、次のように述べています。「アジア、特に中国と韓国の自動車会社は、車室内空気質を高めるためのソリューションを求めています。今回の新グレードにより、厳しさを増すVOC排出の規制基準を満たすことができます。製造工程を変更するだけで、VOCを効果的に減らすことができます。BASFは環境面、健康面での持続可能性に貢献する上で、重要な役割を果たしています。」

Lupranol®の低VOCグレードは、製造工程を改善した結果、誕生したグレードです。自動車用途向けに市場で提供されているポリウレタンソリューションの中でも、アルデヒド、特にホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、アクロレインの排出が最も低いレベルに抑えられている製品の1つです。中国の主要試験機関であるCenter Testing International Group Co Ltdが行ったテストでは、この新たなLupranol®のグレードは、ホルムアルデヒドの排出量を5~10%、アセトアルデヒドとアクロレインの排出量を30~40%低減させることが確認できました。

Lupranol®はElastoflex®(エラストフレックス)のような、優れた物理的特性を持つ高反発ポリウレタンフォームの製造に使われるため、自動車用途に最適です。従来のフォームに比べ、Elastoflex®は快適性、弾力性、耐過重性の向上を実現します。

 

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2015年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、67億ユーロを達成しました。詳細に関しては、www.performance-materials.basf.comをご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)で、持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

Last Update 2017年2月20日