BASFでのサーキュラー・エコノミー（循環型経済）

サーキュラー・エコノミーとは、成長と資源消費を切り離すことです。BASFは、地球の限りある資源を最大限活用することで、サーキュラー・エコノミーを推進しています。私たちは資源をできる限り長く使用し続け、廃棄物を最小限に抑え、再生可能資源を用いて価値を創造しています。.

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私たちは、調達した材料に関する循環型ソリューションの開発や実施を通じて、循環のループを閉じ、拡大することに貢献しています。これにより、業務をさらに最適化し、資源効率の高い製品やサービスを提供することで、お客様が循環型ループに加わっていただけるよう支援しています。

私たちは、リサイクル原料や再生可能原料の利用拡大、新しいマテリアルサイクルの形成、新たなビジネスモデルの構築を通じて、さらなるサーキュラー・エコノミーを目指しています。そこでBASFは、新しいサーキュラー・エコノミー・プログラムを立ち上げました。当社の目標は、2030年までにサーキュラー・エコノミーに向けたソリューションが生み出す売上高を170億ユーロに倍増させることです。この目標を達成するべく、当社は「サーキュラー原料」「新たな循環型素材」「新規ビジネスモデル」という3つの活動分野に力を注いでいます。2025年に、BASFは化石原料を年間25万トンのリサイクルおよび廃棄物ベースの原材料に置き換えることを目指しています。

BASF2020年リサーチカンファレンス：サーキュラー・エコノミー

今年のリサーチプレスカンファレンスでは、サーキュラー・エコノミーに焦点が当てられました。リニア型のバリューチェーンから循環型のバリューチェーンへ移行するには、化学産業によるイノベーションが必要不可欠です。BASFの科学者は、既存サイクルの改善方法や、サーキュラー・エコノミーに向けた全く新しいアプローチの創造に関する専門的な知見を提供しました。

2020年12月10日に開催されたリサーチプレスカンファレンスの記録や資料はこちらをご覧ください。

新しい原料

ChemCycling^®

ChemCycling^®（ケミサイクリング^®）BASFはケミカルリサイクルプロジェクトChemCycling^®（ケミサイクリング^®）の中で、ケミカルリサイクルされたプラスチック廃棄物から高性能製品を産業規模で生産することを目指しています。BASFはテクノロジーパートナーと協力し、プラスチック廃棄物を熱分解油に変換しています。この油はBASFのフェアブント（統合生産拠点）に送られ、第三者による監査を受けたマスバランス・アプローチを用いて、特定の販売製品に割り当てられます。この製品は、化石原料から生産されたものと同等の性質を備えています。

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バイオマスバランス

BASFのバイオマスバランス（BMB）アプローチは、BASFの統合生産システム内における再生可能原材料の利用に貢献しています。また、BASFの製品ポートフォリオの大部分に適用することも可能です。バイオマスバランスソリューションはCO₂排出量を削減し、化石資源を節約します。

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Smiling lady in a blue uniform and hat holding a bunch of red rambutan fruit

バイオベース製品

BASFが力を注ぐバイオベースポートフォリオは、様々な用途に対応するソリューションを提供します。カーボンフットプリントを削減するための化石代替品（いわゆるドロップイン）としてや、独自の特性を活かした新製品として提供されます。

新たなマテリアルサイクル

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How ecovio® contributes to closing the nutrient cycle towards a Circular Economy With the certified compostable plastic ecovio®, BASF has developed a material portfolio for a variety of applications which can be used throughout the entire food cycle and thus support Circular Economy – from production via packaging and transport to the waste collection of food. Photo: BASF 2019

認証を受けた堆肥化可能製品

バイオポリマーは循環型経済に大きく貢献します。新たな特性や利用可能性を持つ特殊素材として、従来のプラスチックを補完します。例えば、有機ゴミ袋、堆肥化可能な果物・野菜用の袋や食品包装紙、農業用マルチフィルムなどに利用することができます。

マットレスのリサイクル

BASFは使用済みマットレス用のケミカルリサイクルプロセスを開発しました。現在、シュヴァルツハイデの拠点で初期パイロットテストが実施されています。リサイクルされた素材は、新しいマットレス生産に使用することができます。このアプローチにより、消費者からの廃棄物を製品ライフサイクルに戻すことができます。

Circular blue light with a white and black cable plugged in for charging

リチウムイオン電池のリサイクル

当社の目標は、世界の自動車産業のために、リチウムイオン電池のリサイクルを通じて「ループを閉じる」ことです。この目標を達成するために、私たちは化学およびプロセスエンジニアリングにおける豊富な経験を提供し、新しい電池材料に必要な金属抽出のためのサステナブルでコスト競争力のあるソリューションを追求します。

触媒コンバーターのリサイクル

最先端のリソースや熟練のチームを擁するマーケットリーダーであるBASFは、廃棄された自動車用触媒コンバーターやスクラップからPGM（白金族金属）を回収することで、唯一無二の価値を提供しています。サンプル、分析、処理、グローバルな取引およびヘッジサービス、世界的権威のある独立分析研究所における比類のない透明性により、BASFは貴金属材料の高い回収率を実現しています。

Hands of robot and human touching on global virtual network connection future interface. Artificial intelligence technology concept. ; Shutterstock ID 1169699968; Jobnummer: 112003; Projekt: PrÃ¤sentation; Endkunde: BASF SE, Lilian Hoh, Communications Performance Chemicals Europe; Sonstiges: BASF SE, GBH/IM, Matthias Baque

メカニカルリサイクルのための添加剤

プラスチック添加剤のマーケットリーダーであるBASFは、メカニカルリサイクルのソリューションを通じて産業を支援しています。メカニカルリサイクルされたプラスチックを厳しい用途に利用する際の大きな課題として、廃棄物由来の原料の技術的特性の低下および変動が頻繁に発生することが挙げられます。リサイクレート使用時に発生する数々の問題に対応するべく設計された添加剤ソリューションにより材料特性が向上し、様々な用途の必要条件を満たすことができます。多くの場合、適切な添加剤パッケージを使用することにより、リサイクル素材の品質とその後の性能を未使用プラスチックと同等のレベルまで復元することができます。BASFがこのような添加剤を開発することで、プラスチック産業は再生材含有物からさらなる価値を創造し、全体的なプラスチックの循環性を高めることができるのです。

Nypel^®とPetra^®

Nypel^®とPetra^®は北米でのメカニカルリサイクルをベースとした製品です。

BASFが開発するポリアミド（ナイロン）樹脂であるNypel^®は、再生ポリアミドを原料とする射出成形や押出成形用の化合物で、品質、性能、加工性を確保するために特別配合されています。

BASFが開発する熱可塑性ポリエステルであるPetra^®は、消費者廃棄物や産業廃棄物であるポリエチレンテレフタレート（PET）を100%使用しています。

Hundreds of plastic water bottles compacted together at a recycling plant

PETリサイクルプロセスのための革新的な洗浄ソリューション

世界で発生するPET廃棄物のうち、リサイクルされてマテリアルサイクル内に留められているのは一部のみです。メカニカルリサイクルによって高品質なリサイクレートを生み出すには、効率的な洗浄プロセスが必要です。