2018年3月6日

BASFの光安定剤が半透明防護ヘルメットの安全性と耐久性を向上

  • 新たな半透明ヘルメットが視界を向上、不快感を軽減
  • BASFの光安定剤が紫外線の悪影響からヘルメットを保護、耐久性を向上

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)の光安定剤が、画期的な半透明防護ヘルメットの開発において重要な役割を果たしています。このヘルメットは、プラスチックの販売、樹脂コンパウンドの製造、プラスチックの再利用を手掛けるオーストラリア最大の民間企業、Martogg Group of Companies社の支援のもと、その顧客であるSureguard Safety Australia社が開発したもので、つばの部分がシースルー(半透明)の設計になっています。実用的なデザインとBASFの革新的な光安定剤により、従来のハードシェル防護ヘルメットに比べて着用時の視界が向上し、長期に渡る防護能力も実現されています。

BASFのアジア太平洋地域のパフォーマンスケミカルズ事業本部シニア・バイスプレジデントを務めるハーマン・アルトフは、次のように述べています。「現場での怪我や死亡事故を減らすうえで、作業者用保護具は必要不可欠です。BASFの光安定剤を使用することでプラスチック化合物を強い紫外線から長期的に保護することができ、この半透明ヘルメットの耐久寿命を延長することができます。」

安全装具に使用されているプラスチック化合物には、厳しい規制要件を満たすうえで十分な強さと耐久性が求められます。日光への暴露はもちろんのこと、人工光への暴露でも、プラスチック製品の寿命にマイナスの影響を及ぼすものがあります。特に紫外線はポリマー内の化学反応を誘発し、変色や化学結合の分断、物理特性の喪失につながる可能性があります。BASFの光安定剤には、ポリマーを紫外線から保護する紫外線吸収剤や、光酸化プロセスで形成されるラジカル中間体を取り除くヒンダードアミン系光安定剤(HALS)などがあります。また、BASFの光安定剤は、連続生産により生産性を向上させるとともに、より高い耐薬品性および広い製品の総合安全管理の遵守にも貢献します。

今回ヘルメットのつばの部分をシースルーにしたことで、着用者が頭を後ろにそらさずに頭上を見上げられるようになり、首に慢性的な不快感をもたらす動作を回避することができるようになりました。また、不快感なく着用することができ、快適かつ安全です。

Martogg Group社の国内販売部門担当マネージャーであるクレイグ・ライリー氏は、次のように述べています。「私たちはBASFとともに、当社のお客様であるSureguard Safety Australia社向けのプラスチック化合物の開発に取り組んできました。『Clearviewヘルメット』のモダンなデザインは、従来のハードシェルの保護ヘルメットを改良したもので、着用者の周辺視野が最大化されました。また、このヘルメットは耐衝撃性のポリカーボネート材で製造されており、軽量で、かつ非常に強度が高くなっています。現場の安全性と快適さが最も重要視される業界に適した製品です。」

Clearviewヘルメットは魅力的な半透明色を備えており、幅広い色彩で展開されています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFのプラスチック添加剤について

BASFはプラスチック添加剤を製造するリーディングサプライヤーであり、この分野におけるイノベーションパートナーでもあります。BASFの包括的かつ革新的な製品ポートフォリオには、各種ポリマーおよび成形品、フィルム、繊維、シート、押出成形品などの用途において加工安定性、耐熱性、耐光性を向上する安定剤などがあります。プラスチック添加剤に関する詳細につきましては、http://www.plasticadditives.basf.comをご覧ください。

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く、世界をリードする化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で115,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの事業部門から成ります。2017年のBASFの売上高は約645億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)をご覧ください。

Last Update 2018年3月6日