October 8, 2015

BASF、中国における油性剤、およびワックスの生産能力を拡大

(本資料は 2015 年10月8日にBASFアジア太平洋地域本部(香港)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

  • アジア太平洋地域におけるパーソナルケア市場の高まる需要に対応
  • 新設する生産施設は 2017 年初めに稼働開始予定

BASF (本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン) は上海の金山にある拠点に新たな工場を建設し、油性剤とワックスの生産能力を拡大します。今回の投資は現在の金山におけるワックスエステル、乳化剤、界面活性剤の生産を補完するものです。これにより BASF の現地における生産能力を高め、アジア太平洋地域で成長を見せているパーソナルケア市場のニーズに今まで以上に応えていきます。

優れた使い心地を求める強い需要に対応

アジアのビューティーケア、パーソナルケア業界は世界の市場でますます影響力を強めています。高まる消費者のニーズに応えるため、ブランド各社は高性能でユニークな美しさを備え、優れた質感と肌触りをもたらす製品を創り出す方法を積極的に模索しています。パーソナルケア業界におけるリーディングサプライヤーとして、 BASF はグローバル・地域・国ごとのブランドのニーズに、より迅速に応えられるよう資源を集結しています。

BASFのケア・ケミカルズ事業部アジア太平洋地域担当シニア・バイスプレジデントのDr. トーマス・グローサーは次のように述べています。「油性剤やワックスは、最終製品の感触や肌触りを決める重要な要素です。中国は最大のパーソナルケア市場のひとつです。中国の生産施設を強化することで、この地域のお客様に、これまで以上の柔軟性を持って対応していくことができるようになります。当社の技術的サービス、市場に対する洞察や知識に加え、質の高い油性剤やワックスを安定して提供することができるようになれば、当社の強みが強化され、アジアのお客様のニーズに、より優れた形で応えていけるようになるでしょう。」 新設する工場は2017年第1四半期に稼働を開始する予定です。新工場は、アジア太平洋地域におけるBASF最大規模の研究拠点である、BASFイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック(上海)の近くに位置しています。これにより、パーソナルケア製品に対するアジア特有のニーズを満たす革新的な製品の開発において、緊密な連携が可能となります。

 金山の生産拠点ではマスバランスモデルを使用した RSPO 認証を取得

現在、金山の生産拠点ではワックスエステル、乳化剤、界面活性剤など、パーソナルケア製品に使用されるさまざまな原材料を製造しています。油性剤とワックスの主な用途はスキンケア製品、ベビー&チャイルドケア製品、デオドラント、オーラルケア製品です。金山工場で生産されている製品には、パーム油(パーム核油)などの天然原料由来のものもあります。金山の生産拠点は、 RSPO (持続可能なパーム油のための円卓会議)と呼ばれるサプライチェーン認証システムによる認証を取得しており、マスバランスモデル * を用いて、 RSPO 認証を受けた、持続可能なパーム油(パーム核油)ベースの製品を使用できるようにしています。

Dr. トーマス・グローサーは、さらに次のように述べています。「パーソナルケア市場のお客様の多くが、サステナビリティに関する国際的な要件の実現を掲げています。例えば、製品の製造に持続可能な原材料を用いるよう努力しています。市場におけるすべての利害関係者が協力して取り組み、持続可能なパーム油や、パーム核油の製造ならびに使用を促進させながら、経済発展を後押ししていくことは、共同責任であると私たちは考えています。 RSPO 認証を受けた製品を生産することは、 BASF の戦略において不可欠な要素である持続可能な事業のニーズを満たす上で、重要なステップのひとつです。」 

*RSPO 認証パーム油と非認証パーム油の混合を可能にする、原産地追跡可能な認証システム

 

BASF のケア・ケミカルズ事業部について

BASF のケア・ケミカルズ部門は、衛生関連、パーソナルケア、ホームケア、業界用洗浄関連などの業界向け製品や技術アプリケーションなどにおける幅広い原料を提供しています。 BASF は、化粧品業界、洗剤およびクリーニング業界におけるリーディングサプライヤーであり、お客様に革新的かつ持続可能な製品、ソリューションおよびコンセプトを提供しています。高品質な製品のポートフォリオには、界面活性剤、乳化剤、ポリマー、油性剤、キレート剤、化粧品有効成分、顔料および紫外線吸収剤などがあります。また、衛生関連用途におけるあらゆる分野での要求を満たすために開発された高吸水性樹脂も扱っています。ケア・ケミカルズ部門は世界各国に生産拠点および開発拠点を有し、特に新興成長市場にて事業を拡大しています。

 

BASF について
BASF (ビーエーエスエフ)は 2015 年、創立 150 周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。 BASF は、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、 BASF は科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。 BASF の製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。 BASF は「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。 2014 年の売上は約 740 億ユーロで、従業員数は約 11 万 3000 人です。 www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。

最終更新October 8, 2015