BASF、シンガポールにアプリケーション研究所を新設し、アジア太平洋地域における基盤を強化
(本資料は 2017年1月4日にBASF South East Asia Pte. Ltd.(シンガポール)で発表されたプレスリリースの和訳です。)
- Newtrition® Lab Asia Pacificで分析サービス、および地域顧客との製品共同開発に注力
- 顧客ニーズをサポートするBASFニュートリション&ヘルスの戦略的成長計画における重要な節目
- シンガポールのポリテクニック(科学技術を専門とする研究・教育機関)に最初のアプリケーション研究所を開設
BASFは、シンガポールのポリテクニック(科学技術を専門とする研究・教育機関/ Singapore Polytechnic)に、ニュートリション&ヘルス事業の技術アプリケーション研究所を新たに開設しました。新設されたNewtrition® Lab Asia Pacificは、アジア太平洋地域に広がる多様な市場に対して、適切な栄養を適切な人々に、適切なタイミングで提供できるよう、分析サービスと地域顧客との製品共同開発に注力をしていきます。
BASFニュートリション&ヘルス事業本部は、現在アジア太平洋地域で3つの研究所を展開しています。中華圏の顧客をサポートする上海のニュートリション研究所とファーマ・テクニカル・センター、そして東南アジア市場のニーズに応えるインド・ムンバイのファーマ・テクニカル・センターです。シンガポールの新アプリケーション研究所では、アジア太平洋地域の顧客をサポートし、該当地域におけるBASFの研究開発基盤を強化していきます。
BASFグローバル・ヒューマン・ニュートリション・アンド・ファーマ・ソリューションズ担当副社長のフランソワ・シェフラーは次のように述べています。「BASFはイノベーションにおいて、継続的なリーダーシップと貢献を発揮してきました。ヒューマン・ニュートリションとファーマ・ソリューションの両方で最先端の技術とノウハウを持っています。そしてそれらの強みは、ワンストップかつ科学的根拠に基づいた栄養ソリューションを提供し、お客様に対して有効性の高い製品とソリューションを充分に供給することを可能にしています。」
また、BASFがSingapore Polytechnicにアプリケーション研究所を開設することは、今回が初となります。BASFのニュートリション&ヘルスの専門家がSingapore Polytechnicの研究者及び学生と連携し、革新的かつ科学的根拠に基づいたソリューションとコンセプトを研究して、地域の顧客に戦略的サポートを提供します。本研究所は、栄養補助食品、機能性食品および飲料といった最終製品に含まれる成分を検査するための、分析および性能を試験する設備を備えています。学生は、最新技術を利用した製品テストと研究を行うことによって、実践的な経験を得ることができます。
BASFヒューマン・ニュートリション・アジア太平洋地域ディレクターのティナ・ロウは次のように述べています。「Singapore Polytechnicと有意義なパートナーシップを結んで研究できることは光栄です。お客様へのサービスの提供と同時に、これからのニュートリション&ヘルス産業を発展させることができるのです。世界の人口は、2050年までに100億人を超えると予想されます。そのためには、より少ないものから、より多くを供給しなければなりません。私たちはアジア太平洋地域の多様な市場と人々に向けて、適切な栄養を適切な人々に、適切なタイミングで届けることで、それを実践しようとしています。また、多様な人口動態を持つシンガポールは、アプリケーション研究所を設置して、地域のお客様にサービスを提供する点で、相応しい場所でもあります。」
BASFのニュートリション・アプリケーション研究所のネットワークは、地域的な嗜好と文化的差異を充分に念頭に置いた上で、世界規模で各種サービスを提供しています。BASFは研究所で、マーケットセグメントに適した食品、飲料および栄養補助食品といった製品の共同開発を顧客と行います。BASFは、栄養補助食品、食品および飲料に焦点を当てたニュートリション研究所を、ヨーロッパに4カ所、北米に1カ所、南米に1カ所所有しています。
BASFニュートリション& ヘルス事業部について
ニュートリション&ヘルス事業部は、食品・飲料添加用栄養成分および飼料添加物、医薬品、香料・香粧品の各業界向けの総合的な製品・サービスを開発・製造・販売しています。革新的なソリューションと最新技術によって、お客様のビジネスにおける効率性改善と製品の安定供給に貢献をしています。主要な食品・飲料添加用成分としては、ビタミン類、カロテノイド類、植物ステロール、乳化剤、オメガ -3 脂肪酸などがあります。ビタミン類とカロテノイド類は、飼料添加物の分野においても主要な製品群であり、他には、微量元素、酵素類、有機酸類などの製品があります。医薬品業界に対しては、幅広い種類の添加剤とイブプロフェンやオメガ-3脂肪酸、ポピドンヨードなどの有効成分を提供しています。さらに、香料・香粧品業界向けに、シトラール、ゲラニオール、L- メントールなどの香料原料も製造しています。BASFのニュートリション&ヘルス事業部は、欧州、北米、南米、そしてアジア太平洋地域にあります。BASFのニュートリション&ヘルス事業部の詳細は、https://www.basf.com/jp/ja/products-and-industries/nutrition.htmlをご覧ください。
日本のBASFについて
BASFは日本では1888年に事業を開始しました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点として、神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)を構え、また全国に建設化学品の製造センターを有しています。研究開発においては、日本から革新的な製品をグローバル市場に発信することを目指しています。近年、バッテリー材料産業での事業拡大に向けて「尼崎研究開発センターバッテリー材料研究所」や日本のパートナーとの合弁会社を設けたほか、自動車の軽量化をさらに推進するため「アジア・コンポジット・センター」を横浜に開設しました。2015年のBASFの日本での売上高は約15億ユーロ(2,001億円)、従業員数は1,209人です。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。


