BASF、アジア太平洋地域の3Dプリント市場に進出
(この資料は BASFが 2018年2月26日に上海で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)
- 産業用3Dプリント向けのプラスチックフィラメント、金属フィラメント、粉末、フォトポリマーなど、材料とシステムの幅広いソリューションポートフォリオ
- 3月1日~3日に上海(中国)の上海新国際博覧中心で開催されるTCT ASIA 2018に出展(N1ホール H70)
BASF (本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、幅広い産業用3Dプリントソリューションの提供をアジア太平洋地域で開始しました。新たなソリューションにより、製造における汎用性、経済性、効率性、柔軟性がさらに向上します。また、複雑な部品の製造や個別の設計が可能になり、開発サイクルが大幅に加速すると同時に、小規模生産のコスト削減も可能になります。
BASFアジア太平洋地域3Dプリント担当事業開発シニアマネージャー、マイケル・タンは次のように述べています。「3Dプリントの利用は、個別加工のプラスチック部品や金属部品の製造において、試作品設計の枠を超えた機能的な試作品製造の選択肢として、アジア太平洋地域に広がっています。そのため、世界の3Dプリント市場の中でもアジア太平洋地域が最も急速に成長することが予測されています。新たに提供を開始したオープンシステム向けの3Dプリント用材料により、私たちは3Dプリント技術への需要拡大に対応し、自動車、航空宇宙、消費財など、アジア太平洋地域における主要産業の成長に貢献したいと考えています。」
BASFは「TCT ASIA 2018」において、産業向けの必要条件を満たす幅広い材料を展示する予定です。
- プラスチックフィラメント:強度と硬度が高い部品をプリントするための炭素繊維充填ポリエチレンテレフタレート(Innofil3D PET CF)およびポリアミド(Innofil3D PAHT CF)。ポリスルホンをベースとした新たなフィラメントとして、初めての市場テストを実施。
- 金属フィラメント:FFFプリント、業界標準のデバインディング(脱脂)、焼結を介して100%金属の部品の製造を可能にする、ウルトラヒューズステンレス鋼のフィラメント。
- 粉末樹脂:難燃剤や鉱物充填(強度と硬度の追加)タイプなど、強度の高い機能部品の粉末床溶融結合に使用するUltrasint PA6(ポリアミド6)グループに属する材料。
- フォトポリマー: SLAおよびDLPシステム用の感光樹脂(ABS様、PP様、高温耐熱部品用の樹脂)。インクジェット向けの感光樹脂は、特定の3Dプリンターの必要条件に対応。
お客様に提供するソリューションの開発とテストを行うため、BASFはハイデルベルク(ドイツ)の3Dプリンティングアプリケーション技術センターの他、上海(中国)のイノベーション・キャンパスに3Dプリントに特化した研究所を2カ所開設しています。BASFのグローバルおよびアジア太平洋地域の研究開発チームは、グローバルネットワークと高度な研究能力を備えており、お客様やパートナーとの密接な連携の下、それぞれのニーズに対応する高度な材料の開発にあたっています。
詳細につきまして、こちらの動画をご覧ください。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)で、持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約114,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2016年、BASFは約580億ユーロの売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。