November 14, 2022

BASF、Elastollan® TPUのグレードを最適化し、電動自動車のより安全で確実な充電を実現

この資料は、BASFが 2022年11月1日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
 
 
  • 充電ケーブルの曲げ伸ばしによる損傷に耐える、柔軟性を高めた柔らかいグレード

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、急速充電パイルの充電ケーブル用に最適化された新グレード、熱可塑性ポリウレタン(TPU)のElastollan®(エラストラン) を発売しました。今までよりも柔らかいグレードになったことで、従来の急速充電パイル用の充電ケーブルよりも柔軟性が高まり、取り扱いが容易になりました。

BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部 アジア地域統括本部 インダストリー部門のバイスプレジデントであるマリリン・ライは次のように述べています。「消費者の電動自動車への充電行為を改善するため、高出力の充電パイルへの注目は高まっています。
その一方で、急速充電パイルの大型ケーブルは硬く、簡単に破損してしまいます。BASFのTPUの新グレードは柔軟性を高めながら、優れた機械的特性、耐候性、難燃性も備えています。また、電動自動車の充電ケーブル基準*も満たしています。」

消費者は破損した充電ケーブルにより大ケガをする可能性があります。充電ケーブルは、厳しい使用環境、使用中の折り曲げや引きずりによる摩耗、さらには、車両に踏まれて破損する可能性もあります。高速充電パイル向けの新しい高性能物質であるElastollan® 1180A10WDMを使用することで、より安全で確実な電動自動車の充電が可能になります。

なお、従来の標準充電ケーブル用Elastollan® 1185A10FHFも販売しています。

*電動自動車用のケーブルにおける設計・寸法・試験要件を規定した規格GB/T33594(中国)、EN50620(欧州)、IEC62893(国際)

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2021年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、世界で72.9億ユーロの売上高を達成しました。詳細に関しては、www.plastics.basf.com をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

 

 

BASF、Elastollan(R) TPUのグレードを最適化し、電動自動車のより安全で確実な充電を実現
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最終更新November 14, 2022