June 1, 2017

BASF、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)を推進するエレン・マッカーサー財団の取り組みに参加

(本資料は 2017年5月4日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

  • 「Circular Economy 100(サーキュラー・エコノミー100)」および「New Plastics Economy(新プラスチック・エコノミー)」の会員に
  •  BASFはバリューチェーンおよび製品を通してサーキュラー・エコノミーのアプローチにコミット

世界をリードする化学会社であるBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、既存のサーキュラー・エコノミー(循環型経済)へ貢献するソリューションをさらに推進するため、エレン・マッカーサー財団の2つのプログラム「Circular Economy 100(サーキュラー・エコノミー100)」「New Plastics Economy(新プラスチック・エコノミー)」のメンバーに加わりました。

2010年に設立されたエレン・マッカーサー財団は、企業、政府、学界とともに、完全循環型のデザインを実現する枠組みを構築するための活動を行っています。直線型経済から循環型経済への移行は、ビジネスモデルに大きな変化をもたらし、各業界、そして社会にさらなる価値を生み出します。現在の直線型経済の「採取-製造-廃棄」というモデルに取って代わる、魅力的かつ実行可能なモデルを構築することを目的としています。化学業界はイノベーションの力によって、この移行において中心的な役割を果たしています。

BASFのサステナビリティ戦略担当バイスプレジデントであるディルク・フェステは、次のように述べています。「サーキュラー・エコノミーは廃棄物管理という概念をはるかに越えたもので、行動やテクノロジーの活用において根本的な変化が必要とされます。また、サーキュラー・エコノミーの考え方は、一企業の業務に限定したものではありません。顧客やサプライヤーを巻き込み、彼らに価値を提供していくために、バリューチェーン全体に浸透させる必要があります。製品開発や生産プロセス、利用・再利用のシステムに、スマートなサーキュラー・エコノミーのコンセプトを、初期の段階から組み込まなければなりません。」

BASFは、このコンセプトを自社業務において推進するだけでなく、他のイノベーターや組織とともにサーキュラー・エコノミーを実現するために、エレン・マッカーサー財団の「Circular Economy 100(CE100, サーキュラー・エコノミー100)」プログラムに加入しました。複数のステークホルダーで構成されるプラットフォームに参加することで、バリューチェーン上のパートナーとともに学び、協力する機会を広げます。

CE100プログラムの指揮をとるキャスパー・ジョルナ氏は、次のように述べています。「CE100プログラムは、加入メンバーが学び、能力を高めネットワークを構築し、協力できるようにすることを目的に立ち上げられました。サーキュラー・エコノミーのアプローチから生まれる新たな機会を切り開くため、世界中のリーダーやイノベーターが集結しています。私たちはBASFの参加を大変嬉しく思っています。バリューチェーンで新たなプロセスやソリューションを開発する際に、化学が果たす重要な役割についてBASFならではの考えを提供してくれるでしょう。」

BASFは、同財団の「New Plastics Economy」プログラムのメンバーにも加わりました。これは主要なステークホルダーを集め、包装材をはじめとするプラスチックの将来を再考、再設計するための取り組みです。BASFは食品保護などの強みを生かしつつ、プラスチック分野においてもサーキュラー・エコノミーへの移行を進めるために、同プログラムの参加者と緊密に連携していくことになります。

BASFのバイオポリマー市場開発部門の責任者であるDr. イェンス・ハンプレヒトは、次のように述べています。「自動車、建設、包装材、家電製品向けに幅広いプラスチック製品ポートフォリオを持つ化学会社として、私たちはプラスチックとその特性、リサイクルの可能性に関する豊富な知識を持ち合わせています。例えば、食品廃棄物の回収という分野においては、一部植物由来の生分解性樹脂であるecovio®(エコバイオ)における幅広い経験を共有することも可能です。こうした知見を活かして、エレン・マッカーサー財団のプラットフォームに貢献できると考えています。」

BASFが提供するサーキュラー・エコノミー関連情報につきましては、以下をご参照ください。(英語版のみ)

Video by BASF "How to close the loops"

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)で、持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約114,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2016年、BASFは約580億ユーロの売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。

P-17-193

Das Herz der BASF-Gruppe ist die BASF SE mit ihrem Stammwerk in Ludwigshafen am Rhein. Mit etwa 250 Produktionsbetrieben, vielen hundert Laboren, Technika, Werkstätten und Büros auf einer Fläche von rund zehn Quadratkilometern, ist es der größte zusammenhängende Chemiekomplex der Welt.
Das Stammwerk der BASF ist auch die Wiege des Verbundkonzepts: Produktionsanlagen, Energieflüsse und Logistik werden intelligent miteinander vernetzt, um Ressourcen so effizient wie möglich zu nutzen.
Abdruck honorarfrei. Copyright by BASF.

BASF SE with its main site in Ludwigshafen is the heart of the BASF Group. With around 250 productions facilities, hundreds of laboratories, technical centers, factories and offices in an area of approximately ten square kilometers, the site is the largest integrated chemical complex in the world.
As the headquarters of BASF it is also the cradle of the Verbund concept, where production facilities, energy flows and logistics are linked together intelligently in order to utilize resources as efficiently as possible.
Print free of charge. Copyright by BASF.

原材料やエネルギーが効率的に活用されているBASFの統合生産拠点(ドイツ)

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June 1, 2017