Trade News | December 17, 2018

Joint News Release

BASF、未来のモビリティを見据えたコンセプトカーをGAC R&D Centerと共同開発

(この資料は2018 年11月17日に BASFとGuangzhou Automobile Group社が中国で共同発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)
 
  • BASFの素材とソリューションで作られたGACの新たなコンセプトカーが、第16回広州国際モーターショーで初公開
  • BASFと中国の自動車メーカーが共同開発した初のコンセプトカー
  • 電気自動車のコンセプトカーデザインを現実のものへと転換するソリューション
  • 中国のドライバーの多様なニーズに応えるデザイン、スタイル、機能性

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と広州汽車工業集団有限公司(Guangzhou Automobile Group Co. Ltd.)の研究開発センター(GAC R&D Center)は11月17日、中国のドライバーの多様なニーズに応える未来的デザインを取り入れ、共同開発した、電気自動車コンセプトカー3台を発表しました。

広州国際モーターショー 2018で発表された、2人乗りの電気自動車コンセプトカー3台はGAC R&D Centerが設計、素材とデザインに関する用途開発の促進やアイデアを提供するBASFのデザインプラットフォーム「designfabrik®(デザインファブリーク)」が高度な試作のサポートを行いました。BASFの革新的な素材とソリューションを用いることで、今回の新たなコンセプトカーは高齢者、女性など幅広いドライバーに訴える仕上がりとなっており、その多様なニーズに応えています。また、世界中の都市部で急速に広がりを見せるモビリティコンセプトの一つであるカーシェアリングの増大にも対応しています。

GAC R&D CenterのバイスプレジデントであるZhang Fan氏は、「カーシェアリングや電動化は、世界最大の自動車市場である中国において非常に重要な成長分野です。また、女性ドライバーやシニアドライバー数の増加を受け、中国のドライバーのニーズや個々のスタイルの好みが多様化しています。BASFの革新的な素材が、柔軟なデザインや拡張機能に貢献し、私たちの様々なスタイルのコンセプトカーの実現を可能にしています」と述べています。

総合的な空気清浄ソリューションからシートファブリック、ボディパネルや電気自動車のバッテリーパックに使用される素材まで、BASFの革新的なソリューションがアイデアをソリューションへと転換します。また、BASFとGAC R&D Centerが共同開発した車体用の外装塗料が、各コンセプトカーのユニークな個性を際立たせています。

BASFグレーターチャイナ ビジネス市場開発担当シニアバイスプレジデントのDr. Zheng Daqingは、「中国では個人に合わせた車での経験や、乗用車に求める拡張機能に対する消費者の需要が高まっています。BASFが中国の自動車メーカーと協力してコンセプトカーを開発したのは今回が初めてです。GAC R&D Centerと協力して未来のモビリティを形作るうえで、持続可能かつ革新的な素材とソリューションを提供でき大変うれしく思います」と述べています。

第16回広州国際モーターショーで展示された3台のコンセプトカーで使用したBASFの素材およびソリューションの詳細は以下の通りです。

  • 2US: シニアドライバー用に設計された2人乗りの電気自動車で、回転式のシートベースがユニークな設計特性となっています。これにより、高齢のドライバーや同乗者の乗車や降車が容易に行えます。BASFのUltramid® (ウルトラミッド)Advanced Nで作られたプラスチック製のギアにより、車室内において水平方向に90度回転するよう設計された回転メカニズムの操作がスムーズに行えます。
  • 2U: 自動車に個性的なスタイルを求める女性向けに設計されたこのコンセプトカーは、BASFのUltramid® (ウルトラミッド)Visionで作られた半透明のトリム部品を使ったユニークなシートデザインなど、様々な可能性を秘めた車となっています。助手席のシートの毛皮のような表面は、BASFのAdsint® TPU 3Dプリントソリューションで実現しました。
  • 2ALL: このコンセプトカーは、操作の容易さやメンテナンス費用の低減など、カーシェアリング特有のニーズに対応するデザイン要素を複数備えています。例えば、BASFのElastollan® (エラストラン)HPMで作られたフロントバンパーは、傷のつきにくい優れたエラストマーパッドデザインとなっています。BASFの熱可塑性ポリウレタン発泡粒子Infinergy® (インフィナジー)で作られたシートの背もたれや底面のクッションは、快適性と堅牢性を兼ね備えています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFの自動車産業におけるソリューション

自動車産業は、BASFが製品を提供している主要産業の1つです。2017年の自動車関連製品売上高は合計114億ユーロに上り、グループ売上高の18%に相当します。BASFが開発、提供する機能性材料は、パワートレイン技術に左右されない、より効率的で環境への負荷が少ない自動車製造を可能にします。そのポートフォリオは、プラスチック、塗料、触媒、自動車用の各種フルードやバッテリー材料など、多岐に渡っています。BASFは、世界をリードする化学業界のサプライヤーとして、幅広い製品を自動車産業に提供しており、欧州、アジア太平洋、北米、南米、アフリカを網羅するネットワークで世界各地のお客様と緊密な協力関係を築いています。BASFの自動車産業向けソリューションに関する詳細は、 www.automotive.basf.com をご覧ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く、世界をリードする化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で115,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、アグロソリューションの4つの事業部門から成ります。2017年のBASFの売上高は約600億ユーロでした。BASFは、フランクフルト(BAS)、ロンドン(BFA)およびチューリッヒ(BAS)の証券取引所に上場しています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。

 

GAC R&D Centerについて

2006年に設立されたGAC R&D Centerは、広州汽車工業集団有限公司(Guangzhou Automobile Group)のイノベーションおよびテクノロジーの拠点となっています。GAC R&D Centerには15の研究所の他、塗装、アセンブリ、機械加工などを行うトライアルプラント、そしてテストトラックがあり、約4,000人の研究者が勤務しています。

 

   


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最終更新December 17, 2018