DIC、BASFのグローバル顔料事業を買収
(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2019年8月29日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と、ファインケミカルメーカーであるDIC株式会社(本社:東京都中央区)は、BASFのグローバル顔料事業の買収に関して合意しました。購入価格は、現金及び負債がゼロの状態で11億5千万ユーロです。手続きは2020年第4四半期に完了する予定で、関係する競争当局の承認が必要となります。
BASF取締役であり、インダストリアル・ソリューション事業セグメントの責任者であるDr. マーカス・カミースは次のように述べています。「私たちは、顔料を戦略的事業の中核に据えるオーナーを見つけるという目標を達成しました。DICは意欲的な成長計画を掲げ、今後数年でさらに事業展開を図ることを表明しています。私たちは、同社において顔料事業が持つ可能性を十分に発揮できるものと確信しています。」
DICは東京証券取引所に上場している日系企業です。1908年に設立され、60カ国以上で事業を展開し、全世界に約2万人の従業員を有しています。2018年の売上高は約8,000億円(約68億ユーロ)です。同社は、「Color & Comfort」というブランドスローガンのもと、パッケージング&グラフィック、ファンクショナルプロダクツ、カラー&ディスプレイの3つセグメントを展開しています。顔料ポートフォリオは、カラー&ディスプレイのセグメントに含まれます。
DICの代表取締役 社長執行役員 猪野 薫氏は次のように述べています。「私たちは、2025年までに売上高約1兆円(約80億ユーロ)を達成することを目標に、明確な成長路線を描いてきました。BASFの顔料ポートフォリオは、この目標をより早く達成するのに重要な、新たな戦略的要素となります。世界有数の顔料サプライヤーとしての地位をさらに高め、お客様により多様なソリューションを提供していきます。」
顔料事業に特化したBASFの子会社であるBASFカラー&エフェクトのシニア・バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクター、Dr. アレキサンダー・ハウンシルドは、今回の合意を2016年のBASFカラー&エフェクト発足以来掲げている成長軌道を継続するチャンスだと捉えており、次のように述べています。「 私たちは、DICは積極的に投資を行い、イノベーションにコミットし、ビジネスの長期的な成功に関心を持つオーナーであると考えています。」
DICの執行役員、および顔料事業を展開するDICのグループ会社であるサンケミカル社(本社:米国 ニュージャージー)のマイロン・ペトルーチ氏は、「BASFの長年のビジネスパートナーとして、顔料事業におけるBASF社員の専門知識および貢献を高く評価しています。両社の事業を統合することにより、DICおよびサンケミカルは世界で最も革新的な顔料サプライヤーになることを目指します」と述べています。
BASFの顔料事業は、全世界で約2,600人の従業員を有しており、2018年の売上高は約10億ユーロです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。
将来の予測に関する記述について
本リリースにはBASF経営陣による現時点での推測および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらはここに記す将来の進展や業績を保証するものではなく、多くの要因に依存し、様々なリスクと不確実性を含んでいるほか、正確とは限らない仮定に基づいています。本リリースに記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。
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