February 11, 2020

BASF、欧州でのさらなる投資で電気自動車用電池材料の グローバルリーダーとしての地位を強化

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2020年2月12日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

 

  • 欧州における正極材の生産拠点として独シュヴァルツハイデを発表
  • ドイツおよびフィンランドの電池材料工場では、業界をリードするエネルギーミックスを活用し、バリューチェーン全体でCO2排出量を削減

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は2020年2月12日、欧州の電気自動車(EV)バリューチェーンを支援するための多段階投資計画の一環として、ドイツ シュヴァルツハイデに電池材料の新たな生産拠点を設けることを発表しました。最新鋭の工場では正極材(CAM)を製造し、年間約40万台のEVを供給できる規模の初期生産能力を有します。BASFの革新的な正極材により電池の性能を向上させ、環境に優しいe-モビリティの成功を促進します。

シュヴァルツハイデ工場の増設可能な設計およびインフラにより、迅速な生産能力の向上が可能になり、BASFは欧州のEV市場で高まる顧客の需要に応えることができます。シュヴァルツハイデ工場では、既に発表しているフィンランドのハルヤヴァルタの工場で製造した前駆体(PCAM)を使用します。両工場の操業開始は2022年を予定しています。

BASFの触媒事業本部プレジデントであるDr. ペーター・シューマッハーは次のように述べています。「フィンランドおよびドイツでの工場設置により、お客様のニーズに適したハイ・ニッケル系正極材を、欧州にあるお客様の製造施設に隣接した地域から、安定的に供給できるようになります。」

フィンランドとドイツでの投資により、BASFは現在の主要市場であるアジア、米国、欧州地域において、現地生産能力を持つ初の正極材サプライヤーとなります。BASFは、ベースメタル、特にニッケルやコバルトの確保、前駆体の製造、正極材の製造を同一域内で行えるようになり、信頼性と持続性のある、欧州をベースとしたサプライチェーンを有するリーディングサプライヤーとなります。

シュヴァルツハイデの拠点では、エネルギー効率の高いガスおよび蒸気タービン発電プラントを使用しており、現在、環境効率をさらに高めるために近代化を進めています。電池材料の工場が稼働するまでの期間に、再生可能エネルギーとの統合も予定しています。また、ハルヤヴァルタ工場では、水力、風力、バイオマス発電などの再生可能エネルギー資源を使用します。こうした有利なエネルギーミックスにより、CO2フットプリントが非常に低い正極材の提供が可能になります。

フィンランドのハルヤヴァルタ工場、およびドイツのシュヴァルツハイデ工場への投資は、欧州の電池生産バリューチェーンに向けた欧州委員会の協議事項に対するBASFの支援を強化するものであり、また、EU国家援助規制に基づき2019年12月9日に欧州委員会によって承認された「Important Project of Common European Interest (IPCEI)」(欧州共通利益重要プロジェクト)の一環です。

BASFの電池材料およびe-モビリティへの取組みについては、以下のWebサイト(英語)をご参照ください。https://catalysts.basf.com/products-and-industries/battery-materials

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFの触媒事業本部について

BASFの触媒事業本部は、環境触媒とプロセス触媒の世界的なリーディング・サプライヤーです。同事業本部は、私たちが呼吸する大気の保護、生活を支える燃料の製造、先進のバッテリー材料などを含む多岐にわたる化学品やプラスチックの効率的な生産を支える技術開発で卓越した専門知識を提供します。BASFの業界をリードする研究開発プラットフォーム、技術開発への情熱、貴金属とベースメタルへの深い知識を活用することで、触媒事業本部は独自のソリューションを開発し、顧客の成功をサポートしています。BASFの触媒事業本部についての詳細は、http://www.catalysts.basf.comをご覧ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で約 122,000 人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018 年の BASF の売上高は約 630 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

 

BASF Schwarzheide GmbHについて

BASF Schwarzheide(シュヴァルツハイデ)GmbHは、ドイツ ラウジッツ地域にあるBASFグループの生産拠点です。ポートフォリオは、ポリウレタン製品およびシステム、作物保護製品、水性塗料、エンジニアリングプラスチック、フォーム、ディスパージョン、Laromerブランドまで多岐にわたります。

詳しい情報は、www.basf-schwarzheide.deをご覧ください。

BASF's production site Schwarzheide is located in the Lausitz region of southern Brandenburg, Germany, and is one of the company's largest production sites in Europe. A state-of-the art plant for the production of cathode materials is to be built at this site in 2022. The plant will initially run on energy from the highly efficient CHP plant (left) and will also use renewable energy in the future.

BASFシュヴァルツハイデ

ドイツ ブランデンブルク州南部ラウジッツ地域にある BASFシュヴァルツハイデの生産拠点。BASFが有する欧州最大の生産拠点の一つです。2022年に最新鋭の正極材生産工場がこの拠点に誕生します。

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Globally, BASF is conducting research on innovative cathode materials for high-performance lithium-ion batteries that make electromobility a reality. The cathode materials usually consist of mixed metal oxides.

電気自動車用高性能電池材料の研究

BASFは、エレクトロモビリティを実現する高性能リチウムイオン電池向けの革新的な正極材の研究を世界中で行っています。

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最終更新February 11, 2020