April 14, 2021

あらゆるボトルの製造方法に対応するUltrason® Pのラインナップを拡充

この資料は BASF本社(ドイツ)が 2021年3月18日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 射出ストレッチブロー成形、押出ブロー成形、射出成形に対応するポリフェニルスルホン(PPSU)シリーズ
  • さまざまなデザインの、安全で丈夫なボトル製造が可能
  • CHINAPLAS 2021のBASFブースで展示

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、Ultrason®(ウルトラゾーン)Pのラインナップを拡充し、CHINAPLAS 2021※1のBASFブースで展示しています。このUltrason® Pは、業界標準である3つの製造方法、射出ストレッチブロー成形、押出ブロー成形、射出成形のすべてにおいて、高品質なボトル製造が可能です。ポリフェニルスルホン(以下、「PPSU」)であるUltrason® P 2010およびP 3010は、さまざまな色やデザイン、形状のボトルを製造でき、また、丈夫で耐薬品性を備えているため、大人用だけでなく乳児用ボトルにも適しています。この高温熱可塑性プラスチックのカスタマイズされた特性は、3つの製造方法すべてにおいて、メリットがあります。有害物質を含まず、食品接触が認められており、優れた強度と耐薬品性を備え、さらに180℃までの加熱蒸気に対する耐性を備えています。透明で淡いはちみつ色をしたBASFのPPSUを使用したボトルは、製造方法を問わず、電子レンジや熱湯での減菌も可能です。

「大人向けから乳児用まで、高品質で安全、かつスタイリッシュなボトルを製造することは、従来のPETやPP、コポリエステル製のボトルとは比較にならないほど難しい課題です。一般的な製造方法においては、それぞれ使用素材に固有の要件が求められますが、Ultrason® Pはラインナップから最適な素材を選択できるうえ、当社の現場での技術的なアプリケーションサポートや、様々なグレードをグローバルに供給できることから、多くの国のお客様に評価されています」とBASFのグローバルビジネスディベロップメントUltrason®担当者のゲオルグ・グレッセルは述べています。

押出ブロー成形では、プラスチック溶融物は上から下に向かって円形のダイ(型)から押し出され、チューブ状のパリソンが形成されます。その後内圧を利用してパリソンを膨張させ金型に押し当てて成形します。市場に出回っている他のPPSU素材とは異なり、中粘度のUltrason® P 3010は溶融強度が高いため、このプロセスに最適です。この特性により、高温で細長い形状のパリソンはダイ(型)の近くでも安定した状態を保ち、均一なブロー成形を実現します。肉厚やデザインが異なる複雑な形状の場合は、プログラムされたパリソンコントロールを使用することで、パリソンの自重で引き起こされる伸長を防ぎ、ボトルの全長にわたり均一な肉厚を得られます。

射出成形の際には、キャップスレッドやベースの有無にかかわらずボトル本体を射出成形できるため、ボトル設計や哺乳瓶の通気方法に幅広い柔軟性を提供します。上流のホットランナーシステムと組み合わせたシングルおよびマルチキャビティ金型による製造は、現在において最先端の技術です。高流量、低粘度のUltrason® P 2010はその技術にも適しており、耐衝撃性や耐薬品性を損なうことなく、長い流路がある場合でも薄い肉厚を可能にします。

特にアジア地域において、哺乳瓶の製造方法として最も普及しているのは射出ストレッチブロー成形です。まず、キャップスレッドのついた試験管のように見えるパリソンが射出成形金型で製造され、その後再加熱されます。最後にボトルのデザインをネガとしてモデル化するブロー金型で引き伸ばされて膨張します。サイクルタイムが速く、ボトルキャップスレッドが正確に成形できる点がUltrason® P 3010の特長です。

Ultrason® P2010および3010は、スクラップ損失を出すことなく、適切に設定されたホットランナーシステムを使用したプロセスが特に容易であるため、射出成形と射出ストレッチブロー成形に適しています。機械特性や光学特性を損なうことなく、長期使用とさまざまな用途に対応したボトルの製造が可能になります。

Ultrason®は、ポリエーテルスルホン(Ultrason® E)、ポリスルホン(Ultrason® S)、PPSU(Ultrason® P)を含む、BASFのスルホン系樹脂製品群の登録商標です。この高性能素材は、電子機器、自動車、航空宇宙産業で使用される軽量部品のほか、ろ過用メンブレンや、熱湯や食品と接する部品にも使用されています。Ultrason®ブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができます。

BASFのUltrason®ソリューションの詳細については、www.ultrason.basf.com(英語)をご覧ください。

※1CHINAPLAS 2021

April 13 – 16

Shenzhen World Exhibition & Convention Center, PR China

BASF booth

Hall 17, Booth no.: 17E101

Meet BASF at Chinaplas 2021

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2020年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、世界で56.3億ユーロの売上高を達成しました。詳細に関しては、www.plastics.basf.comをご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で110,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2020 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

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最終更新April 14, 2021