BASF、プラスチックのリサイクルを可能にする触媒と吸着剤の新シリーズPuriCycle®を発表
この資料は BASF本社(ドイツ)が 2022年7月13日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
- PuriCycle®シリーズは、新たに開発された触媒と吸着剤によって構成
- 廃プラスチックの熱分解油から、不純物を選択的に除去するように設計された技術
- プラスチック資源の循環を促進
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、廃プラスチック由来の熱分解油を精製する、先進的かつ高性能な製品として、新たにPuriCycle®(ピュリサイクル)の発売を開始しました。PuriCycle®には、廃プラスチックから得られる熱分解油中のさまざまな不純物を選択的に除去、または転換するために開発された、新規触媒と吸着剤が含まれており、プラスチック資源循環における下流処理を可能にします。PuriCycle®は、高効率な精製技術と進化したソリューションにより、お客様が業界のコンプライアンス基準を満たしつつ、プラスチックのケミカルリサイクルプロセスにおいて柔軟性を高められるよう促します。
PuriCycle®が精製する熱分解油は、廃プラスチックのケミカルリサイクルから得られる二次原料であり、プラスチックの製造工程におけるバリューチェーンの初期段階で投入されます。熱分解油の精製は、プラスチックのケミカルリサイクルの中で最も困難な技術的課題です。ハロゲン、窒素、酸素、硫黄化合物などの不純物や、ジエンなどの高濃度の反応性成分が、下流処理を複雑化し、新素材の生産工程に厳しい制限を課しているからです。
BASFのプロセス触媒部門シニアバイスプレジデントであるデトレフ・ラフは次のように述べています。「PuriCycle®により、私たちはプラスチックのケミカルリサイクルに変化をもたらし、プラスチック資源の循環を可能にすることができる立場にあります。最も困難な技術的課題の一つである、熱分解油の精製を可能にするPuriCycle®製品の能力は、プラスチックリサイクルのループを閉じ、廃棄物を最小限に抑え、最終的に化学産業の新しい原料の開拓に大きく貢献します。」
PuriCycle®の詳細については、新しく開設したウェブサイト(英語)をご覧ください。www.catalysts.basf.com/puricycle
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFの触媒事業本部について
BASFの触媒事業本部は、環境触媒とプロセス触媒の世界的なリーディング・サプライヤーです。同事業本部は、私たちが呼吸する大気の保護、生活を支える燃料の製造、先進のバッテリー材料などを含む多岐にわたる化学品やプラスチックの効率的な生産を支える技術開発で卓越した専門知識を提供します。BASFの業界をリードする研究開発プラットフォーム、技術開発への情熱、貴金属とベースメタルへの深い知識を活用することで、触媒事業本部は、独自のソリューションを開発し、顧客の成功をサポートしています。BASFの触媒事業本部についての詳細は、インターネットホームページwww.catalysts.basf.com をご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。
P-22-282