BASF、中国・湛江の新たなフェアブント(統合生産拠点)に新工場を開所
この資料は、BASF本社(ドイツ)が2022年9月6日に発表した英語のプレスリリースを、BASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は9月6日、中国の広東省湛江市(タンコウ市)のフェアブント(統合生産拠点)における、最初の工場を竣工しました。この工場は、中国の顧客向けに年間6万トンのエンジニアリングプラスチックコンパウンドを追加供給し、2023年にはBASFのアジア太平洋地域におけるエンジニアリングプラスチックの総生産能力は42万トンとなる予定です。この新工場により、BASFは自動車やエレクトロニクス業界を中心とした顧客の需要増に対応することができます。
BASF SE の取締役会会長であるDr. マーティン・ブルーダミューラーは、「湛江フェアブントは、輝かしいスタートを切ることができました。新工場の操業開始は、この拠点への道を開くものです。完成すれば、世界で3番目に大きなフェアブントとなり、中国および世界における持続可能な生産の好例となることでしょう」と述べています。
この工場には、100%再生可能なエネルギーの電力が供給される予定です。BASFは、2025年までに湛江フェアブント全体の電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指しています。
BASFのアジア太平洋地域の責任者であるBASF SE取締役会のメンバー、Dr.マーカス・カミートは、次のように述べています。「湛江フェアブントは、最新のデジタル技術と最高の安全基準で建設されます。この工場は、高品質で低炭素の製品を提供し、中国南部の顧客とより強力なビジネス関係を築き、中国市場に対する当社の取り組みを明確に示すことになるでしょう。」
2020年、BASFは湛江のフェアブント予定地で、最初の工場の建設を開始しました。2022年7月、BASFはダイナミックな中国市場における顧客の成長をサポートするため、スチームクラッカーと下流製品向け工場を含む湛江フェアブントの中心部の主要建設フェーズへの最終投資決定を行いました。このフェーズは、2025年後半の稼働を目標としています。多様化のためのさらなる下流製品向け工場を含む拡大フェーズは、2028年までに稼働する予定です。
2018年7月の発表の通り、BASF湛江フェアブントは、2030年までに最大100億ユーロを投じ、BASFの単独責任の下で運営されます。これはBASFにとって過去最大の投資となります。2023年には、熱可塑性ポリウレタン(TPU)の生産工場の稼働を予定しています。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。
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