Trade News | September 19, 2023

BASF、初のバイオマスバランス・プラスチック添加剤を上市

この資料はBASF本社(ドイツ)が2023年9月20日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • プラスチック添加剤の新シリーズは、認定済みのバイオマスバランス・アプローチに基づき、化石原料の代わりに再生可能原料を使用
  • 最初に提供する製品は、ISCC PLUSに従ってTÜV Nordにより認証されたIrganox® 1010 BMBcert™およびIrganox® 1076 BMBcert™酸化防止剤など
  • 業界初のソリューションによってプラスチックの持続可能な開発を促進

 

BASF(本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)は、プラスチック添加剤として使用できる業界初のバイオマスバランス製品の上市を発表しました。Irganox®(イルガノックス) 1010 BMBcert™とIrganox® 1076 FD BMBcert™を含む最初の製品群は、ISCC PLUS*認証(国際持続可能性カーボン認証)に従い、国際的な第三者認証機関であるTÜV Nord(テュフノルド)によってマスバランスの認証を受けています。これら業界初のソリューションは、お客様がそれぞれの持続可能性目標を達成できるよう、化石原料に代わる再生可能原料としてサポートします。

BMBcert™は、化石原料の需要削減に貢献します。バリューチェーンの初期段階において、化石由来の原料をISCC認証のバイオベース原料に置き換え、マスバランス・アプローチに従って対応量を製品に帰属させます。持続可能な方法で調達された再生可能原料の帰属により、「Cradle-to-gate」(ゆりかごからゲートまで)のPCF(製品カーボンフットプリント)を、従来のグレードの世界平均PCFと比較して、最大60%と大幅に削減します。

認証済みの添加剤は、化石資源の節約、温室効果ガスの排出削減、再生可能原料の利用促進によって、持続可能な開発に貢献します。この独自のソリューションにより、お客様は競合他社との差別化を図り、性能や品質を損なうことなく、サステナビリティ目標を達成できるようになります。

Irganox® 1010 BMBcert™およびIrganox® 1076 FD BMBcert™は、Irganox® 1010およびIrganox® 1076のドロップイン代替品となります。これらのBMBcert™製品は、性能、品質、プロダクトスチュワードシップおよび規制の面において従来のグレードとまったく変わらないため、お客様は新しい添加剤の再確認や製品の再処方を行う必要がありません。

BASFのプラスチック添加剤事業グローバル製品管理責任者であるヨルグ・ベントラーゲは、次のように述べています。「相互につながった拠点や工場で構成されているBASFの高度なグローバル生産ネットワークを活用することで、私たちは業界初となる低PCFのドロップインソリューションを、性能特性を変えずに製造することができます。BASFはサーキュラーエコノミーへの道のりの中で、革新的かつ戦略的な顧客パートナーシップによって、私たちがサービスを提供する業界における再生可能原料への持続可能なイノベーションの推進を目指しています。」

Irganox® 1010 BMBcert™とIrganox® 1076 FD BMBcert™は、まずスイスのカイステンにあるBASFの製造拠点で生産され、Irganox® 1010 FF BMBcert™とIrganox® 1076 FD BMBcert™は2024年初頭に米国アラバマ州マッキントッシュの製造拠点から追加供給される予定です。

BASFはプラスチック添加剤業界をリードする革新的なグローバルパートナーとして、お客様のサステナビリティ目標に合わせることに注力しています。BMBcert™添加剤は、プラスチックの新しい価値を創造するVALERAS®(バレラス)ポートフォリオの一部です。BASFは今後も、気候変動対策などの変革テーマに取り組むことで、プラスチック添加剤業界における持続可能なイノベーションを推進していきます。

*ISCC PLUSは、原料から最終製品までのバリューチェーンに沿ったCoC(Chain ofCustody: 加工・流通工程の管理)を保証する、国際的な認証プログラムです。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■日本のBASFについて

BASFは1888年より日本市場のパートナーとして事業活動を行っています。国内にも生産および研究開発拠点を構え、自動車、建設、医薬品・医療機器、電機・電子、包装材、パーソナルケア・ホームケア、農業・食品など、ほぼすべての産業に製品とソリューションを提供し、国内およびグローバル市場で活躍する日本のお客様の成功に貢献しています。2022年の日本での売上高は約26億ユーロ(約3,576億円)、年末の従業員数は923人です。日本のBASFに関する詳しい情報はhttps://www.basf.com/jp をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

 

P-23-309

最終更新September 19, 2023