Trade News | 2025年12月3日

BASF、中国の南京に高性能分散剤の生産ラインを立ち上げ

※この資料はBASF本社(ドイツ)が2025年11月25日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
   

  • コントロールドフリーラジカルポリマリゼーション(CFRP)分散剤により、優れた発色性能を実現 
  • 最先端技術の現地化により、グローバルな供給の信頼性と柔軟性が向上 

  • お客様の持続可能な成長を支援する取り組み 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、中国の南京江北新材料科技園における高性能分散剤の生産ラインの試運転を正式に実施しました。今回の投資により、コントロールドフリーラジカルポリマリゼーション(CFRP)技術を用いた最先端分散剤の現地生産が実現します。今回の世界全体の生産能力の増強は、オランダのヘーレンフェーンにあるBASF拠点での生産と合わせて、供給の信頼性と柔軟性をさらに高めます。 

BASF SEの取締役会メンバーであり、最高技術責任者(CTO)のステファン・コートラーデは新ラインの試運転に立ち会い、 次のように述べました。「この新工場により、安定した現地での供給体制を確立し、工業用塗料および自動車分野において急速に拡大する市場需要を支えていきます。この工場は当社の分散剤向け高度CFRP技術と最先端の生産プロセスにより、PCF(製品カーボンフットプリント)を低減した製品を通じてアジア地域のお客様のグリーントランスフォーメーションをサポートします。」 

BASFディスパージョン&レジン事業本部プレジデントのゴプス・ピレイは次のように述べています。「当社の事業の特徴として、強固なパートナーシップが挙げられます。南京におけるCFRP生産の拡大と、オランダのヘーレンフェーン拠点からの供給を組み合わせることで、より迅速な対応が可能になり、ダイナミックな市場で成功を収めるためにお客様が必要とする柔軟性を提供できます。」 

BASFディスパージョン&レジン事業本部グローバルビジネスマネジメント添加剤担当バイスプレジデントのシルヴァン・ユゲナールは次のように述べています。「南京工場におけるCFRP技術の導入は、当社の競争優位性をさらに強化するものです。高度な分散剤ソリューションを提供することで、お客様が性能面でリードできるように支援していきます。」 

2007年より、BASFの南京工場は中国およびアジア太平洋地域における重要なスペシャリティ化学品生産拠点となっています。今回の拡張により、BASFの市場競争力とイノベーションがさらに強化されます。 

高性能分散剤は、塗料、インク、複合材料において不可欠であり、顔料の分散性、発色性能、および分散体の安定性を向上させます。CFRP技術は、広色域と優れた製品性能を求めるハイエンド市場の需要に応えるものです。 

BASFの中国進出140周年ということもあり、今回の新工場の試運転はBASFのイノベーションと持続可能な業界の発展へのコミットメントを強く示しています。 

   

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。 

   

■BASFのディスパージョン&レジン事業本部について 

BASFのディスパージョン&レジン事業本部は、高品質の幅広いポリマーディスパージョン、樹脂、添加剤および電子材料の開発、生産、販売を世界各地で行っています。これらの材料は、コーティング、建設、接着剤、印刷・包装、電子および紙を含む複数の産業のフォーミュレーションに使用されます。ディスパージョン&レジン事業本部は、包括的な製品ポートフォリオと業界に関する広範な知識を生かして、革新的かつ持続可能なソリューションをお客様に提供し、フォーミュレーションの促進に貢献しています。ディスパージョン&レジン事業本部の詳しい情報はhttps://www.dispersions-resins.basf.com/ をご覧ください。 

    

■BASFについて 

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追求しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024年のBASFの売上高は653億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。 

Today, BASF officially launched its new high-performance dispersant production line in Nanjing, China. Lu Weidong (fifth from the left), Member of the Standing Committee of CPC Nanjing Municipal Committee, Secretary of the CPC Working Committee of Nanjing Jiangbei New Area, Tao Lei (third from the right), Member of the CPC Working Committee of Nanjing Jiangbei New Area and Vice Director of Administration Committee of Nanjing Jiangbei New Area, Dr. Stephan Kothrade (sixth from the left), Member of the Board of Executive Directors and Chief Technology Officer, BASF SE, Dr. Jeffrey Lou (fourth from the right), President and Chairman of BASF Greater China, joined with government officials and BASF executives at the commissioning ceremony. 
Photo: BASF

BASFは、中国・南京において新しい高性能分散剤の生産ラインを立ち上げました。

式典には、中国共産党南京市委員会常務委員会委員で南京江北新区党工委書記の陸衛東 氏(左から5人目)、南京江北新区党工委委員で南京江北新区管理委員会副主任の陶磊 氏(右から3人目)、BASF SE取締役会メンバー兼最高技術責任者のステファン・コートラーデ(左から6人目)、BASFグレーターチャイナ プレジデント兼会長のジェフリー・ロウ(右から4人目)をはじめ、政府関係者およびBASF幹部が出席しました。 
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最終更新2025年12月3日