2020年9月16日

BASF子会社trinamiX、日本市場向けに赤外線センサーの販売ネットワークを強化し、商業化を開始

ドイツの総合化学会社BASFの子会社であるtrinamiX GmbH(トライナミクス)社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、日本市場に向けた赤外線センサー事業の技術サポート体制と販売ネットワークを強化しています。その一環として、この度、株式会社アイ・アール・システム(本社:東京都多摩市)と赤外線センサーの販売代理店契約を締結しました。本契約は、trinamiXが開発・製造する赤外線センサーHertzstück™ (ヘルツシュテュック)を、アイ・アール・システムが日本市場に向けて販売するものです。相互の営業活動を制限しない非独占的な販売代理店の形態とすることで、相互の自由な営業活動による相乗効果を狙います。また、trinamiX製赤外線センサー事業については、BASFジャパン株式会社(本社:東京都中央区)内に推進チームを設けて日本での事業拡大を目指しており、すでに日本のお客様向けに商品供給も開始しています。

trinamiXの赤外線センサーは、PbS/PbSe(硫化鉛/セレン化鉛)光導電素子で、波長1~5µmの近赤外線(NIR:Near-Infrared)の検出が可能となります。trinamiX独自の薄膜封止技術により、使用環境中の水分や酸素による品質劣化を極限まで低減させることができます。また、この薄膜封止技術によりベアチップ状態での商品供給も可能となり、センサー素子の大幅な薄型化に加え、電子プリント基板(PCB:printed circuit board)への表面実装が可能になります。本PbS/PbSe赤外線センサーは、赤外分光器、ガスセンシング、炎・火花検出、火炎制御、医療機器、およびIoTセンサーシステムなどの様々な産業領域や用途において優れた性能を発揮します。

trinamiX IRセンサー開発部長のDr. セバスチャン・バロッフは次のように述べています。「日本は、赤外線センサーを含むハイテク産業において世界最大級の市場の一つであり、産業用システム、医療機器、民生用機器等の領域で世界的リーディングカンパニーが数多く存在しています。この重要な日本市場で事業を強化できたことを大変うれしく思います。」

また、BASFジャパン 経営推進本部 trinamiX事業開発マネージャー 山野裕貴は、「アイ・アール・システムは赤外線技術分野における高い専門知識に加え、日本市場における多様な産業分野との販売ネットワークを持っています。両社の協力関係の強化により、日本のお客様に向けた一層の販売チャネルの拡大を確信しています」 と述べています。trinamiXは、日本市場において赤外線センサーおよびそのソリューションによる、今後のさらなるお客様支援を目指します。

 

trinamiX GmbH について

trinamiX(トライナミクス)は、ドイツに本社を置く総合化学会社BASFの完全子会社です。2015年に設立され、多様な科学技術分野の専門性を身に付けた総計100人を超える開発チームを擁し、赤外線センシングに加え、3Dイメージングや測距技術におよぶ幅広い先進技術と製品ポートフォリオの開発を進めています。

www.trinamixsensing.com

 

日本における赤外線センサー事業、および製品・ソリューションについて

https://www.basf.com/jp/ja/who-we-are/innovation/our-innovations/trinamiX.html

 

BASF(ビーエーエスエフ)について

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で117,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2019 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。

www.basf.com

本リリースに関するお問い合わせ先

BASF ジャパン株式会社

TEL: 03-5290-3000 (代表)

FAX: 03-5290-3333

 

 

Last Update 2020年9月16日