July 14, 2022

BASFの水発泡ポリウレタン断熱スプレーフォームが、Kinglong社の 最新型バスの車内環境を改善

この資料は、BASFが2022年5月27日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • PONY Testing International Groupが実証する、厳しいVOC基準を満たすPUフォーム
  • 難燃性の向上によって、2018年からの新規制(JTT 1095-2016*1)に対応

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)の水発泡ポリウレタン断熱スプレーフォームが、Kinglong United Automotive社(金龍ユナイテッド・オートモーティブ、本社:中国 蘇州、以下Kinglong)の最新型バスに採用されました。中国の大手バスメーカーであるKinglongと、その部品サプライヤーであるChangzhou Tianshun Automotive Parts社(常州天順オートモーティブ・パーツ 本社:中国 天順)、そしてBASFが協力し、100%水発泡のスプレーオープンセルフォームシステムElastoflex® (エラストフレックス)CE 3651/108を開発しました。PONY Testing International Group(PONYテスティング・インターナショナル・グループ、本社:中国)による試験報告で、このPUフォームは厳しいVOC(揮発性有機化合物)基準を満たすことが実証されており、公共交通機関の車内環境を改善します。

Elastoflex® CE 3651/108の高い難燃性は、商用バスの断熱材に使用される内装材や断熱部品において、28超という高い限界酸素指数(LOI*2値)を規定した、JTT 1095-2016の産業規制にも適合しています。

BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア地域統括本部トランスポーテーション部門 バイスプレジデントのデズモンド・ロングは次のように述べています。「BASFが難燃(FR)テクノロジーをもとに、より厳しいFR要件を満たす低臭気スプレーフォームシステムを開発したのは、初めてのことです。また、コストと最終製品の性能を最適化するために、スプレーフォーム加工でパートナーをサポートしました。」

*1 JTT 1095-2016: 中華人民共和国の運輸産業規格。この規格は、商用バス内装材の難燃性に関する技術的要件および試験方法について規定するものです。この規格は、商用バス内装材の難燃性の評価に使用されます。

*2 LOI:限界酸素指数(Limiting Oxygen Index)は、着火後、試料が安定した燃焼を維持するために必要な、最小酸素濃度(vol%)と定義され、消火の容易さの指標とされています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2021年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、世界で72.9億ユーロの売上高を達成しました。詳細に関しては、www.plastics.basf.com をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

 

最終更新July 14, 2022