April 11, 2023

BASFモノマー事業本部、アジア太平洋地域で初のISCC PLUS認証を取得し、サステナブル製品のポートフォリオを拡充

この資料はBASFが2023年3月27日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 韓国・温山と麗水の製造拠点で、アジピン酸とPA6.6、MDIとTDIのISCC PLUS認証を取得
  • 急成長するアジア市場のニーズに応え、カーボンフットプリントを大幅に削減した、よりサステナブルなソリューション提供を目指す

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のモノマー事業本部は、2023年2月にサステナビリティに関する意欲的なロードマップを発表しました。そして今回、韓国の温山(オンサン)と麗水(ヨス)にある製造拠点がISCC*1 PLUS認証(国際持続性カーボン認証)を取得したことで、あらゆる地域のお客様のサステナビリティ目標の達成を支援するという、当事業本部の決意が示されました。アジア太平洋地域で初めてのISCC PLUS認証であり、現在韓国から供給されている製品グレードと変わらない製品性能と、CO2排出量の少ないBMB(バイオマスバランス)製品、およびChemCycling®(ケミサイクリング)の製品を提供できることを証明しています。

BASFモノマー事業本部のプレジデントであるDr.ランクマー・ダルヴァは、次のように述べています。「化学品生産を中心とした製品ビジネスによって、私たちはBASFだけでなくBASFが製品やサービスを提供している多様なお客様の産業を、サステナブルに変革させることができます。お客様のビジネスを持続可能な形で成長させるという決意が、認証取得によって示されているのです。今後も、将来的な需要にお客様がポートフォリオを適応させていけるように、適切なソリューションを提供していきます。」

BASFモノマー事業本部アジア太平洋地域のシニアバイスプレジデントであるクラウディア・ホワンは、次のように述べています。「今回の認証は、低PCF(カーボンフットプリント)製品生産への道のりにおいて重要な節目となります。私たちにとってサステナビリティは成功の鍵であり、BASFは責任を持って積極的に道を切り開いていきます。」ISCC PLUS認証製品は、テキスタイル、包装、自動車、建設、白物家電など、基礎化学品を使う数多くの産業に供給されます。

BASF韓国のマネージングディレクターであるDr.ソン・ドゥシュンは、次のように述べています。「麗水と温山の拠点で、韓国初となるISCC PLUS認証を取得したことを大変うれしく思います。また、今回初めて1つの国のバリューチェーン全体が認証を受けたことで、低PCFのアジピン酸とポリアミド6.6をお客様に提供することになりました。」BASFのBMBとChemCycling® 製品を提供できる体制が整った温山の拠点では、最初の顧客注文を処理しました。そして、さらに多くのお客様が低PCFに向けた取り組みに加わり、サステナブルな製品開発に協力することに意欲を示しています。

アジピン酸とPA6.6に適用される現在のBASFのBMBアプローチによって、それぞれのPCFが少なくとも70%*2削減されることが証明されています。今後もモノマー事業本部ではさらに低PCFの製品を開発する予定で、2024年末までにはアジア太平洋地域で生産されるアジピン酸、そして2027年末までには、PA6.6のCO2排出量ネットゼロを達成する見込みです。

温山拠点の認証と並行して、麗水のBASF生産拠点もTDI(トリレン・ジイソシアネート)とMDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)の生産でISCC PLUS認証を取得しました。TDIは自動車、航空、家具など多くの産業で使用される接着剤や発泡体の重要な中間体であり、MDIはポリウレタン、ポリアミドイミドや発泡体、断熱材、接着剤に不可欠な原材料です。

モノマー事業部門では、主要な拠点と200以上の製品がRedCert2認証またはISCC PLUS認証を取得しています。今後数年間にわたり、さらに多くのアジア拠点での認証取得を目指し、アジア地域のお客様向けに認証取得済みのBMB製品のポートフォリオを拡充していく予定です。

BASFのモノマー事業本部が提供するサステナブル製品の詳細については、こちらをご覧ください。https://chemicals.basf.com/global/en/Monomers.html (英語)

*1 ISCCは、国際的な持続可能性認証システムであり、農林系バイオマス、循環型・バイオベース素材、再生可能エネルギーなど、すべての持続可能な原料を対象としています。

*2 PCFの算出方法:Product Carbon Footprint (basf.com) (英語)

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFのモノマー事業本部について

BASFのモノマー事業本部では、大規模なモノマーや基本重合体、無機薬品類の広範なポートフォリオを取り扱っています。主な提供製品は、MDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)、TDI(トリレン・ジイソシアネート)、ポリアミド6、6.6及び共重合体、カプロラクタム、アジピン酸、ヘキサメチレンジアミン、無機化学品、接着剤・含浸樹脂です。これらの製品は、自動車、家具、建設、木工、食品、飼料、太陽光、包装、テキスタイルなど、幅広い産業で使用されています。詳しい情報は、https://chemicals.basf.com/global/en/Monomers.html をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com

 

2月下旬に温山拠点からお客様のもとへ出荷されたバイオマスバランスのアジピン酸の第一弾
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最終更新April 11, 2023