CHINAPLAS 2024: BASF、一連のリサイクルグレードと循環型ソリューションによってプラスチック・ジャーニーを加速
この資料は2024年4月23日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
- アジアで調達されるポストコンシューマープラスチック廃棄物由来の熱分解油を使用したポリアミドを紹介
- 持続可能なプラスチック添加剤ソリューションを展示
- アジアにおいて、お客様のサステナビリティ・ジャーニーと目標達成を可能にする全方位での材料ソリューション提供
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はCHINAPLAS 2024にて、アジアで調達されるポストコンシューマープラスチック廃棄物を原料とした熱分解油を一定の割合使用し、マスバランス・アプローチに基づいたUltramid® Ccycled®ポリアミド(PAを含む、資源循環ソリューションをベースとし、お客様ともに新しい価値を創り共有することを可能にする製品を紹介しました。BASFは先日、簡易で大量のPUフォームのリサイクルを可能にする革新的な「Design-for-Recycling」ポリウレタン(PU)フォーム技術を発表しました。BASFも一連のリサイクルプラスチックの提供を通じて、より持続可能な将来に向けたプラスチック・ジャーニーを進めています。
BASFパフォーマンスマテリアル事業本部 アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイトは次のように述べました。
「CHINAPLAS 2024での幅広いサステナブル製品の発表を通じて、BASFは、アジアにおいてお客様のサステナビリティ・ジャーニーと目標達成を可能する全方位での製品群提供を、誇りをもってお約束します。特に、マスバランス方式で製造された「アジア市場向けのアジア製」のUltramid® Ccyled®は、アジアで調達したポストコンシューマープラスチック廃棄物を原料とした熱分解油を使用しており、BASFが統合バリューチェーンにおける原料転換に力を入れていることを示しています。」
先ほどに加え、BASFはさまざまなプラスチック用途分野での持続性を大いに向上させる最新の添加剤も紹介しました。
BASFのアジア太平洋地域のグローバルビジネスマネジメント・プラスチック添加剤担当バイスプレジデントである、ヘゼル・スプラフケは次のように述べました。「CHINAPLAS 2024は、業界のキープレイヤーとつながり、プラスチック添加剤技術の将来の見通しを共有し、資源循環への移行を加速させる機会を新たに得る絶好の場となるでしょう。」
ケミカルリサイクルとともに、メカニカルリサイクルは、循環循環を実現するために必須な構成要素です。メカニカルリサイクルはプラスチック廃棄物を回収して再生します。このプロセスにおいて、プラスチック添加剤は重要な役割を果たします。添加剤を独自に組み合わせたIrgaCycle®(イルガサイクル)は、樹脂メーカー、コンパウンダー、リサイクル業者らが再生材料の含有率を高めることを可能にし、リサイクル材の品質のばらつきを抑え、最終製品の性能を向上させます。
再生材料100%のペレットから作られたカーステレオのフレーム、古い漁網から作られたTシャツ、プラスチックトレイをアップサイクルした収納容器などは、リサイクルプロセスの手段としてIrgaCycle®を使用した典型的な例です。CHINAPLAS 2024では、最近上市した自動車ルーフパネル枠に使われる発泡ポリウレタン向け安定剤のIrgastab® PUR 71、浮桟橋などのような製品で優れた光安定性を発揮するTinuvin® 2730、農業ハウス用フィルムに使用されるNOR技術も紹介しました。
当社のプラスチック・ジャーニーは、より持続可能で循環型の未来に向けてプラスチック業界の変革をBASFが継続的に主導する決意そのものです。生産から廃棄、さらなる先に至るまで、プラスチックのライフサイクル全体を網羅する包括的な取り組みでもあります。材料革新に加え、BASFはプラスチックの資源循環の推進に積極的に取り組んでいます。それは、リサイクル性を考慮した製品や包装材の設計、廃棄物を減らすための製造工程の最適化、効率的な回収・リサイクルシステムの確立に向けたパートナーとの協働も含まれます。資源を循環させ、再生プラスチックをバリューチェーンに再投入することにより、BASFは資源の枯渇とプラスチック廃棄物による環境影響を最小限に抑えることを目指しています。
技術的または経済的な理由でメカニカルリサイクルされないポストコンシューマープラスチック廃棄物は、熱分解油に変換されます。この再生原料はBASFの製造工程にドロップインソリューションとして投入され、製品カーボンフットプリントの削減目標*や再生材比率目標のようなお客様のご要望を満たすことが可能になります。再生材料の特性は、第三者監査を受けたマスバランス・アプローチにより認証済製品に割り当てられます。
BASF グレーターチャイナ プレジデント兼会長のDr.ジェフリー・ロウは、次のように述べました。
「中国が高品質な製品製造とサステナビリティにフォーカスした成長モデルへと移行する中、BASFは革新的で持続可能な化学製品への需要の高まりに応えるべく、万全の体制を整えています。CHINAPLAS 2024やその他の展示機会への参加を通じて、私たちはお客様やパートナーの皆様とつながり、プラスチック・ジャーニーをともに加速させ、中国における新たな生産力の発展を支援します。」
* TfS 上流システム拡張(USE)手法に基づく
CHINAPLAS 2024におけるBASFの写真と情報は、こちらをご確認ください。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■日本のBASFについて
BASFは1888年より日本市場のパートナーとして事業活動を行っています。国内にも生産および研究開発拠点を構え、自動車、建設、医薬品・医療機器、電機・電子、包装材、パーソナルケア・ホームケア、農業・食品など、ほぼすべての産業に製品とソリューションを提供し、国内およびグローバル市場で活躍する日本のお客様の成功に貢献しています。2023年の日本での売上高は約18億ユーロ(約2,691億円)、従業員数は920人(2023年12月末現在)です。
日本のBASFに関する詳しい情報はhttps://www.basf.com/jpをご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。