Trade News | June 14, 2023

BASF、アジア太平洋と北米でバイオベースのAPG®の生産能力を拡大

この資料はBASF本社(ドイツ)が2023年6月6日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
 
  • バイオベースおよび生分解性界面活性剤の世界的な需要増に対応するため、生産ラインを、タイのバンパコンに新設、米国のオハイオ州シンシナティに増設
  • 2つの生産ラインは2025年に稼働予定

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、タイのバンパコンと米国のオハイオ州シンシナティの2つの拠点で、アルキルポリグルコシド(APG®)の生産能力をグローバル規模で拡大します。BASFは、2つの地域で同時に拡大することにより、APG®のグローバルマーケットリーダーとしての地位を強化し、最寄りの供給拠点からより迅速かつ柔軟にお客様にサービスを提供するとともに、従来の地域間流通量を削減することができます。これらの生産ラインは2025年に稼動する予定です。

BASFケア・ケミカルズ事業本部のバイスプレジデントであるメアリー・クリアンは、「今回の投資により、BASFはあらゆる関連産業におけるAPG®のリーディングサプライヤーとしての地位を確固たるものにしていきます。私たちのお客様も世界中の消費者も、持続可能な製品の重要性を認識しています。BASFは、優れた性能を持つ持続可能な製品を提供することに全力を尽くしています。今回の増設により、パーソナルケアやホームケアだけではなく、産業用・業務用洗浄剤や工業用添加剤分野などさまざまな用途に提供可能となり、バイオベースおよび生分解性界面活性剤の世界的な未来を実現します」と述べています。

BASFケア・ケミカルズ事業本部北米地域担当のシニアバイスプレジデントであるマルセロ・ルーは、次のように述べています。「北米におけるAPG®の唯一の生産者として、今回の増設は、革新的なバイオベースおよび生分解性界面活性剤をお客様に提供するという私たちの揺るぎない決意を示すものです。この設備の増設により、ケア・ケミカルズ事業部のポートフォリオ全体において、お客様がより持続可能なソリューションに対する消費者や規制への対応を支援する準備が整いました。」

「タイのバンパコンは、すでにBASFのアジアにおける重要な生産拠点となっています。この新しいAPG®ラインが中国の金山にある既存のAPG®サイトに加わることで、納期短縮とお客様の事業継続性を可能にし、アジア大陸におけるバイオベース界面活性剤事業の成長と消費者需要の増加をサポートします」と、BASFケア・ケミカルズ事業本部アジア太平洋地域担当のシニアバイスプレジデントであるアグス・チプトラは述べています。

BASFは現在、ドイツのデュッセルドルフ、米国のオハイオ州シンシナティ、中国の金山でAPG®を生産しています。アジアと北米の地域生産能力を拡大するための投資は、世界的な需要の高まりを契機としたもので、既存の施設を補完するものです。

APG®は、100%天然の再生可能な原料を使用したバイオベースで、容易に生分解される地球環境に優しい二次界面活性剤です。APG®は持続可能で優れた性能を持つだけでなく、非イオン性であるため他の界面活性剤との配合が可能です。APG®は、パーソナルケア、ホームケア、産業用・業務用洗浄剤、工業用添加剤や農業分野など、さまざまな用途で広く使用されています。

これは、BASFのケア・ケミカルズ事業部が将来の課題に取り組んでいる一例です。
サステナビリティ、デジタル化、イノベーション、そして新しい取り組みが、Care 360°- Solutions for Sustainable Life (英語)の重要な礎となっています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■ BASFのケア・ケミカルズ事業本部について

BASFのケア・ケミカルズ事業本部は、パーソナルケア、ホームケア、業務用洗浄関連などの業界や技術アプリケーションに幅広い原料を提供しています。BASFは、化粧品業界、洗剤およびクリーナー業界におけるリーディングサプライヤーであり、お客様に革新的かつ持続可能な製品、ソリューションおよびコンセプトを提供しています。高品質な製品ポートフォリオには、界面活性剤、乳化剤、ポリマー、油性剤、キレート剤、化粧品有効成分および紫外線吸収剤などがあります。ケア・ケミカルズ事業部は世界各国に生産・開発拠点を有し、特に新興成長市場にて事業を拡大しています。

詳細については http://www.care-chemicals.basf.com/ をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

 

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June 14, 2023