BASF、自動車触媒および貴金属サービス事業のカーブアウトを完了
- ニュージャージー州イズリンに本社を置く新会社BASF Environmental Catalyst and Metal Solutionsを設立
- カーブアウトは予定通り18ヶ月で完了
BASF(本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)は、自動車触媒と貴金属サービス事業のカーブアウトを完了し、別法人としてBASF Environmental Catalyst and Metal Solutions社(本社:アメリカ、以下、「ECMS」)を設立しました。BASFは2021年12月に、この事業のカーブアウトの完了見込みを18ヶ月と発表しています。
BASF SE取締役会メンバーでサーフェステクノロジー部門担当であるDr.マーカス・
カミートは次のように述べています。「お客様、パートナー、社員のために事業の継続性を維持しながら、この重要なマイルストーンを予定通りに達成することができました。ECMSチームは、多くのBASFおよび外部の専門家に支えられ、優れた業績を上げながら、カーブアウトに関連する責任を果たし、素晴らしい仕事をしてくれました。同時に、お客様に対して高い競争力、優れたコスト効率、革新的なソリューションに焦点を当ててきました。」
ECMSは15カ国でグローバルに事業を展開し、4,500人以上の社員と20カ所の生産拠点を有しています。ECMSは独立した組織として、法人、ITシステム環境を独自に運営しています。ECMSの事業は、引き続きサーフェステクノロジーセグメントの触媒部門の一部となります。
ECMSのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるディルク・ブレムは、次のように述べています。「カーブアウトを達成できたことは、私たちのチームの成果であり、非常に誇りに思います。業界をリードする技術革新により、当社は新たなプラットフォームを獲得しており、今回のカーブアウトの成功により、より厳しくなる乗用車および大型車の排ガス規制に合わせて、機敏かつ起業家精神を持って市場機会を捉えることができるようになりました。さらに、循環型ソリューションと水素経済における成長分野をさらに追求していきます。」
ECMSは自動車触媒の世界的リーダーであり、ガソリン車、ディーゼル車、オフロード車、二輪車、小型エンジン、その他の用途の自動車触媒を製造しています。また貴金属製品の取引、サービスにおける有数のサプライヤーであり、使用済み自動車触媒から貴金属をリサイクルする最大の企業でもあります。
上記のリサイクル事業では、白金族金属(PGM)を含む原料を商業グレードの業界基準を超える純度まで精製し、新しい自動車触媒や化学触媒の製造に還元しています。
貴金属のリサイクルは、一次(または採掘された)PGMを精製するよりも、CO2排出量が97%少なく、循環経済とサステナビリティに寄与します。
ECMSが追求する成長分野には、水の電気分解による水素製造と燃料電池自動車での水素使用という、水素経済のバリューチェーンの両端における貴金属リサイクルと触媒ベースの製品とサービスのさらなる開発が含まれます。ECMSチ-ムは、より優れた電気分解装置の建設を可能にし、その結果グリーン水素製造のコストを引き下げる次世代電極触媒の研究にも取り組んでいます。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASF Environmental Catalyst and Metal Solutionsについて
BASF Environmental Catalyst and Metal Solutions(ECMS)は、触媒と貴金属のグローバルリーダーとしての深い専門知識を活用し、自動車、航空宇宙、室内空気清浄、半導体、水素経済など多くの業界のお客様に製品とサービスを提供するとともに、貴金属取引とリサイクルを展開する包括的なサービスを提供しています。ECMSは、循環型ソリューションとサステナビリティに重点を置き、お客様がよりクリーンで持続可能な世界を創造できるよう支援することをお約束します。生命の要素(生活に不可欠なもの・こと)を保護することが私たちの目的であり、これが常に新しいソリューションを生み出す原動力となっています。ECMSは、世界15カ国で4,500人以上の従業員と20カ所の生産拠点を擁し、グローバルに事業を展開しています。
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