BASFの香料原料部門、新たな天然香料でIsobionics®ポートフォリオを拡充
- Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80を Isobionics®香料ポートフォリオに新たに追加
- クローブ油由来でなく再生可能資源を使用した最先端のバイオテクノロジーで製造され、フェノールやオイゲノールの特徴を有さず
- お客様に合わせてカスタマイズ開発された新たな香料を、FlavorTalk Raw Materials Exhibition 2024で発表
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、香料原料部門のIsobionics®(アイソバイオニクス)ブランドで、香料市場に新たな天然製品を上市します。Isobionics® Natural beta-Caryophyllene(β-カリオフィレン) 80は、Isobionics®ポートフォリオに新たに加わった製品であり、お客様のニーズに基づく天然香料を開発することへの私たちのコミットメントを証明するものです。Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80は、3月20日にロンドンのミレニアムグロスターホテル カンファレンスセンターで開催されたFlavorTalk Raw Materials Exhibition 2024で初披露されました。
BASFのフレーバーローンチマネージャーであるジョヴァンニ・ディアンドラは、次のように述べています。「この度、当社の天然香料ポートフォリオに新たに加わった、Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80を市場に紹介できることを大変嬉しく思います。当社の製品はすべて、収穫条件や植物環境に左右されることなく、無農薬で生産されています。最先端の発酵技術をもとに、私たちはより多くのお客様や市場のニーズに応えるべく、定評のある柑橘系製品だけでなく、それ以外の天然香料のポートフォリオも常に拡充しています」。
Isobionics®は、柑橘系のポートフォリオを超えた新たな境地を切り開き、以下の新製品を投入することで、食品、飲料、香料の専門家たちにとって新たな可能性を提供します。
- Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80は、ハーブのようなややグリーン、パセリ、ブラックペッパー、グレープフルーツに、わずかにクラリセージの香りがします。フレーバーとしては10~20 ppmレベルでウッディ、グレープフルーツ、シトラス、マンゴー、洋ナシの皮の風味を呈します。
- Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80はクローブ油を原料としていないため、フェノールやオイゲノール的な特徴がありません。そのため、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系香料、ブラックペッパー、イランイラン、ペパーミントオイルへの使用が可能です。この製品は純度80%であり、飲料、食品、香粧品など幅広い用途に適しています。また、最先端の発酵技術により、プレミアムな品質と供給安定性を保証します。
- Isobionics® Natural beta-Caryophyllene 80は、EUおよび米国の食品グレード規制(それぞれFLAVIS: 01.007およびFEMA番号2252)に準拠しています。また、EU NaturalおよびUS Natural、無農薬*、コーシャおよびハラール認証を取得しています。
新しい香料で、フレーバリストのパレットを新たなレベルに拡大
発酵技術によって非常に高い濃度で生成されるこの新たな香料成分は、柑橘系のエッセンシャルオイルだけでなく、イランイラン、ブラックペッパー、クローブ、グアバ、タイム、ローズマリー、ペパーミント、ユーカリ、シナモン、ラベンダー、セージなどの天然オイルにも含まれています。新たな天然製品は、再生可能な原料のみを使用しているため、収穫状況や季節性に左右されず、農業残渣の心配もありません。
BASFの香料原料部門担当バイスプレジデントであるステフェン・ゲッツは、次のように述べています。 「Isobionics®の天然β-カリオフィレンは、発酵ベースの天然香料に対するお客様のご要望に応えるものであり、当社がお客様のニーズを重視し、常にイノベーションに取り組んでいることの証です。フレーバー業界における品質とサステナビリティを最優先に考えた、革新的な香料原料を提供できることを私たちは誇りに思います」。
消費者の嗜好に合わせて優れたフレーバープロファイルを提供するという、将来の原料開発において、バイオテックプラットフォームが大きな役割を果たしています。
* DIN-EN 15662に基づき、定期的に検査を実施。商品と農薬の組み合わせリストは、ご要望に応じて提供可能です。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFのニュートリション&ヘルス事業本部について
BASFニュートリション&ヘルス事業本部は、ヒトおよび動物の栄養、医薬品、フレーバーおよびフレグランス業界向けに包括的な製品とサービスを提供しています。科学に基づいたポートフォリオを通じて、世界的に成長する市場のお客様に対応し、拡大する世界人口の需要に応えます。お客様とともに、世界中の消費者の栄養、健康、福祉の向上に積極的な役割を果たしています。当社の製品は、最高の安全性、規制、持続可能性の基準を満たしています。BASFニュートリション&ヘルス事業本部は、欧州、北米、アジア太平洋地域に拠点を構えています。詳しくは、https://www.basf.com/jp/ja/products/nutrition.html をご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年のBASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.com をご覧ください。
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