February 20, 2023

BASFの六呂見事業所、REDcert2認証を取得し、バイオマスバランス・アプローチによる低炭素型アクリル系ディスパージョンの成長需要をサポート

バイオマスバランス・アプローチに基づくアクリル系ディスパージョンの製造工場として、日本初

・塗料や包装を含む複数の産業で、低炭素製品に対する消費者の需要が増加

・REDcert2認証により、製造における再生可能資源使用分の最終製品への正確な割り当てを保証

 

ドイツの総合化学会社BASFの日本法人BASFジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石田 博基)は、六呂見事業所(三重県四日市市六呂見)にて、独立した第三者機関の監査を経て、REDcert2認証を取得しました。今回の認証取得により、BASFは化石由来のディスパージョンと同等の性能を持つ、REDcert2認証済みのバイオマスバランス・アプローチに基づく低炭素型アクリル系ディスパージョン(以下、BMB低炭素型アクリル系ディスパージョン)をお客様に提供することができるようになります。

製造業は、持続可能なより良い未来の創造するために、CO2排出量の削減を目指しています。また、消費者の環境への意識が向上したことにより、塗料や包装を含む産業では、低炭素製品への需要が高まっています。BASFでは、製造の過程で、化石資源を再生可能な原材料に置き換えるバイオマスバランス(BMB)アプローチ(後述)を採用したBMB製品を通じて、この需要に応えています。BASFディスパージョン事業本部 アジア太平洋地域のシニアバイスプレジデントであるビア・ダーバー・メータは、次のように述べています。「 六呂見事業所が、BMB低炭素型アクリル系ディスパージョンの日本初の製造工場になったことを発表でき、嬉しく思います。六呂見は、ディスパージョン&レジン事業本部の拠点の中で、2020年の中国、2022年のマレーシア パシル・グダンに続き、アジアで3番目にREDcert2認証を取得した拠点です。日本はBASFの主要市場であり、日本の消費者は、持続可能な製品に対して高い意識を持っています。六呂見事業所でREDcert2規格を取得し、認証を受けた低炭素型アクリル系ディスパージョンを提供することにより、より良いサービスをお客様へ提供できるようになります。」

主に日本国内のビジネスを支える六呂見事業所には、最先端のR&Dセンターおよび生産工場があります。建築用塗料、建設、包装の各分野のお客様にサービスを提供しています。六呂見事業所は、イノベーション開発から運用サポートに至るまで、お客様にワンストップソリューションを提供する包括的な事業体制を有しています。BASFジャパンのディスパージョン&レジン事業部の事業部長である石山 備凡は、次のように述べています。「当社のBMBアプローチによる低炭素型製品は、性能や品質を一切妥協すること無くCO2削減を実現できるため、お客様にとって理想的なソリューションです。CO2排出量削減に対する市場の関心は高く、当社のBMB製品ポートフォリオに対し、お客様から前向きなご意見とご関心をいただいています。」

バイオマスバランス・アプローチについて

バイオマスバランス・アプローチは、生産プロセスを通して使用される代替原料の総量を追跡し、代替原料の最終製品への正確な割り当てを保証するCoC(chain-of-custody:加工・流通工程の管理)モデルの一つです。再生可能資源は化石資源と混合され、多段階生産工程の初期段階でBASFの工場に投入されます。その後、お客様に販売する最終製品に認証済み再生可能資源の投入量が割り当てられます。生産拠点、およびBMB製品は、その割り当てプロセスを含め、独立した第三者機関であるREDcert2によって認証されています。BASFはREDcert2規格でBMB製品の認証を取得した最初の企業の一つです。バイオマスバランス・アプローチの大きな利点は、再生可能な原材料を既存の生産ネットワーク内で使用できることです。製品開発や新しいインフラへの投資が不要であり、製品の特性も変わりません。BASFは、化石原料から作られた製品と同等の品質および特性を保ちつつ、CO2排出量の削減や化石資源の使用量削減という点で、より優れた環境特性を持つ製品をお客様に提供できます。

 

 

■BASF のディスパージョン&レジン事業本部について

BASFのディスパージョン&レジン事業本部は、高品質の幅広いポリマーディスパージョン、樹脂、添加剤および電子材料の開発、生産、販売を世界各地で行っています。これらの材料は、コーティング、建設、接着剤、印刷・包装、電子および紙を含む多くの産業のフォーミュレーションに使用されます。ディスパージョン&レジン事業本部は、包括的な製品ポートフォリオと業界に関する広範な知識を生かして、革新的かつ持続可能なソリューションをお客様に提供し、フォーミュレーションの促進に貢献しています。ディスパージョン&レジン事業本部のさらに詳しい情報は、https://www.basf.com/jp/ja/products/product-list/dispersions-and-resins.html をご覧ください。

 

■日本のBASFについて

BASFは1888年より日本市場のパートナーとして事業活動を行っています。国内にも生産および研究開発拠点を構え、自動車、建設、医薬品・医療機器、電機・電子、包装材、パーソナルケア・ホームケア、農業・食品など、ほぼすべての産業に製品とソリューションを提供し、国内およびグローバル市場で活躍する日本のお客様の成功に貢献しています。2021年の日本での売上高は約20億ユーロ(約2,717億円)、年末の従業員数は920人です。日本のBASFに関する詳しい情報はhttps://www.basf.com/jpをご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約110,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2021年のBASFの売上高は786億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

最終更新February 20, 2023