Business & Financial News | 2024年2月15日

BASF、CDPの格付けにおいてリーダーとして認定

この資料はBASF本社(ドイツ)が2024年2月7日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
 
  • BASFが世界的なリーダー企業として今年も選出
  • 水セキュリティ、フォレスト、気候変動の3分野でA-ランクを獲得

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、非営利組織CDP(旧Carbon Disclosure Project:カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)により、持続可能な水セキュリティ、フォレスト、気候変動の3分野で世界をリードする企業の1社として今年も選出されました。BASFは3つのカテゴリーのすべてにおいてA-を獲得しています。

BASF 取締役会会長のDr.マーティン・ブルーダーミュラーは、次のように述べています。「BASFが今年もサステナビリティにおけるグローバルリーダーとして CDPによって認められたことを、大変嬉しく思います。これによって、私たちがサステナビリティジャーニーにおいて多くを成し遂げてきたことが証明されると同時に、困難な状況においても覚悟を持ってサステナビリティ目標を追求し続けることで、私たちの取り組みが強化されます。」

気候変動

BASFは、CDPの気候リストで今回もA-、つまり「リーダーシップ」の評価を獲得しました。BASFは2004年以来、気候保護に関連するデータを報告するCDPのプログラムに参加しています。評価においては、特に排出量報告の透明性、気候変動から生じるリスクと機会への対応、気候保護戦略、CO2削減対策が考慮されます。BASFは、生産量を増やしながら、2030年までにCO2排出量(スコープ1およびスコープ2)を2018年比で25%削減するという目標を掲げています。

これは欧州連合やドイツが目標設定に用いている1990年を基準とすると、60%の削減に相当します。BASFは2030年までに、サプライヤーから購入する商品やサービスに関連する排出量も削減しようとしています。また、ポートフォリオ全体でスコープ3.1の排出量を2022年比で15%削減することを目指しており、2050年までにCO2排出量ネットゼロを達成することを目標としています(スコープ1、2、3.1)。

水セキュリティ

昨年A評価を受けた水セキュリティ部門では、今年はA-評価となりました。格下げとなった理由は、有害物質を含む製品を製造する企業は、水セキュリティのカテゴリーでA評価を受けることができないと規定する、新たなガイドラインがCDPに設けられたためです。BASFは2030年までに、関連するすべての生産拠点で持続可能な水管理を導入する予定であり、それには主要なフェアブント(統合生産拠点)や水ストレスの高い地域の拠点も含まれています。CDPの評価では、企業が水セキュリティ活動についてどれだけ透明性の高い報告を行っているか、また水不足などのリスクをどのように軽減しているかが考慮されます。また、CDPは評価対象企業の製品開発が顧客の持続可能な水管理にどの程度貢献できるかも評価します。

フォレスト

例年通り、BASFは森林保護への取り組みにおいて A-評価を獲得しました。この評価は、パームのバリューチェーンと生態系や生息地に影響を与える活動に関する、詳細な洞察に基づいたものです。パーム核油とその一次誘導体は、当社にとって最も重要な再生可能原料の1つです。BASFは、RSPO認証を取得したパーム油とパーム核油のみを調達するという自主的な公約を再び果たしました。私たちは、環境と社会の健全性を保持するために、森林を保護することの重要性を認識しています。BASFの森林保護に関するポジションペーパーでは、再生可能原料の調達において、高炭素貯蔵林地帯や泥炭地など、保護価値の高い地域における生物多様性の保全に対するBASFの取り組みが示されています。BASFは、現行の「責任ある調達報告書」において、これらの活動について透明性をもって報告しています。

CDPは、136兆ドル以上の資産を持つ740以上の投資家を代表する組織です。また、6.4兆ドルの購買力を持つ330以上の企業が、CDPへの報告参加をサプライヤーに求めています。CDPのデータは、大手格付機関によるその他の評価にも使用されています。CDPのスコアは毎年、A(最高評価)からD-までで評価されます。情報提供がない、または情報が不十分な企業にはFが付けられます。

CDPについての詳細は、こちらをご覧ください。

CDPのランク:

https://www.basf.com/global/en/investors/sustainable-investments/sustainability-ratings-and-rankings.html (英語)

 

エネルギーと気候変動:

https://www.basf.com/global/en/who-we-are/sustainability/we-produce-safely-and-efficiently/energy-and-climate-protection.html (英語)

 

水セキュリティ:

https://report.basf.com/2022/en/managements-report/sustainability-along-the-value-chain/safe-and-efficient-production/in-focus-water.html (英語)

 

フォレスト:

https://www.basf.com/global/en/who-we-are/sustainability/we-produce-safely-and-efficiently/environmental-protection/resources-and-ecosystems/forest-protection.html (英語)

 

パーム油:

https://care360.basf.com/sustainability/responsible-sourcing (英語)

 

CDPジャパンの詳しい情報は、https://japan.cdp.net/ (日本語)をご覧ください。

 

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

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2024年2月15日