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2023年3月22日

サステナビリティに寄与するBASFのUltramid® Deep Gloss が、トヨタ自動車の内装部品に採用

無塗装のポリアミド樹脂により、優れた耐薬品性と耐傷つき性を備えた、高光沢の内装加飾部品を実現

生産時のCO2排出を抑える、環境に配慮した設計

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)が自動車内装・高光沢部品用に展開している特殊ポリアミド Ultramid® Deep Gloss が、材料・部品検証を経て、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、以下「トヨタ自動車」)の新型プリウスの加飾部品に初めて採用されました。この無塗装原着材料を使用することにより、溶剤を使用した塗装工程を省いてCO2排出を削減し、かつ高光沢の外観品質を実現しました。また、耐薬品性についても優れており、高濃度の消毒液がかかった場合においても外観品質は損なわれることはありません。ポリアミド樹脂は成型時の流動性が高いことから、部品設計をする際にこれまでとは異なる質感と造形を組み合わせることが可能になり、さらに表面にシボ加工を施すことで視覚・触覚に訴えるデザインにすることも可能です。

 

BASFは2018年に、半結晶性ポリアミドである耐薬品性と高光沢を兼ね備えたUltramid® Deep Glossを市場に投入しました。従来の非晶性樹脂を使った部品は塗装を行う必要があるのに対し、Ultramid® Deep Glossは含まれる特殊添加剤によって、耐傷つき性、耐摩耗性、そして十分な耐紫外線(UV)特性などを備えた高品質な表面を、塗装を省いて実現することができます。

 

BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部 アジア太平洋地域統括本部 トランスポーテーション部門 バイスプレジデントのデズモンド・ロングは、次のように述べています。「Ultramid® Deep Glossは、BASFがドイツの本社で販売を開始した直後に、サステナブルなソリューションとしてトヨタ自動車に紹介されました。そして長期間にわたる開発の末に、アジア太平洋地域で初めて実際の車での製品化を実現しました。これは、トヨタ自動車、東海理化(本社:愛知県丹羽郡大口町)、BASFの3社による緊密な連携の成果です。」

 

 

 

■日本の BASF について

BASF は 1888 年より日本市場のパートナーとして事業活動を行っています。国内にも生産および研究開発拠点を構え、自動車、建設、医薬品・医療機器、電機・電子、包装材、パーソナルケア・ホームケア、農業・食品など、ほぼすべての産業に製品とソリューションを提供し、国内およびグローバル市場で活躍する日本のお客様の成功に貢献しています。2022 年の日本での売上高は約 26 億ユーロ(約 3,576 億円)、年末の従業員数は 923 人です。日本の BASF に関する詳しい情報はhttps://www.basf.com/jp をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

Last Update 2023年3月22日